10年ごとにしか開催されない盛大な伝統行事「錦田鄉酬恩建醮」12月13日から19日まで - 香港で暮らす編集者が送るカルチャー、イベント情報 HONG KONG LEI

2025/12/13

1685年から始まり約300年続き、10年ごとに開催される香港最古の盛大な伝統的宗教行事、「錦田鄉酬恩建醮」が今年行われます。錦田は香港の新界地区に位置する農村地域で、地元住民が農業を中心に暮らしています。コミュニティの結束や文化の伝承が大切にされています。

「鄉酬恩建醮」は、地域住民が神明に感謝し、平安や繁栄を祈る祭典です。清代に住民を支援した２人の官員、広東総督の周有徳や広東治安監督の王来任に感謝するために行われます。海の災害によって村民が７年間移住を余儀なくされ辛い日々を過ごしていた時、彼らは康熙帝に請願し村民が村に戻るようにしました。民のために尽力し、復興へと導いた精神は、300年という長い時代を超えて語り継がれています。祭典では、道士による祭壇の設置や経文の朗読、香を用いた占いなどが行われます。さらに、盛大で豊富な儀式や、大型の演劇テントを設置し、その中で広東オペラなどを上演します。

以下、前回、10年前の様子を紹介した動画です。

基本的に観光客は歓迎されていますが、観光行事ではないため、地域住民への配慮が必要です。
12月のイベントは打醮儀式です。打醮は神恩に感謝することを目的としており、一般参加のためのイベントではありません。訪問者の皆さんは伝統を尊重し、儀式が行われることを重視し、写真撮影などのために村民が儀式を行うのを妨げないようにしてください。

観光客も楽しめる、2026年「粵劇演出」＆「美食嘉年華」について

2026年１月17日から23日に開催される「粵劇演出」と「美食嘉年華」は、広東（粤）伝統のオペラである粵劇の上演と、さまざまな料理を楽しむことができるフェスティバルで、観光客にぴったりなイベントです。このイベントは、地域の文化や伝統を紹介し、観光客や地元の人々が集い楽しめる機会となるでしょう。

期間

錦田鄉酬恩建醮
日程: 2025年12月13日～14日

粵劇演出と美食嘉年華
日程: 2026年１月17日～23日

アクセス

西鉄線錦上路駅より会場まで徒歩約30分ほど。会場近くの駐車場は地域住民と関係者のためのもので、一般に開放されていません。ミニバスもありますが、満席の場合が多いそうです。（元朗雞地エリアまたは錦上路駅C出口から601または601Bのミニバスに乗車し、「水頭村」で下車）。駅からの道中には多くの観光スポットがあります。徒歩でも楽しみながら到着できるそうです。必要に応じて錦田公路でタクシーを捕まえるか、Uberを利用するのも便利です。

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