2021/05/16

九龍に住んでいる私にとって、沙田を除いた新界は田舎のような存在です。ある日、大埔の友達に誘われ、電車で大埔に行きました。

考えてみたら、その日は朝からワクワクして、どこか旅行気分でした。私、ほんとに香港生まれなのか!?

大埔は緑が多く、空気からして違います。

降りる駅は「太和」と言います。友達の話によると、数百年以上の歴史を誇る伝統的な学校が村の入り口前に建てられているとのことです。

「敬羅家塾」の看板も、有名な書道家に書いてもらったもので、芸術的な価値が高いと言われています。

それだけではなく、学校は昔この村の有名な人物によって建てられた上、ユネスコよりアジアの歴史文化財に選ばれました。20年前はリニューアルもしたそうです。

住所:大埔大埔頭村

大埔は海が見えないという印象がありますが、実は昔はまさかの海のすぐ隣でした。海の神様と言われる天后のお寺は道路の真ん中にありますが、道路は埋めたてられた土地だったそうです。隣の平安里も縁起の良い名前なので、注目されています。

工場ビルの中にある隠れ家的素敵なカフェ「FAMA」は友達の食堂のような存在です。手ごろな値段はもとより、量も多くて味も良いと評判です。

私のハンバーガーセットはポテトと飲み物付きですが、HK$80しかしませんでした。店内の大きい窓からは、山が見えます。緑を見るたびに、ストレス解消もできる気がします。やっぱり、大埔の魅力は「緑」に違いありません。

ちょうど母の日が近づいていたので、店内の手作りコーナーで、かわいいバラの形をした石鹸を購入しました。

住所:大埔汀角路55號太平工業中心第210A

昼ごはんを食べて、満腹になって歩きにくくても、運動は欠かせません。次の観光は欧米スタイルの廣福橋の遺跡です。

ちょっとカフェから離れていますか、Google マップを使いながら橋のほうまで30分くらい歩きました。今の廣福橋は中国庭園の建築スタイルになっていますが、隣は1950年代の橋石が残されています。歳を重ねたせいか、漢字はよく見えないのですが、形から見れば、確かに昔のデザインだと分ります。しかも、かつては水路だったと考えられているその石の所は今は水が流れていません。

 

市場を通って、大埔の1番魅力ある場所に到着しました。これは香港鐵道博物館という青空博物館です。北海道開拓村または小金井建物園のような場所で、19世紀の蒸気車や鉄道に関する展示品が揃っています。

 

 

駅舎では、昔の写真の見せてくれるパソコンが置いてあります。時間がありましたら、ビデオもぜひご覧ください。鉄道オタクたちのように鉄道愛がある人は、一度見たら誰もが忘れられないと思います。

駅舎をはじめ、列車などは全て本物です。これまでにリニューアルは何回もしましたが、なるべく昔のままの様子を観光客に見せたい!と言う博物館スタッフの皆さんの気持ちがここに反映されています。

歴女で、明治時代好きの私は蒸気車がお気にいりです。しかしながら正直に言うと、九州の熊本の人吉SLは、香港よりずっと面白いです。香港の列車は遊ぶか乗るか何もできないため、写真しか撮れません…

 

住所:13號大埔墟

他の列車も展示されています。ここには時々、列車を見ながら懐かしげな顔をしているお年寄りがいます。彼たちは、昔のことを思い出したかどうか、私にはわかりません。でも、お年寄りに話かけてみたら、昔のことをたくさん教えてくれました。

昔への想いは人によって違いますが、人間というものは昔のことが懐かしく思うものです。

今地下鉄に乗っている私たちも、将来の若者に香港生活でのできごとを優しく教える日が来るかもしれません。

歴史は、人と人のつながりなのですから…

 


キリ
日本語教師で旅行作家。特に日本が大好きで年に10回以上は訪れる。著書に『Kiri的東瀛文化觀察手帳』(2017)、『日本一人旅』(2019)がある。香港の誠品商務三聯などの書店で購入可能。
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