2024/03/07

一月往ぬる二月逃げる三月去る、と言われるようにあっという間に3月になりましたが、きっと3月もあっという間に終わる気がします(笑)。皆さんも同じ感覚でしょうか?

さて、前回のティーンエイジャーの脱毛の回でも、毛の無くなるメカニズムに少し触れましたが、今回はより詳しく、何故脱毛は何回か繰り返さないといけないのか? についてお話しします。

お客様から時々「1、2回で終わると思いました」とか「脱毛は毛を焼いてるのかと思いました」などの感想をいただくことがあります。毛に関して知らない方が多いので、毛の一生である、毛が発生して成長して抜け落ちるまでを知っていただく事により、脱毛ライフ(毛がなくなるまでの期間)が肌の負担も少なく効率的に完了すると思っています。

図は、前回もお見せしましたが毛周期です。毛はずっと同じところに生えているわけではなく、絶えず伸びては抜け落ちて、又生えてくる、を繰り返しています。

毛が伸びてる時は、図の赤丸のように毛と毛乳頭の毛母細胞が繋がっています。
しかし、毛がもう伸びなくなった時、図の青矢印の様に、毛乳頭と離れて行き、だんだん抜け落ちて行くのです。

例えばシャンプーしたら毛が抜けたり、ブラッシングしたら毛が抜けるのが、その時期です。

抜け落ちた毛穴からは、直ぐ又毛が生えてくるのではなく、図の一番右の絵のように毛穴だけの状態でしばらく存在します。

この何も生えてない毛穴は実は結構あり、今見えてる毛の3倍から5倍と言われています。例えば、左脇に毛が30本生えていたら、90〜150本左脇の毛がある、と言うことになります。

これら全て毛周期によって毛の一生が繰り返されています。

毛周期がどのようなものか、理解いただけましたでしょうか?

 

では次は実際脱毛したら、どうなるのでしょうか?

前回にも記しましたように、レーザーや IPL系の光をお肌に照射すると、見えない皮膚下の毛の黒いメラニン色素に光が反応して一瞬熱が発生し、毛が導火線のように赤丸の部分の毛乳頭に伝わって熱処理されて、もう毛が生えてこなくなります。

しかし、毛の成長時期が終わった青色矢印の部分は毛と毛乳頭が離れていて、毛乳頭を熱処理する事ができません。つまり、この矢印の毛穴は熱処理できず、又毛が生えてくると言う事です。

なので、全ての毛穴に照射しても、図のように赤丸と青矢印の毛の状態があるので、全部の毛が1回の施術で、無くならないと言うわけです。

なので、又間隔を空けて照射を繰り返さないといけないのです。

そうやって間隔を空けて脱毛を繰り返していくと、毛はだんだんと細くなっていきながら、無くなっていきます。

 

脱毛期間中(施術を開始してから完了するまで)の注意点ですが、

⚫︎脱毛期間中は日焼けに気をつける。これはお肌が日焼けしてしまうと、日焼けによる肌のメラニン量が増えて、皮膚内の毛のメラニンより、焼けた肌のメラニンにエネルギーが集中してしまい、肌トラブルに繋がるからです。

⚫︎保湿をしっかりする。保湿をしている肌は脱毛の光が浸透しやすく、逆に乾燥していると光が肌で乱反射して浸透し辛くなります。又、毛の排出を促し易くします。

⚫︎なるべく頻繁に剃らない。脱毛期間中も生えては来ますが、長さをカットする程度なら構いませんが、頻繁に剃ると刺激を生じてしまい、毛の再生を促す事に繋がる恐れがあるからです。

⚫︎抜かない。脱毛期間中に抜くのはNGです。抜く事によって剃るよりダイレクトに刺激を生じてしまい、毛の再生を促す事になるからです。

脱毛のメカニズムや毛周期を知った上で、上記の脱毛期間中の注意事項に注意しながら、脱毛を受けると自分で脱毛のタイミングがわかってくるようになります。


西田美保

2000年京都で初の「京都レーザークリニーク」を歯科医師の元夫と経営する。2002年香港で初の日系脱毛専門店「NISHIDA IPL PROFESSIONAL CENTRE」を立ち上げる。2024年で香港22年目を迎える。他の脱毛店では真似のできないオリジナルメソッドで無毛に導いてゆく。元歯科衛生士。AEA認定エステティシャン。

 

 

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