2019/02/04
はじめまして。 2018年の7月に第一子を出産した新米ママの砂賀美希と申します。 6月から10月まで里帰りし、 実家でたっぷり静養してから香港に戻ってきました。
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実家にはたくさんの「手」があり、両親、祖父母に弟家族…と、 息子の誕生を喜んでくれ甲斐甲斐しく面倒を見てくれていたんだと いうことを、香港に戻ってきた最初の月曜日に痛感しました。
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まず家に誰もいない。 買い物のお願いができないため息子を連れて出かけようにも抱っこ 紐が一人でなかなか留まらない。と、出がけにうんち。もたもた。
なんとか胸元に収めると今度は大音量の息子の魂の叫び。
仏の心でなだめつつ、 買い物先で両手で持って帰れる量をイメトレ。 余った思考でああ洗濯溜まってるんだった…もう夕飯の支度か… と、この時点でまだ旦那帰らず。私がお風呂も入れるのか。。。 そうこうしているうちに寝かしつけるはずが先に寝てしまう、 という一日。
友人が言っていた、ボロ雑巾、とはこのことか。
ぬるい里帰り生活からハードな現実に戻され、 その生活の差に慣れる1ヶ月でした。
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さらに日本と香港の出産、育児方法にも差を感じました。
臨月近くまでは香港の産婦人科医に診てもらっていたのですが、
「 日本では高齢出産になるんです私」と伝えると
「 それなら香港の半分は高齢出産になるわよ~ そんなこと言ってるの日本人くらいよ!」
「 大事なのは自然か無痛かではなく安全にベビーが生まれてくること 」
「診察になぜいつも一人で来る?旦那さんは来ないの?」など。
(いろいろごもっともにつき、そうですよね~ としか言えませんでした。)
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また、わたしがお世話になった日本の産院では母乳推奨で指導をしっ かり行っていたため、 なかなかリズムが整わない私は焦る一方でしたが、 香港で産んだ友人はさらっと「 仕事復帰したいから早々に完ミルクだよ~」と。 香港の病院でも完母であることはあまり重要視していないのか、 むしろ「母乳だけだと補えないからビタミンDを飲ませなさい」 なんてシロップを出される始末。
所変われば考え方、育て方も様々。
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正解なんてない、 むしろみんな正解なんだと思うようになりました。
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そんな中わたしが心に刻んだ言葉。「子育ては楽しい」。
これは里帰り中、 市が主催するマタニティクラスでの熟年の男性小児科医の言葉で
「これだけは忘れないでください。 お母さんがリラックスしていること。 赤ちゃんは自然に育つから困ったら楽なほうを選んでいいんです。 どうぞ楽しんで育児をしてください。」と仰っていました。
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多くの赤ちゃんを診ている方からのこのアドバイスは、 出産前のまだ経験したことのない痛みや見えない育児への不安を軽 減してくれる魔法のことばでした。
ちなみにこのあと、「 おっぱいがなかなか出ないで不安になるお母さんも多いですが、 それならちょっとワインとか飲んで血行良くすればいいんですよ、 ストレスを抱えるよりよっぽどいいですよ」と続き(笑)
もちろん節度あってのことですが、 教科書通りの育児法しか知らない当時の私にはまさに金言。とにか く、きっとこれからいろいろ起こるであろう子育てでの辛い、 大変なことにばかりフォーカスせず、 かわいい赤ちゃんとの生活を思う存分楽しみなさい、 ということなんだと。
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息子も現在6ヶ月。
私のおっぱい問題も改善し、 こちらでの生活リズムもできてきたかなーと思った矢先に夜泣きや 寝返りするようになったりでいよいよ目が離せなくなってきました が、
「子育ては楽しい」
この言葉を忘れずに、 肩の力を抜いて香港での新生活を満喫したいと思います。
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筆者プロフィール: 砂賀美希
日本、シンガポール、香港でモデル活動の後、 今年7月に第一子を出産。 オーガニック好きが高じてイベントのゲストスピーカーや自身でW Sを開催。夫婦で健康食品やグッズをあれこれ試すことが楽しみ。
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