2019/03/16
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第2回 新米ママの香港子育てひとりごと
「わたしの香港妊活記」
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いわゆる「妊活」をゆる~く4年近くしていたわたし。
2014年。結婚してすぐシンガポールに引っ越したころから、 まあ結婚したんだしいつかは母になるだろうと思ってはいたものの 、 その思いをぼんやりさせたままゆるゆると海外生活を楽しんでいる と、年明けの挨拶にて義両親から「まだか」とチクリ。
えー!それ言っちゃいけないやつ!と心の奥で叫びつつ、 そろそろきちんと考えていかなきゃと思えたのもこの一言があった からだと、今は思います。
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そんなわけでシンガポールでまずはボディチェックから…と気軽に やってみた検査でいきなり子宮にポリープがあることが発覚。手術が必要、とのこと。
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生まれてこの方入院すらしたことのないわたしは完全におののき、 ポリープは悪性のものではなく急いで取る必要はない、 とのことだったので「しばらく様子を見てみます」とやり過ごしたまま、 気付けば初診から1年半が経過。香港に引っ越してからの再検査でもそのポリープは子宮内に鎮座し ていたため、ついに私的一大決心して、海外で人生初の全身麻酔で腫瘍を摘出しました。が、所要時間はたったの30分だったそうで翌日にはあっさり退院させられました。
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最後の支払いでゼロ1つ間違えてるんじゃないかと思うような金額 に一瞬クラっときましたが、ナースの「 ポリープをとった後の半年が妊娠しやすいのでがんばって」 を胸に、 ここへきてようやく前向きに妊活してみようと思うようになります 。
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すると今度は主人の出張&帰宅遅延問題、 それがクリアするとそんな時に限ってとりとめのない夫婦喧嘩…と 、あれよあれよという間に半年間のゴールデンタイムも終了。
主人は「いつか来てくれると良いね~」と悠長に構えていたので、 それで救われた部分もありますが、 わたし自身このころは焦っていました。
なかなかできない、どうしよう、と。
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なので当時は主人のこの態度が他人事のような気がしてイライラし ていました。良くないなぁとわかっているつもりでも、 気持ちに凪を保つことは難しかった。かといって不妊治療にも踏み出せませんでした。香港での高額な医療費に加え、 もしそれでうまくいかなかったときの心的なダメージを想像すると 、 当時のこの私の精神状態で乗り越えられるか不安だったからです。 もっと負担が少なく、 楽しみながら妊活できそうなことはあるかな、 と探してみることに。
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ちょうど時を同じくして季節の変わり目で肌のコンディションが落 ちたこともあり、 以前から気になっていた漢方に行ってみることにしました。
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すると脈をとられて一言、「とても浅い」
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問診で妊娠を希望していると伝えていたので、 もっと全身に血が行き渡るように身体を変えるべきだと告げられま した。
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そこから一年弱、 肌荒れが治った後も妊娠しやすい身体を作る目的で通い続けました 。途中からポリープを摘出したあとの子宮の様子を確認するために婦 人科にも通い、 排卵のタイミングを見てもらいながら妊活を続けるうちに妊娠する ことができました。
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検診は婦人科と同じプライベートのクリニックで診てもらいました 。日本語が話せる女医さんでこの道うん10年の超ベテラン。 歯に衣着せぬ物言いに応戦してるうちに「 旦那連れてらっしゃいよ」となり、 後半はもう検診というよりお喋りにいくようでしたが、 遠慮なく妊娠中の心配なことや摂りたい栄養やサプリの話、 お腹の赤ちゃんの成長の様子もエコでみんなでワイワイ見られて今となっ ては良い思い出です。
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プライベートでは孫もいるおばあちゃん! でもあるステファニー先生。 超アクティブで休みができるとすぐバケーションに行ってしまう。笑
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日本でも香港でも共通して思うのは、 やはり自分の身体を預ける人たちとの信頼関係が大切だということ 。相性もあると思いますが、この人にお任せしたい! と納得するところで診てもらえることが一番だと思います。わたしは友人たちの中でも妊娠出産は遅めで、 何人もの友人の赤ちゃんや子供ちゃんたちの話を長らく聞いている 側でした。妊娠を意識していなかったときは素直に嬉しく聞いていた話も、 妊活中は先に母親になった友人のひと言に敏感になったり、 ひとりプレッシャーを感じ焦ったり落ち込んだり…気持ちも乱高下 してしまう時期も経験しました。だからこそ病院や身体のお手入れをするところはホッとできる空間 や悩みを共有できる人が居てくれる場所であってほしい。
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出産前からお世話になっている漢方医、病院、マタニティクラス、 マクロビ料理教室、よもぎ蒸しにジャイロトニック、 気分転換にと参加したフラワーアレンジメント教室…とその時に出 会えた人たちは、 ありがたいことに今でもわたしの生活の中で心地良くつながってい てくれて、支えになっています。
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息子の誕生をとっても喜んでくれた漢方の先生。 今でも乳腺炎解消のために通っています
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それからわたしは漢方がとても身体には合っていたようで、 飲み始めてから身体が芯まで冷えることがなくなり、 軽くなるような感覚がありました。 日常生活でも疲れにくくなったり、漢方医のアドバイスのもと、 身体を冷やさないための生活を送るよう心がけるようになったのも 良かったことかもしれません。香港はあちこちに漢方医があって日本ほど敷居も高くないので、 妊活をされている方は一度気軽に行ってみてもよいかもしれません 。わたしの友人達も自分に合う漢方医を見つけていて、 それぞれで漢方の出し方や治療方法も異なるので面白いです。
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ようやく身体も元に戻ってきたので、 少しずつエクササイズも始めました
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ここは香港。
海外だけど日本からもほど近く、 東洋の医療や食文化にも触れやすい。 妊婦や子供にもみんなとっても優しい。こんなステキな場所で妊活から子育てまで経験できていることに感 謝!ですよね。子育ても同じですが、大変な部分にフォーカスするのではなく、 日々の暮らしの中にあるささやかな面白いことや楽しい瞬間をたく さん見つけて、 そちらを大切に過ごしていきたいなと思っています。
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sunaga miki
筆者プロフィール: 砂賀美希
日本、シンガポール、香港でモデル活動の後、 2018年7月に第一子を出産。 オーガニック好きが高じてイベントのゲストスピーカーや自身でW Sを開催。夫婦で健康食品やグッズをあれこれ試すことが楽しみ。
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