2023/11/14

日本酒と広東料理って合うの? っと思う人もいるかもしれません。実はわたしもその1人でした。でも今回、広東料理でも魚介類に的を絞ったお料理と日本酒のペアリングをいただいて、「驚くほど合う!!」と目が丸くなるほどの楽しい味覚体験をしました。

今回「SEAFOOD LOVES SAKE」のキックオフイベントが、中環の大館内にあるThe Chinese Library で開催されました(写真上のビルの1階「日本の2階にあたります」部分にあります)。

イベントでは、日本酒ソムリエ(唎酒師)のアイバンさんが、レストランのお料理からそれに合った日本酒を選んだそう。8コースのお料理に対して4種類の日本酒が用意されました。

アイバンさん(中央)

日本酒に多く含まれるアミノ酸は、旨味を倍増させることができる成分で、素材の風味を引き立てます。更に、魚介類が持つイノシン酸との相乗効果が料理全体の旨味を更に引き立ててくれるそうです。

さて、いよいよ、ペアリングの開始です!

これほどの種類のお酒を飲んで無事に生還できるか一抹の不安が脳裏を横切りましたが、最初の一口を舌で転がした途端、エンジンがかかってしまいました(笑)。

最初は、「出羽桜 雪女神48%」軽くてスッキリと飲みやすく、さっぱりとしたマテ貝のマリネによく合っていました。お料理をスタートするのにとても良い出だしを感じさせてくれました。

2品目(下)のペアはライスペーパーで包んであげた蒸し海鼠(ナマコ)に、チキンのレバーとネパールのワイルドロックライスのスパイシーソース添え。こちらに「南部美人 雄三SPECIAL」をペアリング。これには驚きました!あくまでもわたくし個人の感想ですが、軽いフルーティーでもありながら甘すぎず、キリッとしたシャープさも感じる日本酒に、ピリッとしたソースが同調。スパイシーさに負けない日本酒の存在感がガツンとくる。口の中で旨味とおいしさが3倍になりました。今回わたしが一番感動したペアリングとなりました。

香港では高級食材のひとつである、乾燥した海鼠を水で戻し蒸したものです。とても柔らかく、皮の部分のツルツル感と、中身のふわふわと衣のサクサクのバラエティのある食感もおいしかったです。

3品目(下)の「手取川 純米酒」は一口飲んで、同席した女性記者が皆「うわーおいしい」と言葉を発した一杯でした。超がつくほどのフルーティーさ、でも甘すぎなく、優しく初々しい、色で例えるとピンク色のよう。お料理を前にして、この1杯目から3杯目までの流れが、何か物語を読んでるようなドラマチックな展開で一喜一憂してしまいました。正直お料理と合わせると勿体無いぐらいな気もするほどでしたが、脂ののった鱈とよくあって、スッと引いて白身魚がこのフルーティーさとマッチするお料理でした。

そして最後のペアリングは、アイバンさんが自信を持っておすすめする今夜一押しのペアリングです。「キング海老の紫蘇ソース添えと風之森 ALPHA1無濾過生原酒」。日本酒はさすが無濾過生原酒というだけあって、びっくりなお酒でした。日本酒は好きですが専門的な知識を持ち合わせていないわたしは、スパークリングのようでスパークリングではない口当たりに、一体どうなってるのか良くわからないほど。聞いてみると、「今流行りのスパークリングの日本酒ではない」とのこと。でも飲むとプチプチとガスのような発泡感を感じます。これは「発酵からくるガスを含んでいる」んだそうで、抜栓する時「ポンッ!」と音がするそうです。

味はスッとした気品のある甘みと、スッキリとした喉越し。最後のペアリングとして、こういう締め方があるんだとジーンと感動するわたくしなのでした。

コースを通して物語を読むように、起承転結を感じさせてくれるペアリングは、なんと楽しいことでしょう! 日本酒の風味や味わいもさることながら、やはり広東魚介料理という共演者がいることで、思いもよらない素晴らしい展開を見せてくれました。The Chinese Library ではこれらのお料理をアラカルトでも体験できるそうです。心に栄養が行き渡るような体験。皆さんもぜひしてみてくださいね。


今年で5回目の今回は、これまでとは違う「洗練」「トレンディー」をキーワードにしたハイレベルな香港内の有名レストラン7店舗とだけコラボしています。

レストランプロモーションは、11月17日(金)から12月17日(日)まで、7つのレストランでおよそ1ヶ月間に渡り開催され、名シェフが自慢の腕をふるい、唎酒師が様々な日本酒から選定およびペアリングした期間限定メニューが提供されます(特別な食材を使っている場合もありますので、なくなれば早めに終了することもあります)。広東魚介料理と日本酒の組み合わせをじっくり味わいながら味の変化を体験いただき、洗練された食体験をお楽しみいただけます。

今年の「SEAFOOD LOVES SAKE.」コラボレーションレストラン:

The Chinese Library セントラル大館内

Yat Tung Heen Eaton Hotel内、ミシュランガイド掲載レストラン

Above & Beyond Hotel Icon内、ミシュランガイド推奨レストラン

Forum Sino Plaza内、ミシュランガイド掲載レストラン:Sino Plaza内

Lung King Heen Four Seasons Hotel Hong Kong内、ミシュランガイド掲載レストラン

Jade Fulton Hotel内、四つ星ホテル内レストラン

Ming Court Cordis内ミシュランガイド掲載レストラン


さて、今回のイベントでは、レストランプロモーションに加え、今年は販売プロモーションも実施します。

▶︎2023年12月1日(金)から12月31日(日)までの1ヶ月間、city’superの尖沙咀Harbor City店及び銅鑼湾Time Square店にて「SEAFOOD LOVES SAKE.」特別販売ブースを設置します。

▶︎「広東魚介料理×日本酒」の洗練された食体験を体験頂いた方へのSNSキャンペーンも実施します。
抽選で有名レストランの広東魚介料理と日本酒のペアお食事体験が当たります。

以下が参加方法です。
1)対象レストランで「広東魚介料理×日本酒」の期間限定ペアリングメニューを体験
2)#seafoodlovessakeと#新派配搭嘗盡知味のハッシュタグをつけてFacebookまたはInstagramにレビューを投稿&公開。
3)「SEAFOOD LOVES SAKE.」の公式Facebookページをフォローする

「SEAFOOD LOVES SAKE.」イベントの詳細はこちら↓
 https://sake-jfoodo.jetro.go.jp/hongkong/cantonese/

コメントをありがとうございます。コメントは承認審査後に閲覧可能になります。少々お待ちください

意見を投稿する

Hong Kong LEI (ホンコン・レイ) は、香港の生活をもっと楽しくする女性や家族向けライフスタイルマガジンです。

Translate »