2021/09/07
(Hong Kong LEI Vol.46誌面で告知した「迷 in 香港 おっさんにラブ〜わたしの愛する香港おじさんたち〜」は、第7回となります。次回をお楽しみに!)
7月18日に九巴豪華巴士の「P」路線なるファーストクラスサービス(星級尊線)が始まりました。豪華巴士といえば空港行きの「A」路線に使用されている、シートがゆったりしているバスでお馴染みかと思います。2017年6月政府の公共交通策略研究にて、現状のバスサービスの改善について言及があり、その中に停車地が少なく、乗客は立つことなく座れる、設備の整った長距離バスサービスを開始する案が含まれていました。その後、運輸局からも新しい高級バス路線の試験運用を計画していると発表があり、九巴がP960とP968の運営に名乗り出て、今回このファーストクラス路線が出来たのです。P960は屯門(チュンムン)、P968は元朗(ユンロン)行き。ともに香港島から出発する路線です。先に述べたように最近バスの路線が少しずつ増えてきて、さらに便利になっている香港内の交通事情なのです。今まで少しでも旅行気分を味わおうと「A」バスに乗って空港近くまで行っていたこともあったわたしにとって、とても魅力的なサービスが始まってうれしい限り。
*今回のルート、始発から終点まで快適なバスの旅
サービス開始から1ヶ月以上経ってしまっていましたが(本当は当日乗りに行きたかったのですが)、諸事情でしばらく外出ができなかったので、ようやく乗りに行ける時がきました! 今回は香港朋友も一緒に。乗るだけで満たされてしまうところですが、せっかくなら用事をと思いいろいろ捻り出したところ、久しぶりにカレーでも食べに行こうということで目的地は元朗へ。朝友達と合流し、いつものお店でいつもの三文治と鴛鴦茶を頂きながら、何時のバスに乗ってどうする〜とざっくりタイムスケジュールを決めます。やはり始発から特等席に乗って隅々まで堪能したいので、天后(ティンハウ)のバスターミナルから行くことにしました。
*ファーストクラスの文字が書かれたバス停。ちょっとだけ特別感が出ています
*今回乗ったバスはVOLVO B8L 12M V6P、このモデルは5台で運行しています。一番乗りできなくて残念!
バスターミナルについて、乗り場を確認、もともとここから元朗行きのバス「968」が出ていたので、よく利用はしていましたが、この日乗る「P986」のバス停はちょっと違う(わたしだけ違って見えてるって話です)。バスのモデルはVOLVO B8L 12M V6Pというもの。立ちスペースがなく全席充電用USBも付き、シートも革のような滑らかな肌触り、なんと言ってもシート間の幅が広い。一番前に座ると足が伸ばせてしまうのです! 運賃はHK$36.9(通常路線968だとHK$24.7)。運行時間は渋滞等なければ70分(968と比較すると8分短縮)と細かいところまで鼻息荒く隅々まで見ながら出発進行です!
*通常のバスとは違って今までにない高級感にあふれています
バスの停車駅が少なくなっているせいもあって、出発時からかなり快適でありました。まだそこまで浸透していないのか? 途中で乗ってくるお客さんが(値段が)高い高い〜と後ろでずっと連呼したので(実際安いけどたしかに住んでみると香港の金銭感覚の方に慣れてしまい、わかるよ〜と思いながら聞いていた)、これは香港あるあるだよなぁと。それにしても乗り心地がとてもよい。バスに乗る際、目を見開いて1秒たりとも風景など逃さないわたしが……なんと寝落ちしてしまう事態! いつの間にか目的地についていました。
久々の元朗はコロナもだいぶ落ち着いているせいか、人足も増え、街に活気が戻ったような気がします。街を探索して行けなかった間の変化などを楽しみながら、よく行くカレー屋さんへ! 実は数件美味しいカレー屋さんがあるのもあって通いたくなるのがこの街。もちろん元朗も食べ歩きには欠かせない美食ぞろいの街なのでいつか紹介できたらなと思います。
*毎回行くたびに満席のカレー屋さん:蓬萊咖哩屋(Shreengkhala Curry House HK)お得な2人セットでお腹も心も大満足!
そしてお腹も満たされて、もう少しどこかへ乗り継いで行こうかとなり錦田紅甎屋(Red Brick House Market)へ、気になっていたメイドイン香港のモノを探しに行きました。そこで前から気になっていた蜂蜜を買ったり、プリンを食べたりと散策を楽しみました。ただ、この日は大雨警報が出されてしまったので今日はここまで。
*錦田紅甎屋:郊外の中に突然現れたマーケット、ここではいろんなメイドイン香港のものが売っています
香港も朝晩すっかり秋を感じるように何ってきた今日この頃。これからたくさんお出かけする機会も増えそうなので、またいろんな所に行ってみようと思います。
ーーーーーーー
プロフィール
wm_Journal
初香港は1996年の返還前。時を経て数年前から香港にどっぷりハマり、2020年から思い立って単身移住。コロナの最中も自己満レベルの広東語と陽気なノリで思い立ったら即行動をモットーに楽しく港活中。趣味は香港映画を隅々まで見る事と旅行とバスを終点まで乗ってみること。日々の香港をinstagramにアップしています。
@wm_Journal
Hong Kong LEI (ホンコン・レイ) は、香港の生活をもっと楽しくする女性や家族向けライフスタイルマガジンです。
コメントをありがとうございます。コメントは承認審査後に閲覧可能になります。少々お待ちください