2025/01/30

皆さん、こんにちは。香港は旧正月がやってきました。我が家にはヒーターがないので、この1年で一番寒くなる大体2週間ぐらいを湯たんぽと自家製コタツで乗り切る予定です(笑)。(詳しくはこちらの記事を)

実はこれまでに何度もしつこくご紹介してきた我が家のレモンの木ですが、旧正月を前についに収穫することにしました。たったひとつだけ無事に大きくなってくれたレモン。小さな木ですがこの1年間実に多くのドラマがありました。

そもそもレモンの木の香りが大好きでフラワーマーケットで小さい鉢植えを購入しました。春になると香りの良い花がふたつ咲いて本当に癒されました()。ほんの数日花を咲かせた後に、実がつきました! ふたつのレモンができる! と思ったのも束の間、悲しいことにひとつを野鳥に食べられてしまいました。もうひとつはなんとしても死守しなければ! ということで玉ねぎのネットなどを被せて、いつも目の届く日当たりの良い場所に置きました。(

すると今度は若くて柔らかい葉っぱが何枚も青虫に食べられてしまうという事件が! 葉っぱの後ろを見ると、蝶の卵がぎっしりとついていました。それ以来毎日、葉や枝や茎、実の付け根の部分などを入念にチェック、綺麗に保つ作業をしました。香港は雨季のような時期があり、雨がザーザーと毎日降り続く日があります。庭に出しっぱなしにしていたレモンの木の根が腐っちゃうんじゃないかと思うほどでしたが、観察していたら、なんとこの多量の雨でレモンの木が息を吹き返したように元気になり一回り大きく成長していたのに気がつきました。こんなに水をあげないといけなかったとは、びっくりでした。そこから水を多量にあげるようになって、順調に大きくなっていきました。初めは緑色だった小粒のレモンはだんだんと大きく、そして黄色になっていきました。スーパーで売っているレモンを想像するとかなり小粒なレモンでしたが、熟している時期を逃したくないと思い、収穫を決断しました。

これまでにもトマトやバジルなどは育てたことがありましたが、まさかレモンができるとは! 切る時はっきり言って手が震えました。笑

収穫した大事なレモン1個を自己満足に浸りながら2日間ほどキッチンに飾り、どうやって食べるか眺めながら考えていたところ、たまたま上がってきたネットの情報に惹かれて、レモンケーキを作ってみることにしました。

レモンを食べてしまうのは本当に寂しくなりますが、エイッという思いで包丁を入れると! ふわっと香りが漂ってきました。それはこれまで嗅いだことのない爽やかでフレッシュなライムにも似たような香りで、私はクラクラしました。びっくりするほど良い香りで、わたしは子どものところに走っていって香りを嗅がせると子どもも「すごっ」っと目を丸くしました。「そのまま食べたい」と言うので、こう言うのが子どもの情緒を育むのかもしれないと思いながら、大事に8分の1切って食べさせました。そんなに酸味は強くないけど香りが素晴らしく良いので、子どもは「はあ〜気持ちいい、ずっと嗅いでいたい」と楽しみながら味わっていました。下の写真で、みずみずしいレモンの切り口をご覧ください。

さて、このレモンを余すことなく使おうと思い、実も皮も全て使うことに。わたしも一切れ生で味わい。口から鼻へ抜ける香りを楽しんだ後に、4分の1を蜂蜜付けにしました。

残りは米粉のレモンケーキを作り、レモンの皮も千切りにして中に入れました。素晴らしい香りの中、作っている間も幸せ感が漂い、お料理の醍醐味って本来はこう言うことなんだなと思いました。あーなんという幸せ!

実はレモンケーキは大成功とまではいきませんでしたが(写真下)、それでも唯一無二。おいしくいただきました。来年のために普通のレモンを使って修行します(笑)。

今回の長期的なプロジェクト。普通に鉢植えで育てただけなのにたくさんの初めてを経験させてもらいました。香港は比較的レモンが育てやすい気候だと思いますし、家の中でも日当たりの良い場所があればできるので、皆さんにもぜひトライしていただきたいです! 香港のフラワーマーケットには時期によりたくさんのレモンの鉢植えが販売されています。わたしも近々、鉢を植え変えて、肥料を与えてちょっとアップグレードしてお世話歴2年を迎えたいと思います。

それではまた次回まで!

 

 

 

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