2024/04/09

マヤ暦アドバイザーのChikaです。日本は３月末に春の嵐ともいうべき強風雨続きのお天気でしたが、その後にポカポカ陽気がきて桜も一気に開花がすすみました。そしてまた雨……と徐々に暖かくなってきています。
やはり年月を重ねて幹の太い桜の開花は見事です。毎年毎年自然の摂理に従って成長を続ける中でより広く太く根を張り、大きく枝葉を茂らせ、沢山の実をつけ、寒い冬をじっくりと超えて、暖かい春に美しい花を咲かせる。香港では台風シーズンに多くの木々が倒れてしまいますよね。もちろん強風であるということではありますが、成長した木を都市開発のために移植したケースが多いことが原因ともいえます。苗木からしっかりと根付かせた木は簡単には倒れませんから。わたしたちも同じですね。

これまでのコラムでお伝えしてきました通り、「起・承・転・結・完」という５つのステージの中でも“結”である「第４の城」の時期に入りました。「熟成」がキーワードの収穫の時期です。今一度、2023年10月21日から始まった今回のサイクルの「第１の城」で自分自身がどんな種を撒き、どんな願いをたてたのか……そこからどんな出会いがあり、どんな思いを抱き、どんな変化があったのかを思い返してみましょう。
振り返ってみると、わたし自身は今回種まきの仕方が甘く、迷いがあったために、当初にたてた目標には到達できそうにありません。しかしながら、これまでとは全く異なる形で徹底的に自分自身と向き合う機会があり、精神的な土台作りを改めてせざるを得ない状況となりました。土作りからやり直しができたおかげで、土中の微生物や生態系が活性化され、ふかふかな土壌となり、根をより深く広く張り巡らせる準備が整った気がします。これこそが今回のサイクルのギフトだったのかもしれません。そして迷いが覚悟に変化し、次のサイクルがとても楽しみなのです。

そして昨日の出来事……息子にまたさらに本質をつかれるようなことを言われました。「ママって欲がないじゃん。無欲っていいようで、駄目なんだよ。お金がなくても幸せ！ とか思ってない？」その後、中学３年生の息子に懇々と強欲になれと説教されました（笑）。確かに、収入を増やして豊かになりたいと目標を立てたとしても、多くの収入を得ることに罪悪感を感じていたら実現しません。頭ではお金は必要なものだし、あったらあっただけいい！ と思っていても、深層心理の部分は意外とそれに反する場合も多いのです。みなさんも「思考が現実化する」という言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、潜在意識は自分が認識できる部分とは異なる領域のもので、夢や目標をかなえていくには、潜在意識にいかなる思いや考えがあるかが大事になってきます。夢や目標がかなった時に自分はどんな気持ちでいるのか、どんな状態で、どんな人達と分かち合い、どんなことをしてあげられるのか……わたしは言葉では理解できていたのですが、明確なイメージや想いとして全く落とし込みできていないことに気付かされました。マヤ暦の第４の城はまさにそういった自分の夢や目標に改めて向き合い、自分自身の在り方を再確認するのに最高のエネルギーの時といえます。

今日から始まります『白い犬の13日間（４月８日～４月20日）』のキーポイントは“人との関わり”です。家族や自分にとって大切な人たちとの時間を大事にするとよい期間ではありますが、自分と関わる存在を広めるのもよい期間です。なりたい自分・在りたい自分の理想像と感じられる人がいたら、その方に会いに行ってみましょう。その際に、自分の気持ちに正直になることが大事です。わたし達日本人はつい相手の気持ちを優先しがちなところがありますが、人との関わりから得られる多くの気付きの中で、自分自身の気持ちや心に改めて気付くことも多いですよね。それを大切に拾ってみましょう。

また『白い犬』の期間は“懐かしさ”というのも大事な要素となります。旧友に会ったり、懐かしい場所や歌や物などにふれることで、本来の自分の思いに気付くきっかけともなります。

そして次にめぐってくるのは『青い夜の13日間（４月21日～５月３日）』です。自分の夢や目標の方向性を明確に設定してみましょう。そしてそれが「我欲」から出たものか、「志」からのものかもチェックしてみてください。自分軸をしっかりと保つことは大事ですが、自分以外の周囲の人とも分かち合え、より多くの人に良き影響を波及させるものである方が、自然とサポートが入りやすいそうです。

また忙しくなりがちな時期なので、外に出て自然の息吹を感じる時間を作ったり、心に静かに向き合えるような自分の時間を持つように意識してみてください。特に就寝前は潜在意識にアクセスしやすくなりますので、夢や目標がかなったかのようなイメージで眠りにつくのも効果的です。夢からアイデアやヒントを得ることもあるので、秘められたメッセージがなかったか意識してみましょう。

４月４日から中国の「二十四節気」では「清明」ということで、お墓参りに行く香港人を多く見かけるのが春の風物詩だったりしますね。「清明」は「清浄明潔」という語の略で「草木が一斉に芽吹いて、清々しいので、この芽は何の草か分かる」という意味だそうです。今一度どんな花を咲かせ、どんな実をつける木であるのか再確認に最適の時のようです。

Chika

マヤ暦アドバイザー
静岡県出身。イギリス留学中に出会った香港人の夫との縁で2008年来港。

健康＋農業＋環境＋教育がライフワークテーマ。
真の健康は人それぞれ違いがあり、潜在意識に秘められた本来の役割使命に気付くことからスタートすると実感し、マヤ暦を学び始める。

2022年から14歳の息子と日本で生活中。

instagram chika_happywellbeing