2024/05/10

 

今回から5回に渡り、香港の老舗の歴史にまつわるお話を香港老舖記錄冊 Hong Kong Historical Shopsさんとのコラボでご紹介したいと思います。香港老舖記錄冊さんは、Facebookなどで香港の歴史的なお店を独自で取材して発信しています。香港文化の象徴として老舗の存在は欠かせない、老舗が存続していくことが香港の文化を盛り立てることだと言います。香港を愛するHong Kong LEI編集部のわたしたちもまた、昔から愛され続けている香港で誕生した商品が、どんな会社によって作られ、どんな背景で誕生したのか、また、どんなところで、どんなふうに作られていたのかなどを垣間見たくなりました。題して「香港オタクのための愛すべき香港老舗の歴史をたどる」です。でも長いのではしょりまして(笑)「香港老舗の歴史をたどる」と命名いたしました。どうぞよろしくお願い申し上げます。


さて、今回ご紹介するのは、德昌森記蒸籠です。蒸籠(せいろ)と言えば点心料理にはなくてはならないもの。香港で点心を食べにいくと、蒸し立ての状態で点心が食べられるように、15センチ程度の大きさの蒸籠に入った点心がテーブルの上に積み上げられます。食べるときに一つずつ蒸籠をテーブルに広げるのですが、そもそも蒸籠自体が蒸されているため冷めにくくとても便利なんです。そんな蒸籠を職人が作り続ける老舗です。


 

店名:德昌森記蒸籠

創業:1900年初(参考:長春社文化古蹟資源中心)

事業内容:竹製品

住所:西環西邊街12號

製品:竹蒸籠およびその他竹製品

 

 

香港には竹蒸籠の老舗が数軒しか残っていませんが、德昌森記蒸籠はそのうちの1軒です。 さらに珍しいのは、この店が路面店を構えていることで、伝統工芸に興味がある人や老舗を見て回るのが好きな人は、德昌森記を訪れると良いでしょう(休業日は要確認)

德昌森記蒸籠ではメイン商品以外にも竹かごや竹バスケットなど、幅広い竹製品を販売しています。オーナーの林應鴻(Lam Ying Hung)氏はとても気さくで、竹蒸籠の技術について詳しく話してくれました。 多くのメディアが報じているように、德昌森記蒸籠の蒸籠の多くは実際に中国本土で作られていますが、一部の特殊なサイズの蒸籠は香港で作られています。 一般的に匠になるには3年ほどかかると言われ、さらに厳しい見方をすれば、本当の匠は山に行って竹を切って材料を作る方法を知っている必要があります。しかし環境が変わり、香港では山に行って材料を調達することは不可能になりました。

技の伝承という点では、若い世代はこういう技は学ばないだろうと林氏は語りました。 実際、若い人たちが技を学ぼうとした場合、給料が納得できるものなのだろうかという疑問があります。

インターネットで「德昌森記」を検索すると、多くの記事を見つけることができます。

https://www.discoverhongkong.com/jp/interactive-map/tuck-chong-sum-kee-bamboo-steamer-company.html

調べてみると、多くの記事やガイドツアーがこの老舗の特徴や香港らしさを紹介し、認知度が高いようです。 地元の人であれ観光客であれ、中環・西区を旅行する際には德昌森記蒸籠を見逃すわけにはいかないでしょう。

 

次回もお楽しみに!

コメントをありがとうございます。コメントは承認審査後に閲覧可能になります。少々お待ちください

意見を投稿する

Hong Kong LEI (ホンコン・レイ) は、香港の生活をもっと楽しくする女性や家族向けライフスタイルマガジンです。

Translate »