2023/10/07

みなさん、こんにちは!

今回の「Old Hong Kong in Colour (彩られ蘇る香港今昔)」は、香港ホテル(香港大酒店)の火災についてです。

かつて中環の皇后大道と畢打街の交わる位置に、香港初の5つ星ホテル「香港ホテル(香港大酒店)」がありました。

1868年にオープンした香港ホテルは、ロンドンの高級ホテルを模して設計されました。当初は4階建てでしたが後に6階建てとなり、香港で最も高い建物だった時期がありました。また、1900年に香港で初めてエレベーターを設置した建物と言われています。

19世紀後半から20世紀初頭にかけての香港において最先端の高級ホテルでしたが、1926年1月1日に大規模な火災が発生しました。

火元は、奇しくも香港初のエレベーターの電気系統からでした。ロビースタッフがすぐに消火活動を行いましたが、エレベーターに沿って最上階の6階まで延焼。午前8時から午後2時まで燃え続けたといいます。宿泊客などは避難して無事でしたが、消火活動にあたっていたイギリス人消防士が重傷を負って命を落とす結果となりました。

ホテルのノースウイング(北翼)は全焼し、ホテルはその土地をランドマーク社に売却。1932年に時計塔のある9階建てのグロスターホテルとして再建されました。

香港ホテルは1952年に閉業し、取り壊され、九龍にあるペニンシュラホテルにその地位を譲りました。

 

(参考ページ)
香港大酒店 – 维基百科,自由的百科全书 (wikipedia.org)
【香港酒店】兩間已消失的高級酒店 – 港識多史|香港歷史社會研究社 (wetoasthk.com)

 

それでは、香港ホテルに関する古写真を見ていきましょう。


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消火活動中の香港ホテル(1926年)。

 

1940年代のグロスターホテル。この建物には時計台が付いていたそうです。

 

香港ホテルの大火災から半年後の7月に香港を襲った集中豪雨。写真右端に写る黒い建物が火災後の香港ホテルです。

 

 

3枚目の写真の集中豪雨について取り上げたコラムもあります。併せてご覧ください。

Old Hong Kong in Colour(彩られ蘇る香港今昔)第13回 1926年の記録的集中豪雨 – 香港で暮らす編集者が送るカルチャー、イベント情報 HONG KONG LEI

 

また、カバーストーリーにご登場いただいた料理研究家のワンジェさんのお祖父様が香港ホテルの総料理長だったということで、記事内に香港ホテルの古写真が載っています。

Cover Story vol.63:ワンジェ(雲姐)さん「好きなことを楽しみながら、わたしの味を残したい」 – 香港で暮らす編集者が送るカルチャー、イベント情報 HONG KONG LEI

 

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