2024/01/23
みなさん、こんにちは!
今回の「Old Hong Kong in Colour (彩られ蘇る香港今昔)」は、大坑にある蓮花宮についてです。
香港中央図書館にほど近い大坑の蓮花宮は、1863年に建てられた観音廟です。よく見る廟とは違って独特な形をしています。前殿は八角形で入口は建物の左右にあり、正面はバルコニーとなっています。後ろ部分(正殿)は長方形の建物で、観音様が祀られています。
かつては個人所有でしたが、1975年から中国寺院委員会の管理下となり、1986年と2014年に修復されました。2014年から法定古蹟に指定されています。
2024年は辰年。この蓮花宮には天井に大きな龍の彫刻があるので、干支詣でとして訪れても良いかもしれません。
蓮花宮西街の突き当たりに蓮花宮があります。
建物背面(正殿)
正殿は二層構造で観音様が祀られています。
上階へ行くと岩が。建立当時からのものなのでしょう。
前殿の天井を見上げると、立派な龍が彫られています。観音様の祭壇が華やかで、そちらに目がいってしまいがちですので、天井を見るのを忘れないようにしましょう。
この龍は、毎年農暦8月14日~16日の晩に行われる大坑舞火龍に関連していると言われています。舞火龍で大坑エリアを巡遊する火龍は、まず蓮花宮の観音様に参拝してからスタートするのが習わしといいます。大坑舞火龍は2011年に「香港非物質文化遺産リスト」に登録されました。
現在まで続く、香港の人々の信仰心と伝統行事を支える蓮花宮の古写真を振り返ってみましょう。
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1868/71年の蓮花宮です。当時は前に橋があり、後ろは岩山だったんですね。
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1870年代。現在の建物の下層部分が見えます。背後の巨石が落ちてこないか心配になりますね。
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1880年。建物の後ろは木々が生えています。この地域は水害が多かったことから、建物が高床構造になっています。
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1950年代の写真です。蓮花宮の周辺に人々が暮らし始め、街になっていったことが分かります。
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