2022/09/01

7月28日、Mirrorのコンサート4日目に起こった悲しい事故の影響で、Mirrorの活動は9月末まで2カ月間の休止となりました。コンサートは8回を残して打ち切り。それに付帯した応援グッズのショップやイベントサイト、撮影スポットも即日閉鎖。メンバー主演のドラマやバラエティー番組の放映も延期。この夏のMirrorファンの楽しみは全て、前触れもなく終わってしまいました。何にも増して辛いのが、デビュー以前からMirrorメンバーと交流がある、彼らの「兄弟」とも言えるダンサーが重体に陥ってしまったこと。Mirrorファンは今、彼の回復を祈りつつ悲しい時間を送っているのです。

こんな絶望的な状況の中、一縷の光があるのです。それは8月末現在、絶賛上映中の映画2本。Mirrorのメンバーが主演なのです。

1本目は香港版「おっさんずラブ」で主役を熱演したEdan(呂爵安)初の主演映画、「闔家辣(英題: Chilli Laugh Story)」です。さてここでEdanを取り巻く、香港が誇るベテラン俳優たちと監督をご紹介。

「闔家辣」ポスター(筆者撮影)

Edanの叔母役:Sandra Ng(吳君如/サンドラ・ン)
長いキャリアの中で、受賞していない賞はない?と思う程の受賞経歴を誇る大女優。

Edanの父役:Ronald Cheng(鄭中基/ロナルド・チャン)
やんちゃな問題児ミュージシャンだった彼。今は落ち着き、俳優としても活躍中。

Edanの母役:Gigi Leung(梁詠琪/ジジ・リョン)
金城武との共演で主演女優賞ノミネート歴がある若手女優も今では母親役に!

監督兼、本人:Coba(鄭晉軒/コバ・チャン)
音楽イベントをオーガナイズしていた彼。メガホンを取るのは今回が初めて。

 

コロナ規制が日に日に厳格化していたほんの数年前の香港を舞台に、監督Cobaの身に実際に起こった出来事を描いた映画。あの時期を経験した人なら誰でも共感できるはず。大笑いできるコメディー映画ながら、最後にはほろりと感動させられてしまいます。
もう1本の映画はMirrorでNo.1の人気を誇るKeung To(姜濤)と歌唱力No.1のJer(柳應廷)が共演する「阿媽有咗第二個(英題: Mama’s Affair)」。巣立つ直前の息子を持つ母親が直面する悩み、そして息子が母に対して抱く複雑な思いを描いた感動映画で、こちらもベテラン俳優と新進監督のタッグです。

「阿媽有咗第二個」電光掲示板(筆者撮影)

Jerの母役:Teresa Mo(毛舜筠/テレサ・モウ)
1977年のデビュー以来、多くの映画、ドラマに出演。香港のお茶の間ではお馴染みの顔。

Keung Toの友人役:Kaki Sham(岑珈其/カキ・シャム)
俳優業の他に監督業もこなす彼は、MirrorのEdanとは人気バラエティー番組での共演仲間。

監督:Kearen Pang(彭秀慧/キーレン・パン)
新進気鋭の女性監督。前作の「29+1」で国際的な注目を集めている。今、香港1ホットな監督。

 

「阿媽有咗第二個」宣伝にはラッピングバスももちろんお目見え(筆者撮影)

「闔家辣」と「阿媽有咗第二個」はいずれも単なるアイドル主演映画の枠を超越した良作で、共に米ニューヨーク・アジア映画祭に出品され、高評価を得ています。英語字幕が付いているので、是非一度ご鑑賞ください。
さて。ここからが本題。
これらの映画、もちろん一般映画と同じようにチケットを購入して鑑賞できます。ですが、ですが❣️ほんの参考までにMirror病患者の楽しみ方「包場」ご紹介します。
「包場」とは映画の会場をファンで丸ごと包み込むこと。特定の映画館の、特定回を有志のファンが貸し切るのです。現在のところ、毎週複数回行われている模様。会場にいるのは100%同じ推しを持つ同志のみ❣️推しの出演シーンで周囲に憚る事なく(マスク越しに)声援を送り放題、叫び放題❣️恥ずかしがる必要もありません。推しのTシャツに身を包み、燈牌と大頭牌を掲げるのもお約束。

「闔家辣」包場にて。左が燈牌、右が大頭牌。スクリーン前には監督Cobaの姿も(筆者撮影)

また、入場前後には有志のファンが自腹で制作したファングッズを無料で配布したりと、お祭り要素が満載です。さらに運が良ければサプライズで出演俳優が顔を出し、舞台挨拶をしてくれることもアリ。

映画好きな方はご存知かもしれませんが、イギリスにはRocky Horror Showというロングランのミュージカル映画があります。コスプレした熱狂的ファンたちが映画と同時進行で画面にツッコミを入れたり、踊ったり、映画のシーンを再現したりで場を盛り上げ、会場はまるでパーティの様を呈すのです。包場はそれの香港版と言ったところ。ファン達は今、Mirrorを愛でながらの「パーティー」に全力を注ぎ、癒しを求めてこれらの映画を数十回も鑑賞するのです。この活動はもちろん映画の興行成績にも貢献し、この2本の映画は記録的とも言えるスピードで売上げを伸ばしています。

Mirrorで受けた心の傷をMirrorで癒し、その上Mirrorの売上に貢献する、、、スピリチュアルに偏らず、実益を兼ねた癒しの方法を実践するところに香港らしさを感じ、香港がますます好きになってしまう私なのでした。


紅磡リンダ(ほんはむ りんだ)
夫の転勤に伴い20年にわたる英国生活、広告代理店勤務、編集者稼業に終止符を打ち、2019年に香港に移住。
香港の状況が落ち着き、次ステップを模索し始めた折にMirror 沼に沈没。沼から鏡(ミラー)越しに見える、新しい香港を発見する毎日を送る。

Instagram 紅磡リンダ【星版】qedan_qedan


 

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