2020/07/25

 

年を取ってくるとなんとなく調子が悪い、怠い、胃腸の調子がよくない。むくみに困っている、頭が痛くなる、疲れやすくなり、夏になると、高温多湿の環境に慣れなく、一層しんどくなりやすくなる等の経験がありませんか?

 

中医学の中に、食べることは生きることで、香港人の食生活の中では空腹感を満たすだけでなく、「食=薬」。なんとなくこれを食べたらこのような体の不調が緩和できるのであると言う意識がある。ただ、薬膳を取り入れても、胃腸力がないと、どれだけ良いものを食べても意味がない。そこで、酵素パワーの登場です! 酵素不足になると胃腸力が低下するので、栄養吸収力を下げる。さらに、加齢とともに、善玉菌が減り、腸内環境が悪化、噛む力が弱くなり、唾液が減少、胃液も少なくなるので、消化不良を招くことが多い。わかりやすく表現すると、効率的に栄養を吸収するのはアンチ・エイジングの鍵になる。

 

日本の米麹は酵素が豊富に含まれている。麹菌は繁殖するときにいろんな酵素を分泌しながら米に貯蓄する。甘麹を作る時に、分解酵素により、米の澱粉をブドウ糖やオリゴ糖に分解して甘味を生み出すだけでなく、さらに米のタンパク質をアミノ酸に変え「うまみ」もでる。同時に様々なビタミン類も作られている。

 

その非加熱の活性酵素は分解能力が高く、それを利用して食材を分解して、体に吸収されやすい形となり栄養を取る。胃の負担も軽減できるので、疲れは軽くなり、夏バテに負けず、疲労回復に有効で、体の調子が良くなる。腸内環境を改善し、善玉菌を増え、免疫力をアップさせ、風邪を引きにくい体質へ。

 

白砂糖のかわりに甘麹を使うことをおすすめです。なぜ? 腸内環境をよくするには、植物繊維や植物繊維と同じ働きをするレジスタント・プロテイン、善玉菌のエサとなるオリゴ糖を含む食品を取り入れて、善玉菌を増やすこと。甘麹には植物繊維、レジスタント・プロテイン、オリゴ糖も含まれているから善玉菌を増やすには最高な食品。甘麹は白砂糖と違って中毒性がないため飲みすぎになるまで飲んでしまうことはないでしょう。白砂糖にはない栄養素も含まれますから、甘麹を白砂糖に置き換えたら如何でしょうか?

 

Tips ⇒  甘麹は健康とは言うもの、糖分を多く含んでいるので過剰摂取はよくないです。

一日の飲む量としては3大さじぐらいにしておきましょう。

 

【生甘麹の作り方】

材料
(乾燥米麹の場合)

乾燥米麹       150g

60度のお湯      250g

(生米麹の場合)

生米麹        150g

60度のお湯      150g

 

作り方

失敗知らずの方法は KAMOSICO (醸壺)を使うこと!

1.米麹とお湯をKAMOSICOの内容器にいれ。蓋をして本体にセットする。

2.温度を60度、タイマーを5時間にセットして、スタートボタンを押す。

3.甘味が出たら完成

 


【生甘麹 & 西洋人参ドリンク】

材料

西洋人参     5g

100度お湯    100㏄

生甘麹      3大さじ

作り方

1.耐熱グラスに西洋人参とお湯を入れて、蓋して蒸らす。

2.冷めたら生甘麹を加え、フード・プロセッサーでかき混ぜる。

* 西洋人参 滋養強壮 + 余分な熱を冷まして体に潤いを与える。夏バテ対策に!

 

【生甘麹 & 南棗(ナツメ)& 牛乳ドリンク】

材料

(生南棗甘麹)

南棗(ナツメ)  10個

水      200g

米麹     100g

生南棗甘麹  3大さじ

牛乳     50㏄

南棗甘麹作り方

1.南棗を洗って、水で一晩を浸す。

2.米麹と1をKAMOSICOの内容器にいれ。蓋をして本体にセットする。

3.温度を60度、タイマーを6時間にセットして、スタートボタンを押す。

4.南棗を取り出し種を取ってからフード・プロセッサーに入れてかき混ぜる。

作り方

グラスに生南棗甘麹をいれ、牛乳を注いでよく混ぜる。

*南棗は血液を増やし、気を補う効果があると言われ、夏に汗をたくさん出ると血液と気も同時に出る。夏バテ対策に!

 

材料

練黒ゴマ   1小さじ

すり白ゴマ  1小さじ

牛乳     100㏄

生甘麹    3大さじ

【生甘麹 Wゴマ 牛乳ドリンク】

作り方

すべての材料をふフードプロセッサーに入れかき混ぜる。

*薬膳では、類のものをもってそれを補う。黒の食材は血液をふやして髪を黒くするとされている。アンチエイジングに!

【生甘麹 マンゴー & 牛乳ドリンク】

材料

マンゴー   50g

生甘麹    3大さじ

無糖練乳   1大さじ

牛乳     50g

グレープフルーツ 20g

作り方

材料をすべてフードプロセッサーにかき混ぜてから、グレープフルーツを加える。

*マンゴーは夏のフルーツで有名で熱を除き、喉の渇きを緩和する。

 


雲姐(ワンジェ)

料理研究家。香港に生まれる。幼少期、平日は祖母、週末は料理が趣味だった父の手料理を食べて過ごす。オーストラリアへ移住を経て、結婚を機に日本へ移り20年以上。中国国際薬膳師、発酵食品ソムリエ、発酵ライフアドバイザーの資格を持ち、中華圏および日本の食文化への造詣も深い。現在は、日本の人々に香港料理を伝えるべく東京で活動中。

 

人在東京 Prime Kitchen Labo

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