2021/09/20

こんにちは、希望(のぞみ)です。

直前まで不安要素のあった東京オリンピックも閉幕して早一ヶ月。わたしは、自国開催のオリンピックを香港のテレビ中継で観戦していました。

香港にとっては、歴代最多の獲得メダル数、25年ぶり(フェンシングでは初)の金メダルということで、大いに盛り上がりました。

そんなニュースの中でも、印象に残っているのが「編み物王子」です。イギリスの高飛び込みのトーマス・デーリー選手が、競技の合間に編み物をしている姿が話題になっていましたね。彼のインスタには、金メダルとともにお手製のメダルケースもアップされていました。 編み物も競技も素晴らしかったです。

彼が編み物を始めたのは2020年のロックダウンがきっかけだとか。実はわたしも2020年春から編み物を始めました。ステイホーム期間に家でできる趣味を新たに始めた方は多かったですね。

わたしの場合は、一時帰国中、外で遊べない小学生の娘が、わたしの母からかぎ針編みを教わったのがきっかけでした。ぎこちなくかぎ針を動かす娘を見ながら、わたしも懐かしくなって編みたくなったのです。

その頃、香港在住の友人もちょうどかぎ針編みを始めていて、作品をSNSでアップしていました。わたしも編んだものをアップするようになり、香港に戻ってからは会っておしゃべりしながら編み物をするようになりました。

「編み物王子」も語っていましたが、編み物をしている時は無心になれます。難しい編み方をマスターしてサクサク編めるようになった時のウキウキ感もあります。毛糸が、バッグや手袋へと形を成していくのは達成感があります。また自分が作ったものを日常生活に取り入れることで、自分で自分の暮らしを豊かにできたというささやかな喜びも知りました。

かぎ針編みにハマって1年経とうとする頃、友人とふたりで、がま口専門のオンラインショップをやってみようということになりました。

アイデアやひらめきはあるものの、すぐ「でもな〜」と二の足を踏むわたしと、「それいい!」と思ったらすぐ行動できる友人。そして言うことが結構シンクロするわたしたち。「Shop Gamaguchi」というショップ名も一瞬で決まりました。ふたりとも「とりあえずやってみようか」という軽い気持ちだったので、もろもろのことがゆる〜く軽やかに進みました。

 

2021年

2月末、委託展示・販売するレンタルスペース「HK  BOX」に出店。と同時に「Shop Gamaguchi」オープン

ハンドメイド作品を委託販売できるレンタルスペースは香港内でもたくさんあります。人気のモール内にあるオシャレな店も調べましたが、賃貸料が高いのと売上の20%を支払わなければいけない、現在空き待ち……など、条件がわたしたちには厳しかったです。その点、「HK BOX」は、賃貸料も比較的安く、売上からの差し引きがありません。立地はあまり良くありませんが、その分、万引きの可能性も低いと考えました。とりあえず見に行ってみようとふたりで「HK  BOX」へ。オーナーが熱心に説明してくれたし、手始めにやってみるには良いお店だなと思ったので、その日のうちに契約したのでした。

オーナーが「あなたたちのコンセプトやセールスポイントを書いておくと、お客さんが商品を手に取りやすいんですよ」とアドバイスをくれたのは、何も知らないわたしたちには有り難かったです。お店のスタッフがポップを作ってくれたり、定期的に「HK  BOX」のSNSで商品を紹介してくれています。商品にバーコードを付けているので、専用サイトで随時売上状況を確認できます。

バーコードを付ける段階で、「がま口って広東語でなんて言うんだ?」となりました。お店のスタッフたちに聞いたらちょっと考えてましたが、「啪啪包」でいいんじゃない? と。がま口を開ける時の「パチッ(啪)」という音が由来らしいです。後から「口金包」ともいうと知りました。

半年ほど出店していますが、売れたのは数個。でも、わざわざお店まで足を運んで買いに来てくださった方がいるというのは本当に嬉しいです。

 

 

5月、Discovery Bay Sunday Marketにエントリーしていましたが、直前にコロナの影響で開催中止。この頃も香港はほぼ市中感染がなかったのですが、近くのエリアで感染者が出たため、マーケット自体が中止となりました。感染拡大防止を徹底しています。とはいえ、初めてのマーケットということで気合いを入れて色々と編んでいたのでガッカリでした。

 

6月、西貢 Market Bazaarに出店(2日間)

ショップを始めようと決めてから、コツコツと編んできたがま口たち。ミニがま口は1日あれば作れますが、同じものを何個も作るのは忍耐が必要。なので、うちのショップは1点ものが多いです(笑)

西貢は、こじんまりとしたマーケットでしたが、食べ物、飲み物、おもちゃ、雑貨、タロット占いの店などバランス良くありました。出店は屋外か屋内を選べるのですが、屋外テント(長テーブルと椅子2脚)の出店料はHK$600(2日間)。屋内はエアコンもあるので値段も少し高くなります。屋内は申し込み時には満席でした。20時までやっているマーケットで、夕方になると海遊び帰りの人たちが濡れた髪でお店を見てまわっていました。

両隣のお店(アロマキャンドルと香港土産グッズ)は良く売れていました。お客様が来たら広東語か英語で話しかけて商品のセールスをするというのが、わたしにはできなくて、お客様はうちのお店はチラッと見て通りすぎてしまいます。そんな中、突然現れた男女3人が「うちの娘がコレ好きなんだよ!」と言ってがま口を手に取ってくれました。嬉しくて、これもどうですか、これもありますよと紹介したのですが、ニコッとするものの身内でコソコソ話しながら商品の写真を撮って、結局何も買ってくれませんでした。今思えば、同じく編み物を売ってる人の偵察だったのかな。

それでも、2日間の売上は、出店料の3倍近くになりました。

 

7月、Discovery Bay Sunday Marketに出店

香港のサンデーマーケットと言えば、まず思い浮かべるのはDiscovery Bayです(他でもたくさんやっています)。5月のリベンジでまた申し込みました。300近いショップが出店します。出店希望が多い場合はウェイティングになることも。出店料は一番小さいスペース(長テーブルと椅子2脚)でHK$1000。西貢の時よりディスプレイも工夫し、がま口がひとつずつ見えるように吊るしてみました。

出店が決まると、メールで規約や当日のルール、持参するものなどの長文の説明書類が送られて来ます。やっぱり大きいマーケットは厳しいんだなぁとしっかり準備したものの、当日は主催者側との接触は何もなく(当日の体温だけ専用サイトから送信)、何のチェックもなく始まり、勝手に片付けて終わりました。雨に降られず良かったのですが、気温33度の屋外での出店は暑くて大変でした。これからは屋外のマーケットには秋冬に申し込むことにしました。

暑さもあって客足はあまり多くなかった模様。タイムセールなどをして、ようやく出店料をカバーできるくらいの売上で終了となりました。

オンラインショップのお客様は主にSNSで繋がっているお友だちです。しかし、こういったサンデーマーケットは、当日わたしたちのショップの前を通りかかった方がお客様です(有り難いことに、出店を知ってわざわざ来てくれたお友だちもいました)。

まだ2回しか出店していませんが、小中学生くらいのお子さんが興味を持ってくれることが嬉しい発見でした。「わぁ!」と言いながら近寄って来てくれる子どもたちの表情がとてもキラキラしています。たとえ明らかにお財布を持っていない(笑)小さなお子さんでも、がま口をワクワクした顔で手に取ってくれるのが嬉しいです。中には「ママのプレゼントはこれにしよう!」とがま口バッグを指さして言ってくれた男の子もいました(お父さんに却下されていましたが。笑)。また、お母さんを説得してがま口をゲットした12、3歳くらいの女の子は、商品を手にした瞬間、喜びのあまりピョンピョン跳ねていました。わたしも彼女の手をとって跳ねたい気分でした。

こういった経験や喜びはプライスレスですね。

編み物は、わたしにたくさんのものをもたらしてくれます。

Shop Gamaguchi
@shop_gamaguchi



希望(のぞみ)
神奈川県出身。都内文学館で学芸員として6年勤務。出産後、大連2年、東京2年、香港5年の子育て生活を送る。大連では日本語教師、東京では司書を経験。香港ではライターとして活動中。

Instagram
@nozomi_crochet

 

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