2023/04/07

こんにちは。井上ひろみです。

最近、多くの女性の方とお話をさせていただく中で実感しているのが、女性の働き方・生き方の選択の幅が広がってきているということです。海外で働くことを選択する方も増えていますし、香港では当たり前のようにキャリアアップのために行われている転職も、最近は日本でも増加しています。また、起業のハードルも下がり、独立を目指す女性も本当に多くなってきました。


そんな中、「自分らしい働き方やキャリア、起業」に関してご相談をしていただくことが多いのですが、実際お話を伺っていくと「今のままでいいとは思わないけど、自分のやりたいことがわからないのです」と悩んでいる方がすごく多いのです。

今回は、この多くの女性が持っている「自分のやりたいことがわからない」というお悩みを通して、「あなたは本当の自分を生きていますか?」という質問をあなたにも投げかけてみたいと思います。

少しでも自分に引っかかることがあるなら、読んでみてくださいね。


■誰の人生を生きるの?

わたしたちは子どもの頃から親や学校、会社などの身近にいる人たちから、いろいろな「常識」や「良識」を自分でも気がつかないうちに刷り込まれています。そして、いつの間にか「こうあるべき」「こうするべきことが正しい」と思い込んで、まわりの人の「こうあってほしい」という期待や想いにも応えようとしています。

例えば、まわりからこんな風に言われてきませんでしたか?

・いい成績をとって、いい学校に行って、いい会社で働くべき
・子ども中心にした生活をして、いい母親にならなきゃ
・仕事をしているなら、家庭は多少犠牲になっても仕方ない
・お金を稼ぐためには、イヤな仕事もしなければいけない
・会社で昇進するためには、組織の中でうまく生きるべき
・女性は〇〇すべき、男性は〇〇すべき


これが「あなたの本当の想い」で自分も納得し、行動することにも違和感がないなら、問題ないでしょう。でも、違和感を感じながら生きてきたなら、あなた自身の「自分の本当の気持ち」を押し込めているかもしれません。

こういった「社会的な常識」や「まわりの価値観」を優先して物事を決めていくうちに「本当の自分」の気持ちに蓋が閉まってしまい、自分のことなのに、自分のことがわからなくなってくるのです。


ここで、ひとりの誰もが羨むような経歴を持っている女性の話をします。

有名な日本のエリート大学に進学し、大企業で働き、高給をいただいて、華やかな何不自由のない生活を送っていました。そんな中、同じく有名企業で働いている3つ年上の男性と知り合って程なく結婚。その後、ふたりの子どもにも恵まれ、今は家族4人でご主人の仕事の関係で海外生活をしています。彼女は、「自分の理想に限りなく近い生活」をしているのに関わらず、いつも「何かが違う」と空虚な気持ちを抱えていました。子どもたちは可愛いし、しあわせな生活のはずなのに……
彼女は自分でもよくわからなかったんです。

でも、後に、彼女は「自分の人生」を生きていなかったことに気がついたんです。

「両親が絶対に行くべきという有名大学へ進学し、有名企業にも就職してきました。その後も両親が喜ぶだろうと思う選択を無意識に選んできました。でも、今わかるのです。本当に心から望んでいたことはこれじゃなかったと。確かに人からは、羨ましがられる人生かもしれません。でも、気がつきました。遅いかもしれませんが、これからは、自分で本当に心から望むことを選択して生きていきたい」と。

ご両親は、彼女が好きな芸術に対して「芸術はお金にならないから意味がない」と学生の時に伝えていたそうです。

この言葉は、わたし自身ひとりの親としても考えさせられました。

彼女は「遅いかも……」と言いましたが、人生何かを始めるのに遅すぎることはありません!


■本当の自分で生きること

あなたはいかがでしょうか?

「本当の自分を生きているでしょうか?」

彼女のように親の期待に答えながら生きてきたわけでなくても

・まわりの目を気にして、自分の行動を制限していませんか?
・いつも人と比較したりして落ち込んだりしていませんか?
・世の中の常識に従って「こうすべき」といつも思っていませんか?
・世間が言う「良いもの」ばかりを選択していませんか?

大切なのは、自分の心に従うこと。

社会やまわりの人の常識や価値観で生きることは、自分の価値観で生きるのでなく、他人の価値観を優先して生きていることになります。

自分の人生を生きるために、自分で考え、自分で選択し、自分で決めて、自分の責任で行動しようと意識することから始めてみましょう!


井上ひろみ

1997年より香港移住。ふたりの子どもに恵まれ、最初の10年間を子育てに邁進。香港人社会にどっぷり浸かったディープな主婦時代を送り、その後、12年間のブランクを経て社会復帰。14年間に3社の大手日系企業にてアジアを中心にグローバルな仕事、マネージメントの経験とキャリアを積む。

海外でブランクがある中からの仕事やキャリアに悩んだり、プライベートと仕事のバランスに迷ったりしてきた経験を通して、 同じように悩んでいる方の支援をしたいと2021年 Cannan Life & Work Design Lab設立。 現在は、高齢の父の面倒を見るため日本へ拠点を移し、活動中。

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