2022/03/15

冷房や冷蔵庫が高級家電だった1950~60年代、香港の人々にとって、「冰室(ビンサッ)」と呼ばれるローカルカフェは暑い夏に涼をとり、飲食するのに最適な場所として親しまれていました。当初、冰室で出されるのは、菠蘿油、エッグタルト、サンドイッチ、トーストなどの軽食と、飲み物だけでした。特に人気だったのは、「紅豆冰」と呼ばれるあずきミルクや、パイナップルジュースなどの季節の冷たい飲み物で、今でも根強い人気です。

その後、冰室のメニューに温かい食事を加えて提供する「茶餐廳」が登場します。そうです。茶餐廳より冰室の方が長い歴史を持っているのです。冰室も麺料理や新しいドリンクメニュー、軽食などが加わるなどして、時代とともに進化してきました。今回は、香港のカフェ文化の原点とも言うべき伝統的な冰室をご紹介します。

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