2024/07/10

さて、2ページ目は、歴史は浅いものの、気軽においしく食べられる香港スイーツをご紹介します。今回はわたしが食べた中で大好きになった独断トップ3をご紹介します。


目次

1ページ
香港スイーツの老舗
佳佳甜品(佐敦)
浩記甜品(土瓜灣)
松記糖水店(佐敦)
合成糖水(九龍城)

2ページ ← 今ここ
気軽においしく
小方糖甜品(寶琳)
地茂館甜品(将軍澳)
和大人(将軍澳)
芋仙森(葵涌)

3ページ
おまけ
豆花
口直しスナック


小方糖甜品
貿業路8将軍澳
15:00-00:30(店舗によって変動あり)
instagram 小方糖甜品(淘大商場)@sugardessert_amoyplaza

将軍澳エリアだけでも3店舗も営業している小方糖甜品。この店舗は開店して10年というから、近隣住民に愛されているお店と言えるでしょう。どちらかというと台湾系のスイーツが多いように思います。

大好きなココナッツシャーベットにナタデココ乗せがあったのでオーダーしました。

龍珠という名前の甜品。なんとも縁起の良さそうな名前です。下のシャーベットは普通のアイスクリームスクープが2〜3杯ありそうな量です。黒いのはタピオカです。そして龍眼が入っています。それぞれに食感がコシコシ、モチモチ、グニュコリに、ココナッツのシャリシャリと5感で楽しめる楽しいデザートです。ココナッツアイスが好きな人は絶対ハマるに違いありません。こちらわたしの第3位です!


こちらの写真は寶琳店の外観。でも実際食べたのは将軍澳です。

地茂館甜品
將軍澳唐德街1號將軍澳廣場1樓L1-036號舖
12:00 – 23:00(店舗によって変動あり)
instagram @teimoukoon

そしてこちらはわたしが日常的に通っている中国スタイルの甜品のお店、地茂館甜品です。 1990年に九龍城で創業、30年以上の歴史を持つ店で、今では香港内では6店舗を展開。わたしが色々食べてみて、特に暑い最近、ハマりにハマっているのが芒果仙草小丸子。ついこればかり食べてしまいます。マンゴーとマンゴージュレにココナッツミルク、仙草という黒いゼリーと、小さな白玉に西米露が入っています。白玉は冷えてもモチモチして柔らかいのが特徴。仙草とは紫蘇科の薬草から作られていて、ほんのり苦く甘い香りがありますが、味という味はなくクセもありません。体内の余分な熱を取り除き、暑い夏や二日酔いの時に冷やして食べるとスッキリします。わたしの中では第2位に。

実はここのイラストがかわいくて、それもツボにハマっています。

コロナ以来、店内で食べる時もペーパーカップになりました。側面に描かれたイラストもカワイイ。

 

和大人
3:00pm–11:30 pm
將軍澳, 至善街, 5號雍明商場地下4號鋪
https://maps.app.goo.gl/CutWWeL8pneVC24j6

将軍澳の駅から少し離れたハーバー沿いのサイクリングコースのすぐそばにある「和大人」。まだオープンして1年未満ということですが、昔ながらのおいしい海底椰蓮燉雪耳があるのでぜひ食べていただきたいです。この一品はシンプルで、昔ながらのお店であればメニューに並ぶ王道スイーツですが、実は調理にはとても時間がかかるのです。今回ここで食べて感動したのは、雪耳(白木耳)の柔らかくてツルツルした食感!! そして雪耳のたっぷり入っているところ。ここまでソフトでトロトロしたものにあまり当たったことがありません。読者の方の中には雪耳と言えば、バサバサしてモサモサするものと思う方も多いのではないでしょうか。それは雪耳の種類にもよるところがあるとは思いますが、煮る時間の違いもあるのです。そしてこの一品は温かくしてもおいしいし、冷たくしてもおいしい。トロトロ具合は温度で変わらないのです。

今回わたしは、香港天文台から熱中症注意が出ている日に行ったので、迷わず冷たいものを頼みましたが、ひと口食べて、一気に身体の温度が下がり、潤うのを感じました。甘さも氷砂糖のようなさっぱりした甘さで、スープ自体もトロトロツルツルしています。今回は、蓮の実、ココナッツ、杏仁などが入っていました。そして海底椰、英語ではSea Coconutと言われますが、これは体を冷やす陰の食べ物と考えられていて、暑い季節こそ本領発揮してくれそうです。リン、カルシウム、ビタミンCもたっぷり含まれていて、乾燥緩和作用があり、美容効果も期待できるそう。

見よ!このトロトロ具合を!

香港では雪耳(台湾では銀耳)で知られる白きくらげは、身体を潤してくれるということで、肌の乾燥などに良いと言われています。きのこ類の中でも特に食物繊維が全成分の50%と多く、腸内環境にも貢献してくれそう。特に香港では、ゼラチン質による滋養強壮や老化防止を目的に、食べる人も多いんだそうです。自宅で食べる場合は乾燥されたものを買うことができますが、あまりに真っ白なものは漂白されているものです。水に浸けて戻し、後は好みの糖水で枸杞やなつめなどと一緒にぐつぐつ煮るだけ。

白きくらげは、調理の仕方によってコリコリ具合とトロトロ具合が大きく分かれます。わたしの好みは、断然柔らかい方。このお店の白きくらげのトロトロ具合が、わざわざここまで食べに来ても良いと思うほどファンになりました! 暑い日には冷たいものを、寒い日には温かいのをおすすめします。わたしにとっての今回のベストはこの海底椰蓮燉雪耳だったのでした。

LEIの「香港家庭料理レシピ」コラムのワンジェさんもご紹介してくれています。
https://hongkonglei.com/wanjehcooking-43/

 

その他にも、冷房で身体が冷えたときに良い温かい紅豆桃膠西米露をいただきました。

紅豆桃膠西米露。桃膠(とうこう)は牛乳と一緒に使われることが多いそうですが、リクエストすればココナッツスープに変更も可能。温かくも冷たくもリクエストできます。この時は温かいものでいただきました。

小豆の優しい甘さと西米露(サゴ)のツルツル具合がいい感じにミックスされてホッとするおいしさ。その中に桃膠(とうこう)という桃の木の樹脂で褐色のジェリー状のものが入っています。これは別名「桃の花の涙」とも言われ、中国では不老不死の仙薬とも考えられていました。現在では、老化防止や滋養強壮など、お肌を潤す天然のコラーゲンとして美容効果が高い薬膳食材とされています。また、この桃膠は身体を温める陽の食べ物で、血の巡りを良くするので生理中・妊娠中は食べない方が良いそうです。

桃膠すごくたくさん入っていました! 桃膠だけ食べてみると、味はないと言った方が良いような気もします。桃膠は雪耳(白きくらげ))と合わせて食べることも多いそうです。この最強の二つを一緒に食べたら次の日は顔がプルプルかもしれませんね。

 

芋仙森はチェーン店で香港でも数カ所あります。こちらのお店は小さい店舗。

芋仙森
葵涌葵昌路72-76號Life@KCC 1樓106號舖
11:00-20:00
https://www.lifekcc.com/tc-dining/tc-dining-detail/?id=547

通常香港スイーツのお店は開店時間が遅いですが、モールなどに入っているお店は早いです。早い時間に香港スイーツが食べたい時は、モールに入ってるお店がおすすめ。タイムリーにも魅力的なポスターを店頭で発見。

雪燕は、ピンポンの木から採れた樹液で、庶民のツバメの巣として親しまれています。桃膠は褐色、雪燕はクリアなゼリー状のものです。中医学的にも桃膠と同じく肺を潤す、つまり乾燥をやわらげると言われています。それに、銀耳(白きくらげ)と一緒に煮ることで、最強のプルプルデザートになるわけですね。一緒に煮込むだけなので、材料さえ揃えば自分でも作れそう。

お店の人は熱い方がおすすめと言うので熱いものをオーダー。甘さも控えめでお願いしました。

この白っぽいのが白きくらげですが、こちらは少しコリコリした仕上がりでした。さっぱりホッとする。喉が乾いた時でもいけそうな水分量でした。

糖水は、熱いか冷たいか、甘いか甘さ控えめか、トッピングはいるかいらないかが自由に選べるところが多いので、気分や体調に合わせて変えられます!

 

3ページ:おまけ

ー2ー

 


 

 

コメントをありがとうございます。コメントは承認審査後に閲覧可能になります。少々お待ちください

意見を投稿する

Hong Kong LEI (ホンコン・レイ) は、香港の生活をもっと楽しくする女性や家族向けライフスタイルマガジンです。

Translate »