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2025/06/14

昨年11月30日に、日本人の中国への短期渡航ビザ免除が4年半ぶりに再開され、本土や深圳へ入国しやすくなりました。*現時点では2025年12月31日までの期間限定措置です。
わたしは去年、在住満7年になり、申請資格を得たため、香港の永住権を取得しました。同時期に新制度として、非中国籍の永住者も「港澳居民来往内地通行証」を取得できるようになりました。この通行証があれば、入境審査が簡略化され、香港人と同様にパスポートなしで入境でき、自動化ゲートのみで通過できます
今回、深圳へ再訪したのですが、第5回コラムの頃より、さらに近くなりました。深圳への行き方や便利ツールについて、最後に情報を載せましたのでご参照ください。

香港にはないお茶市場

お茶好きな人が最初に深圳で訪れる場所は、「茶葉世界」というお茶市場かもしれません。香港の地下鉄と直接接続している羅湖口岸のすぐ近くという好ロケーションにあり、100以上の店舗が集まっています。深圳には他にも大小様々なお茶市場がいくつかあり、多くの店舗が卸売だけでなく、小売に対応しています。香港にはない、こうしたお茶市場は、中国本土のお茶の世界を感じられる場所です

福田エリアで通りかかったお茶市場 / 市場のお茶屋さん

茶館も無数に

深圳でもコーヒーの人気は高く、数年前から急速にカフェが増えましたが、同時に中国茶文化は根強く残っており、香港と比べて、圧倒的な数の茶館・茶室があります。

市場のお茶、茶器屋さん

中国には伝統的にお茶を淹れながら商談する文化があり、個室のある茶館も多く、商談プランやメニューを設定しているところもあります。お茶を出すことで、もてなしの気持ちと敬意を相手に伝え、リラックスした中でお互いを知り、信頼関係を構築できるので、ビジネスにもお茶はぴったりですね。

たまたま立ち寄った茶館 / 庭園内の茶亭

新しくなった詹老師のお店へ

詹老師のお店にもそんな個室がいくつか新設されていました。
久しぶりに訪ねてみると、なんといつもの場所にお店がありません。ネット上の住所は今まで通りです。WeChatで老師に連絡すると、すぐ近所に引っ越したとのこと。以前のモール内ではなく、レジデンスビルの一階に移転し、広くてさらに素敵なお店になっていました。
ちょうどお茶摘みの時期で、老師は産地に行っており不在でしたが、何度かお会いしたことのある女性がお茶を淹れてくれました。その間に何人か常連さんが来て、また違うお茶を一緒にいただき、この日は烏東蜜韵、宋種、夜来香、云净を頂きました。

詹老師のお店の個室 / 緑豆酥

こうしてお店で現地の人と自然に交流できるのも、毎回楽しみの一つです。最後には「緑豆酥、おいしいのがあるけど食べる?」とおやつまで頂いている時に、「忙しい時期はあかんけど、暇な時なら老師、頼んだら山連れて行ってくれるで。WeChatしてみたら」という話になりました。「え? これは社交辞令? でもめっちゃ真顔やな。ワークショップじゃなくて連れて行くってどういうこと? 行きたい・・・」。

茶友から「老師にいつ暇か聞いてみてくれた〜?」と時々連絡が来るのですが、まだドキドキして連絡していないわたしです。

次回はまた深圳でのお話が続きます。

 

〈深圳へのアクセス方法〉

公共交通手段は、MTRかバス、フェリーなどがあり、それぞれ異なる口岸(出入国検査場)に到着します。例えば、香港島の湾仔から出発する直通バスを利用すると、約45分で皇崗口岸に着きます。皇崗口岸は比較的混雑が少ないため、わたしもよく利用します。この口岸は再開発進行中で、今後さらに効率化される予定です。ちなみに「深圳まで14分」という高速鉄道は、出入国手続き等に約1時間かかることを考慮する必要があります。

〈ネット環境と便利なツール〉

香港や海外のキャリアのSIMを使えば、googleやwhatsappやLINEにも接続できます。
「微信WeChat」は本土でのコミュニケーション、情報収集という以外にも、レストランなどのQRコードをそのブラウザ内で開く必要があります。
電子決済は、「微信支付WeChatPay」と「支付宝Alipay」があれば問題ありません。わたしは香港Alipayのみで、地下鉄を含め全ての電子決済をしています。
Googleマップは接続可能ですが、精度は低いため、代わりに「高徳地图Amap」「百度地图Baidu Map」が便利です。
「大众点评Dianping 」は、香港も含め、中国全土の飲食店をはじめ、あらゆる店舗やサービスの口コミ情報が得られます。
他にも中国のインスタ的な「小红书RedNote」、配車アプリ「DiDi」も便利かもしれません。

深圳は広く、地下鉄構内もよく歩きます。また改札前に荷物のセキュリティ検査があり、飲み物も出さなければなりません。ネットがないと何もできなくなるので、モバイルバッテリーも必携です。わたしは他に、日傘、サングラス、リュック、ボトル、ほぼ使うことはありませんが現金も持って行っています。

地下鉄構内 / カフェも大きくて広々

 


Chikako

トロント、NY、シンガポール、今は香港に在住。
各地のライフスタイルや食文化にインスパイアされた器を製作してきた。
香港では中国茶器を楽しくコツコツ製作。
お茶のワークショップも不定期に活動中。

IG : cnycstudio
お茶のワークショップIG : sound_and_tea_room

 

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