2019/11/13

 

香港のスープには、短時間で仕上げる「滾湯(グワァントン)」と、長時間煮込む「老火湯(ロウフォートン)」があります。

 

・「滾湯」:青菜など火が通りやすい食材をさっと煮て仕上げます。ビタミンの流失が少なく、食物繊維もしっかり摂れるスープ。
・「老火湯」:長い時間をかけてコトコト煮ることで、肉のアミノ酸や野菜のグルタミン酸などが溶け込みます。うま味たっぷり!

 

 

今回作るのは、梨と豚肉を使った老火湯、「南北杏雪梨瘦肉湯(梨の薬膳スープ)」。煮込み時間は合計で2時間ほどです。

さあ、材料を揃えたら、じっくりゆっくり、煮込みましょう……。

 

<材料(2〜3人分)>
梨(皮ごと使えるもの)         1個
豚もも肉                400g
甜杏仁                 30g
北杏仁                 10g
陳皮                  2g
水                   2000cc
塩                   少々

 

 

<作り方>
(下ごしらえ)
・乾燥した陳皮を水で戻す。柔らかくなったら水気を拭き、裏の白いわたを取り除く。
・梨を4等分し、芯の部分を取り除く。
・甜杏仁・北杏仁を軽く洗う。
・豚肉を大きい固まりに切り分け、お湯で一度茹でこぼす。

 

1. 下ごしらえした材料をすべて土鍋に入れて、火にかける。

 

2. 沸騰したら強火のまま20分煮る。

 

3. 弱火〜中火程度に火を調節し、さらに1時間半煮る。

 

4. 塩で味を整える。

 


雲姐(ワンジェ)

料理研究家。香港に生まれる。幼少期、平日は祖母、週末は料理が趣味だった父の手料理を食べて過ごす。オーストラリアへ移住を経て、結婚を機に日本へ移り20年以上。中国国際薬膳師、発酵食品ソムリエ、発酵ライフアドバイザーの資格を持ち、中華圏および日本の食文化への造詣も深い。現在は、日本の人々に香港料理を伝えるべく東京で活動中。

人在東京 Prime Kitchen Labo

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