2019/05/17

継続は力なり

バレエは厳しいレッスンがつきもの。始めることにためらう方が多い習い事です。個人的には、バレエはある程度のお金や時間がかかりましたが、身につくものが大きかった!と、大人になって実感しています。

今回はコラム連載最終回として、「継続力」を身につければ人生の可能性は広がる、というお話をしたいと思います。

継続するためには、やはり動機付けがもっとも重要になります。さらに、継続によってひとつの成果を出して成功体験をつかんだ人は、「継続」の意味を実感し、継続なしに結果は出ないものだと思うようにもなります。誰でも「継続は力なり」の一歩先を見られるようになることは大切です。

バレエを例にすると、先生に褒められたりコンクールの結果が良いときは頑張ってレッスンするけれど、コンクールの結果が悪かったり自分の思い通りにならないと休みがちになる…… これを子どものころに親が許したら、どうなるでしょう。社会人になっても「結果が出ないから休みます」「楽しくないから辞めます」と言いますか？

にかく体調が悪い時以外は、スタジオに来て先生どんなに辛くても絶対にレッスンを休まず、とに会うこと。厳しい世界だからこそ、バレエで培われるのはテクニックだけでない、本当の意味で人間の成長へと繋がる自分との向き合い方なのです。踊りのレベルやコンクールの順位は、結果にすぎません。わたしのスタジオでは、“人として”コツコツ一生懸命に頑張る子どもたちを応援したい。そう思って指導しています。

継続力は人間力なりです。

魚返 佳代

6歳よりバレエを始める。コンクールで優勝後、英国セントラルオブバレエスクールに留学。
アジアダンス芸術特別賞受賞。日本バレエ協会バレエリトミック指導1級。
女性雑誌『25ans』ビューティー・メダリスト審査員を務める。
Ballet blanc Entertainment Co.,Ltd設立。
Ballet blanc

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