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2025/08/05

M+外観 Greg Girard Screening of HK:PM on the M+ Facade, 2025 Commissioned by M+, Hong Kong, 2025 © Greg Girard Image courtesy of M+, Hong Kong

香港が世界に誇るビジュアルアート美術館M+。ハーバー沿いの公園の中という立地、フォトジェニックな美しい建築、エキサイティングな展覧会など、新たな観光スポットとして外せない場所となって久しいですが、この度また見逃せないポイントが追加されました! 9月28日までの期間限定で、カナダ人写真家、グレッグ・ジラードの作品が世界最大のメディアスクリーンであるM+LEDファサード(外壁面)に投影されているのです。 

グレッグ・ジラード Portrait of Greg Girard Photo: Marie Romanova Image courtesy of Greg Girard

グレッグ・ジラードは1970年代にアジア各国を旅し、当時の東京、香港、上海などの姿をカメラに収めました。ここ香港では、取り壊されてしまった九龍城寨を記録したイアン・ランボットとの共著『九龍城探検訪』(原題:City of Darkness: Life in Kowloon Walled City)が特に広く知られています。この本に描きだされた香港は、映画『トワイライト・ウォリアーズ 決戦! 九龍城砦』(原題:九龍城寨之圍城)に描かれた世界観そのまま。ランダムに増殖していった建築の独特の美しさや、無法地帯と恐れられつつも老人から子どもまで、住民たちが送っていた日常生活などを切り取った名作です。 

九龍城寨の外観 Greg Girard Still from HK:PM, 2025 Commissioned by M+, 2025 Image courtesy of Greg Girard

今回、M+のファサードに投影されるのは1970年から1990年代に撮影されたジラードの個人コレクションをアニメーション化したもの。セントラルの賑わい、学生たち、ネオン灯る夜景、働く人たちの日常、最新ファッションに身を包んだ人たち、などそれぞれの時代の様々な香港とそこで生活する人たちの物語を映し出しています。

ネオンきらめく夜の街 Greg Girard Still from HK:PM, 2025 Commissioned by M+, 2025 Image courtesy of Greg Girard

今はなきカイタック空港周囲の、高層ビル群の合間を飛行機が飛ぶ風景や、取り壊されてしまった九龍城砦の貴重な写真も織り交ぜられており、歴史的価値高し。もちろん映画『トワイライト』ファンの方々にとっても魅力的なこと間違いなし! 香港の100万ドルの夜景に新たに加わったディスプレー、お見逃しなく! 

九龍城寨の日常 Greg Girard Still from HK:PM, 2025 Commissioned by M+, 2025 Image courtesy of Greg Girard

日時:2025年9月28日まで 

住所:M+ West Kowloon Cultural District, 38 Museum Drive, Kowloon
香港九龍西九文化區柯士甸道西8 

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