2020/07/31

この度、人生が変わるほどのすごい体験をしましたので、2回に渡りご紹介をすることにしました。

事のはじまりは、随分ご無沙汰していた知人に約2年ぶりに会ったことでした。同じ待ち合わせ場所にいたのに、以前会った時と印象が全く違っていて、わたしは本人を目の前にして、見つけられなかったのです!

彼女は以前から細っそりとした和風美人でしたが、今回久しぶりに会って、さらに磨きがかかり、パッとみて「別人」と思ったほど印象が変わっていました。雰囲気が明るくなって、お肌の透明感が一段と増し、顔色が良く、以前より実に元気そうに見えたのです。そこで黙っていられない性分のわたし。すぐさま「すごく雰囲気が変わりましたね、輝いてるというか、何か良い事があったのかしら?」と率直にお伺いしました。(笑)

すると彼女。実は1年半ほど前に食物不耐症をみる『IgG食物検査』というのを受けたのだと。そしたら自分がグルテン不耐症だけでなく他の食べ物の不耐症もわかり、それからグルテンなどを摂らない食事療法をはじめたら、劇的に体調が改善し、肌の質感も変り、夜もぐっすり寝られるようになったとのこと。

食物不耐症のテストを受けるきっかけは、彼女の友人の勧めがあったそう。当時は鼻炎や目のかゆみ、お腹の不調に悩まされていたので、生命にはかかわらないけれど、体の不調に関係する食物不耐症というのがあることを知り、検査を受けてみることにしたそうです。食物不耐症は食べてすぐには起こらないいわゆる遅延性のアレルギー症状をおこすもの。友人は検査結果で自分に不耐症を引き起こす食べ物があると知り、以来グルテンをはじめ、原因となる食べ物を摂らない生活をはじめたら、これまでの悩みが全てなくなったそうです。

実はわたしはここ5年程ひどい頭痛に悩まされていて、同時にどうもいまいち身体や気分がすっきりしないのを感じていました。ここがおかしいという決定打はないので、「こんなもんなのかな」と見過ごすこともできなくもない。ですが、なんかだるい、疲れやすい、やる気が起こらない、頭が重い、夜は何度も起きる、頭痛がたびたび起こる(特に雨の日と台風の前)など。アラフィフの更年期という時期なのかなと思い、サプリや漢方を試してみたりもしましたが、頭痛が去ることはなく、この体調も特別な「不調」として捉えることもありませんでした。

わたしは彼女の話を聞いて、2年ほど前に読んだ「ジョコビッチの生まれ変わる食事」(三五館出版)というのをすぐに思い出しました。これはテニス選手のノバク・ジョコビッチが、なんとなく身体の不調を感じ、テニスの成績も伸び悩んでいた時、グルテン不耐症かもしれないというのを知ってグルテンを摂らない生活に変えてみました。そしたら頭がスッキリして、体は軽く感じ、調子良くなったばかりか、生活に張りがでて、テニスの成績も急に上がり、トーナメントでも優勝することが増え世界ランク1位になったという話です。

当時のわたしは、気がつかない遅延型のアレルギー症状(食物不耐症)があることを知って衝撃を受け、面白半分でジョコビッチが本で勧める『まずは2週間グルテンを摂らない生活をしてみる』というのを試してみたりもしました。でも、生活に支障がでるほど常に調子が悪いわけではないためか、本気モードでなかなか取り組めず。いつも3日目ぐらいで挫折していました。

「不耐症」はある一定の食べ物に対して消化する酵素が減少することによって起きる症状のこと。すぐに体に反応がでず、なんとなくという感覚であらわれることが多いそうです。普通に生活していると、気がつきにくく、症状としては、軽度で慢性的であり、全身疲労、イライラ、頭痛、痩せにくさ、制御不能な食欲、注意散漫、肌荒れ、腹痛下痢、便秘などがあります。これらの原因となる食物が複合的に長期間に渡って、消化に負担をかけた結果、健康に影響がでることもあるそうです。

友人は『IgG食物検査』というものを受けたそうで、調べてみると、IgG食物検査というのは、食物を食べた後、2時間〜2週間遅れで(訂正:Facebookライブでお話を伺った小澤先生曰く、30分から1日の間に何らかの症状が現れるのが普通だそうです)症状があらわれる遅発型のアレルギー(食物不耐症)について調べる検査なのだとか。生命の危険が伴なう可能性がある、即発的な免疫反応によってでるものを調べるアレルギー検査(IgE)ではなく、あくまでも「遅発性」のアレルギー(食物不耐症)を発見するものなのだそうです。厳密にはこのような遅延性の症状を食物アレルギーとは呼ばずに、「食物不耐症」と呼ぶそうです。代表的なのは小麦に含まれるグルテン不耐症や牛乳などに含まれる乳糖不耐症などがあります。そしてこの検査は血液検査という簡単な方法で判別することができるのです。

 

早速教えてもらった中環にあるIMI (Integrated Medicine Institute )というセンター(https://imi.com.hk)に問い合わせしました。ここは自然療法で体質を改善することを目的としたセンターです。詳細を取り寄せたところ、ここではIgG食物検査の選択が4種類あり、金額はHK$2,230(Nordic Food Panel 96)から受けられるとのこと。(テスト品目の詳細リストもPDFで送ってくれます)これらは全て、検査結果を見ながら30分のコンサルテーションが含まれるそうです。

 

*Nordic Food Panel 96 (food types)

*Nordic Food Panel 96 (food types) w/ Candida

*Nordic Food Panel 184 (food types)

*Nordic Food Panel 184 (food types) w/Candida

 

今回わたしは、時々蕁麻疹や腹痛を起こす娘(10歳)と一緒に96品目の検査を受けてみることにしました。

予約の日。

IMIセンターは中環駅から徒歩3分の16 Stanley Streetにあります。

Kailey Towerの13階へ。

ショップは明るくかわいい雰囲気で、さまざまなビタミンやプロテインなどのサプリメントが並んでいます。センターは2フロアーに分かれていて、13階が健康食品やビタミンやスナックなどのショップと、採血室があります。17階ではホリスティックのアプローチで診てくれる自然療法やフィジカルセラピー、カウンセリングなどをしているそうです。

熱を測って、手の消毒をして入店します。必要事項を記入し、支払いを済ませた後、石鹸で手を洗い、採血室へ。

今回、わたしたちを担当してくれたローレンスさんは、あっという間に終わるから心配しないでねとやさしく言ってくれたのですが、娘はどうやって採血するのか戦々恐々としています。(笑)まずはアルコールで人差し指を消毒。そして針が装着された黄色い筒を指の先端につけたと思うと、バチンと。少しチクっとしますが、痛みはありません。でも娘曰く、ホッチキスでバシンとする感じで、痛かったそうです。ただ泣くほどではなかったそう。(笑) ちなみに針は使い捨てです。

台紙に5ヶ所、血を垂らして乾かした後、今回はデンマークのラボに送るそうです。

ローレンスさん曰く、食物不耐症がでるというのは、コップの水がいっぱいになって溢れるようなもの。その要因はひとつではなく、食物不耐症のあるさまざまな食物や、食物だけではない違う要因が重なり症状としてあらわれる場合もあるため、検査で結果的に少しでも不耐症のある食物がわかれば、なるべく摂らないようにするのが良いそうです。

検査には子どもから大人まで、どこか体調が優れないと心あたりがある人が来ることが多いため、ほとんどの場合何かしらの「不耐症」の原因になる食物が発見されるそうです。

日本では『IgG食物検査』は不調を実感している人以外にはあまり勧められていないようです。なぜなら検査で食物不耐症が出たからといって、必ずしも本人が体調不良であるわけではないため、結果のせいで気分が落ち込んだり、栄養が偏るなどの問題が起こることがあるので、元気ならわざわざ受ける必要はないという考えのようです。その辺は受けるときによく自問して臨んだほうがよさそうですね!

 

さて、検査結果がでるまでに2〜3週間ほどかかるそうで、結果が出たらアポを取り再訪します。

もしかして頭痛の原因が食べ物で、この痛みからおさらばできる日がくるかもしれないと思うと、楽しみな反面、何もでなかったら、これからもなんとか折り合いつけながら付き合っていくしかないのかなとか、大好きなコーヒーに不耐症があるなんてことになったらどうしようとか。ちょっと心がザワザワ落ち着かないわたしなのです。

後半へつづく〜


検査から3ヶ月半後にこの話題で、その後のFacebookライブを行いました。ぜひご覧ください。


IMI / Integrated Medicine Institute 
13/F & 17/F Kailey Tower, 16 Stanley Street, Central, HK | Tel: 2523 7121
17階は施術室とコンサルテーションが行われるとてもリラックスした空間です!

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