2023/01/26
年末年始、そして2023年前半の旅行先のNo.1はタイというニュースを目にしました。タイは今が旬!飛行機チケットも、距離感も、リラックスや解放感も最高のデスティネーションとして香港人が大注目。今爆旅現象が起こっています!
香港から直行便で行ける近場の外国ということで、LEIでは以前ベトナムのホイアンをご紹介しました。筆者のわたしは、どちらかというと歴史があって、ご飯がおいしくて、のんびりできる田舎が好きなので、今回もゆっくり骨休みできるけど、プーケットのようにファンシーでもない場所を選びました。個人的経験を踏まえた今だからこそおすすめする海外旅行、タイのチェンマイ。題して「今が旬!チェンマイで身も心もほぐれる旅」を前半と後半で熱烈にご紹介します(笑)。
チェンマイはタイの北部にある第2の都市で「北方のバラ」とも称されます。バンコクからは北に700キロ、飛行機でおよそ1時間。バンコクからのチケット代は片道HK$350程度です。香港からは、飛行時間およそ2時間50分の往復直行便をHong Kong Express とThai Air Asia が飛んでいます。時差は香港とは1時間。現在日本への帰省のチケットも高騰しているので、もし海外旅行を!とお考えの方はチェンマイをぜひ候補に入れてみてください。
チェンマイでできることといったら何が思い浮かびますか?
1)大自然でのアクティビティー
2)お寺巡りなどの文化的な観光
3)マッサージやスパなど
4)もちろん買い物
などですよね。でも、いつも旅行に行くと、ついつい欲張ってあれもこれもと忙しく予定をこなし、帰国するときは「旅行からの休暇」が必要な状態になるという話をよく聞きます(笑)。今回は本当に心底リフレッシュして香港に帰るを念頭に、ガイドブックには出ていない住むように旅行するチェンマイの楽しみ方をご紹介します。1つはガツガツ観光しないで、マッサージにしっかり通って身体を整える過ごし方を。またチェンマイはセラドンという陶芸が盛んな場所、食器好きが多い日本人が楽しめる窯元巡りを。そして、子どもも大人も楽しめる象に触れ合うアクティビティーやタイ料理の体験型の楽しみ方をご紹介します。
ちなみにチェンマイは、外国人旅行者も多いのですが、なぜかそこまで観光地というスレた感じはしません。実際お寺などが集結している旧市街にいても、普段はお土産屋さんが密集しているとか、おしゃれなショップが立ち並ぶとかはありません。地域にもよりますが、どちらかというとあまり観光客を意識した街並みというより、普通に地元の人が利用するお店が半分以上あるような風景です。チェンマイに来る人は、多くの場合、朝から出発して山のトレッキングやZipLineなどのアクティビティーや、近くのチェンライへのフィールドトリップを楽しむために街を出る人が多いようです。なので昼間はどちらかというとかなり静かな印象でした。一方夜になるとナイトマーケットやサンデーマーケットなど、お土産も買えるような露店が並び、どこにこんなに観光客がいたんだろうというほど賑やかになります。
(前編)
▶︎観光・アクティビティー
象のサンクチュアリーへ
料理教室
セラドン陶器の窯元へ
マッサージ
(後編は公式LINE限定配信です)
▶︎カフェ&レストラン&買い物
サンデーマーケット
ナイトマーケット
モン族のマーケット
オシャレエリア
▶︎基本情報
空港・交通・気候・お酒・ホテル
観光・アクティビティー
観光や体験をしたいと思った場合は、街中にあるトラベラーズエージェンシーに行くとたくさん紹介してくれるので、覗いてみると良いと思います。自力で行くという手もありますが、最初の旅はやっぱりガイドがいる方が情報量もあるし、段取りも良いです。限られた時間の場合は、なおさらです。予約は観光シーズンの場合は、定員に達している場合もあるので、絶対決まった日に参加したい場合は事前にオンラインで予約しておくのも手です。金額はオンラインで予約した方が、現地よりも安いようでした。
オンラインの予約はサイトがたくさんあります。筆者が利用したサイト。
K look.com
https://www.klook.com/en-HK/city/5-chiang-mai-things-to-do/
【チェンマイの醍醐味は自然の中のアクティビティー】
タイの観光ハイライトのひとつに、保護された象のためのセンターに行き、象について学び触れ合うというアクティビティーがあります。チェンマイの周りにたくさん団体があります。大体どこの団体もできることは同じなので、そこまで変わらないと思いますが、時間が半日、1日、2日間や、長期では1か月などのボランティアワーカーとしての滞在型などもあるようです。トレッキングなどに関しては半日から数日間キャンプをしながら村々を歩くものもあります。
<街で入手できるパンフレットの数々>
– Chiang Mai Maury Thai Class (around HK$230/person)
-Zipline Half Day Course (around HK$260/person)
– Night Safari Park (around HK$72/person)
– Dai Inthanon National Park Tour Full Day (aroundHk$430/person)
– Chaing Rai Temple Tour Full Day (aroundHK$350/person)
– Long Neck Village, Hill Tribes, and Wat Pha Lat Half Day Tour (around HK$290/person)
-Chaing Mai Biking Day Tour (around HK$460/person)
– Sky View Paramotor Academy (around HK$840/person)
などなどー
✳︎当記事の料金は、2023年1月1日のレート換算で表示しています。
【象と触れあう】
Elephant Jungle Sanctuary Half Day Course (およそHK$350/person)
私たちが選んだのはエレファント・ジャングル・サンクチュアリー。午前と午後の半日と、1日コースの中から、今回は朝6時半出発の午前半日コースで、ホテルまで迎えに来てくれるプランを選びました。
朝6時半、まだ暗いうちにソンテウ(チェンマイの人々の足、トラックの乗り合いバスのようなもの)が迎えに来てくれました。残りの2グループもピックアップして合計で8名が荷台に乗る形で出発しました。
6時半はまだ薄暗かったです。
朝日がとても綺麗!移動はおよそ1時間半。
決して乗り心地が良いとはいえないけど、冒険に行くような気分にはさせてくれます。
中間地点のドライブインでトイレと軽食休憩。チェンマイはどこに行っても香港クオリティーのコーヒーが買えるので感動。駐車場をよく見ると同じソンテウが続々と休憩しに入ってきました。みんなこの界隈の象のツアーの車。
やがてあたりが森の中へ。そして現地に到着。
全員が時間通りに集結。合計で30名ほどの参加者がいました。観光客が象を驚かせないように、同じ人と認識できるようにか、みんなカレン族の同じ洋服を羽織ります。
説明を受けていると、パオーンと大きな声がして振り向くと象が4頭ゆっくりこちらに向かってきました。象の鳴き声が思った以上に大きく迫力があったのでびっくり。子どもは震え上がっていました(笑)
注意事項と象の特性などを簡単に聞いたら、バナナをあげたり、とうもろこしの葉や茎を食べさせながら触れ合えます。アジア象は、アフリカ象に比べて気性が穏やかなのが特徴なのだとか。
象が鼻をつかって頑丈なとうもろこしをバシッと半分に切ってバクバク食べる様子は、感動レベルの迫力。最初はへっぴり腰なわたしたち親子も、次第に近づいて触れるようになりました。
肌を触るとゴワゴワしているけど弾力があって温かく、全体的に柔らかいタワシのような毛が生えていて思っていたのと全然違う!
象は毎日大量に食事を摂るので、3日間便秘になると死んでしまうそう。便が出やすくなるように薬玉を毎日与えています。ライス、プランタンバナナ、酸っぱい果実のタマリンとファイバーと緑黄色野菜を潰しながら混ぜて、みんなで作ります。これが結構な力仕事なのです。
鼻を使って器用に持っていったり、口の中に放り込んであげたり、びっくりするほど穏やかで、だんだんかわいく思えてきました。
その後は、散歩をして、近くの水浴び場に。20代の若い参加者さんたちは泥で象の体を洗ったり、水浴びを助けたり。。。ちなみに水のアクティビティーをする場合は、ホテルを出発する時から水着を着て行った方が良いです。
ドロドロになった後は、シャワーを浴びてランチ。シンプルなタイ料理でしたが、一緒に参加した人たちと雑談して楽しく過ごしました。アジア人の若者のグループは、大学時代のお友達でカルフォルニアから参加。中には日系4世の人や、香港出身の人もいて、なんだかとっても嬉しい出会いになり。こういった出会いが子どもにも良い刺激になります。
参加費は象の食べ物や運営費に充てられるそうです。ツアーでは、象のお世話をするとまではいかなくとも、今まで未知の世界だった象を近くに見て、肌に触れることができて、象を大切にしたいとの思いが芽生えたのでした。
https://elephantjunglesanctuary.com
【新鮮な食材を使ってタイ料理を作ろう】
Grandma’s Home Cooking School (およそHK$251)
タイ料理の中でもカレー類は香港でもよく作るし、正直そこまで興味なかったのですが、子どものたっての希望で参加しました。結局このワークショップが体験したさまざまなアクティビティー中で一番楽しかったです。お料理のおいしさも格別で、違う料理を選択してもう一度参加したいと思わせてくれるものでした。
わたしたちが参加したのはオーガニックハーブ園を持つお料理教室で、オンラインで見つけて予約をしました。時間は午後のワークショップを選び、午後2時半にホテルでピックアップ。帰りは午後8時頃で、快適なバンで送迎してくれました。場所は中心地から車で30分ほどの郊外にある施設でした。
敷地には10人程度の参加者が1人1人調理エリアを持てるパビリオンが5棟ほど建っていて、大きな芝生に、蓮の浮かぶ池、奥にはニワトリ小屋とハーブ園があるとても綺麗に整備された広く美しい場所でした。
メニューはスープ、パッタイ、カレー、デザートとジュースの5品。食べられない場合はお持ち帰りもオッケー。まずは、お料理の前に先生がハーブ園を案内してくれました。
ウコンだそうです。「ここにあるものはオーガニックなので、そのまま摘んで食べてみても良いわよ」と先生。どれも香り高くおいしかったです。
ここのニワトリは毎朝卵を産んでくれるそうです。夕日が柔らかく入りのどかな雰囲気が気持ちよかったです。
ひとまわりしたら自分が作りたいメニューを決めて、ハーブを混ぜて下ごしらえ。わたしは今回初めて採れたてのフレッシュなレモングラスを包丁でカットして、その柔らかさにびっくり。香港ではずっと乾燥した硬いレモングラスしか使ったことがなく、ずっとレモングラスは硬いものと思っていました。(お皿の真ん中の長い物がレモングラスです)
自分のキッチンステーション。必要なものが揃っていて、助手の方々が、必要のないものをどんどん片付けていってくれるので洗い物をする必要もありません。試食をしている間に、次の料理の準備まで完璧にしてあって、その段取りの良さにも感動。これなら料理はイヤでも楽しくなる(笑)。
トムヤムクンスープ(左)
デザート用の餅米に紫色をつけるために、バタフライピーを煮詰めて色を取っているところ。
クラスは英語で。みんな和気藹々としてあちこちから熱い質問が飛び交います。色が出たらココナッツミルクとパルムシュガーを投入。パルムシュガーは風味が香ばしいキャラメルのようなんです!
びっくりするほどの鮮やかな青紫。綺麗に餅米に色付きました。ココナッツミルクをかけて、マンゴーと一緒にいただきます。
左はチェンマイのローカルヌードル、カオソイ。揚げたエッグヌードルをスープに入れて食べます。右はマンゴーと餅米のデザート。タイでは代表的なスイーツです。
今回のクラスメートはオランダ、韓国、アメリカ、インドから。男性の参加者もいらっしゃいましたよ。会話も弾み、何と言っても一期一会の出会いがたまらなく楽しい!
手前中央はピーナッツ味のパナングカレー。絶品でした。
正直、とても簡単に作れたのに、辛さの中にハーブが効いてコクもあり、今まで食べたタイ料理の中で一番おいしかったです。肝はやはりフレッシュなハーブだと思います。今回作ったお料理のレシピはクラスの後でPDFをダウンロードできますので、後日自分で作ることも可能!
【チェンマイの陶器といえばセラドン。窯元を訪問!】
窯元に行くと必ずと言っていいほど日本人観光客に出会うくらい、チェンマイのセラドンは知る人ぞ知る人気の器です。チェンマイにはセラドンを作る窯元が3ヶ所あります。サイアムセラドンポッテリーと、バーンセラドン、チェンマイセラミック。
わたしたちが訪れた時は、コロナの影響でバーンセラドンだけはワークショップを再開していませんでしたが、他では工場見学や絵付や制作のワークショップが体験できます。特にサイアムセラドンとバーンセラドンは近所にあるので、行くなら両方を訪れると良いでしょう。
ちなみにわたしたちはGrabという香港でいうところのUberで2時間およそHK$88(400バーツ)で車を確保してまわってもらいました。時間の延長も可能ですので、とても使い勝手が良かったです!詳細は後編をご覧ください。
1)サイアムセラドン ポッテリー (Siam Celadon Pottery)
こちらはウォークインで工場見学をさせてくれます。職人さんがやっているところを近寄ってじーっと見ても怒られることもありません(笑)ついでに質問すると英語を話す人を呼んできてくれて、喜んで答えてくれた上に、デモンストレーションまでしてくれました。残念ながら写真撮影が禁止だったので、その工場の広さや面白い作り方などここでご紹介することができません。
そのほか現在開催しているワークショップは絵付けのワークショップのみ1枚およそHK$330(1500バーツ)で体験できます(郵送料は別)。予約が必要です。
工場を見学すると親近感も湧き買い物にも熱が入ります。また、ここで買うのが一番種類も豊富だし、値段も街で買うよりリーズナブル。クレジットカードも使えますので、現金の持ち合わせがなくても大丈夫です。
薪窯のディスプレイもあり
https://www.facebook.com/SiamCeladon
2)バーンセラドン (Baan Celadon)
サイアムセラドンから車で15分程。サイアムセラドンとはまたちょっと違う趣向のセラドンを見ることができます。サイアムセラドンは日常に使えるシンプルで品の良い食器が多いのに対し、バーンセラドンは美術品にもなりそうな置物や大きな壺など。カラフルな絵付で存在感がある作品を多くみることができました。こちらはコロナの影響で体験ものは無く、今の所買い物をするだけです。
https://www.facebook.com/baanceladonchiangmai
3)チェンマイセラドン (Chaing Mai Celadon)
こちらは上の2軒とはまたちょっと離れた場所にありますが、広大な土地で、学校やチームビルディングなどのワークショップを年間で開催。観光客用にも陶芸の体験や工場見学などがあります。要予約。
陶芸の轆轤のワークショップは2点制作します。完成までに3週間。郵送料は別で2時間およそHK$330(1500バーツ)。要予約
絵付けのクラスは象の置物か、お皿から選びます。2時間およそHK$198(900バーツ)。
http://www.chiangmaiceladon.com/
【やっぱりタイに行ったらマッサージしたい!】
1)街中のタイマッサージ
街中には本当にたくさんのマッサージショップがあって、どこに入ったら良いか、というかどこでもいいってぐらいにたくさんあります。かなり高級なスパにいかない限り、街中では大体1時間およそHK$55(250バーツ)からHK$77(350バーツ)程でタイマッサージやフットマッサージが受けられます。わたしも何回か受けたのですが、個人的な感想としては、リラックスしたい時に受けるマッサージとしては手軽にできて、良いと思いました。例えば歩き疲れたとき、夕食後にリラックスしたい時など。街を歩いていて、目に入らないブロックは無いというぐらいありますので、大体どこに入ってもあまり変わりません。値段とお店の雰囲気とで選ぶのが良いと思います。
雰囲気の良い高級スパもありますので、五感のリラックス効果を求める場合にはこういったところを選ぶと良いでしょう。
今回わたしは身体の治療目的で受けたかったので、このようなマッサージショップにはほとんど行きませんでした。
2)タイ伝統治療をしてくれるクリニックへ
身体を改善したいと思っている人におすすめなのが、タイ伝統治療をしてくれるクリニックです。チェンマイには3〜4ヶ所このようなクリニックがあり、治療目的でタイマッサージをしてくれます。わたしが今回通ったのは、Thai Traditional and Complementary Medicine Center (TTCM)で、チェンマイ大学(CMU)の傘下のクリニック。CMUでタイマッサージを学んだ人が施術をしてくれます。
ここはタイマッサージやタイハーブコンプレッションなどのタイ伝統メディスン部門、カッピングや鍼治療をしてくれるチャイニーズ伝統メディスン部門、そしてホリスティックなアプローチの西洋メディスン部門があります。今回わたしはタイマッサージの施術を受けることに。
最初は、受付。血圧の測定、その後ドクターとの問診があり、どこに問題があるかを触診してもらいます。ここはクリニックなので初診料がおよそHK$55(250バーツ)かかりますが、1度払えば、その後はどこの部門でも受診が可能になります。スタッフは皆さん英語を喋ってくれました。
ちなみに、1時間のタイマッサージがおよそHK$77(350バーツ)。90分がおよそHK$99(450バーツ)。2時間がおよそHK$143(650バーツ)。これに1時間の場合は50バーツ、90分の場合は100バーツ程度のチップを渡しました。治療用の洋服に着替えて私物はロッカーへ。その後、施術ルームへ案内されます。どの部屋も清潔で、洗いたてのシーツが敷かれていてとても気持ちよかったです。個室もたくさんあり、大部屋でもカーテンなどで仕切られているので、さほど気にならないでしょう。私語もなく静かにやってくれるので、落ち着いて受けられます。
ドクターからのリクエストと共に、こちらの要望も聞いてもらい、とにかくきっちりしっかりやってくれたという感想です。毎回、前回からどうだったかと聞いてくれて、調子が悪いところや、こちらがやってほしいところを言うと重点的にしてくれます。通い初めの頃は体がガチガチで首もまわらない状態でしたが、何度か通ううちに随分解れて軽くなっていました。感想としては、本気で改善を求めるなら定期的に通うのが肝心だと思います。
終わった後は、洋服に着替えて出てくると、レモングラスのお茶を出してくれます。その後、受付に戻り、請求書をもらって支払い窓口に行って終了。また受けたい時は、帰る前に次回の予約をすると良いでしょう。特に土日はタイのローカルの人で混むので、予約は入れておいた方が良いとのことです。とにかく、廊下もトイレも施術室もツルツルピカピカで本当に掃除が行き届いていて気持ちよかったです。
https://www.facebook.com/TTCMCMU
予約:ttcm.cmu@hotmail.com
タイ伝統部門:0 5393 4899
3)チェンマイ伝統の秘技
実は、上記のクリニックでもかなり感動レベルではあったのですが、チェンマイでもっとすごい施術に運命的出会いをしてしまいました。それはチェンマイ伝統の秘技とも言われる施術「トクセン」と言うものです。トクセンは身体の経絡や筋に沿って全身を木槌で打っていって緊張を緩めます。体感としては打つことで指圧と身体の骨の震えが同時に起こる感じなのです。痛くは無いのですが、カンカンカンカンと音も大きく、振動もあるので、最初はちょっとびっくりするのですが、何だかだんだんそれが気持ち良くもあり。寝てしまえるレベルです。
トクセンをしてくれる場所はなぜかお寺の敷地内にあることが多く、今回2ヶ所にお世話になったのですが、2ヶ所ともお寺の中でした。
1) Wat Mahawan (Tha Phae Road)
トクセンは1時間およそHK$55(250バーツ)。そのほかフットマッサージやタイマッサージもありました。
施術の場所は隣接の建物の2階にあります。タイトなジーンズを履いているとパンツを履き替えるように言われますが、きちんとした更衣室というものがないので、受けるときはゆったり目のパンツを履いて行かれることをおすすめします。
わたしの場合は、1時間終わった後、身体が軽く感じて、目が大きく開き視界が明るくなった感じがしました。また初めてのトクセンで2年間ずっと痛かった肩の痛みがなくなっていました。調べてみるとトクセンは身体の筋肉や腱を緩めるので、筋肉疲労、神経痛、腱や関節の痛みなどに良いとのこと。タイマッサージと合わせて受けると効果が高いそうです。
また何人かのトクセンを受けての感想ですが、やはりマッサージと一緒で力が強めの人や弱めの人など相性の良い悪いはあります。何人か受けて好みの人を見つけると良いと思います。
タイは日本と同様に靴を脱ぐという習慣があるので、どこに行っても綺麗です。
ちなみに、子どもでも受けられますが、子どもはくすぐったいと言っていて1分やってギブアップ。どの施術場所でも子どもがくつろいで待てるように近くでゴロゴロさせてくれました。
2)Wat Sri Suphan
チェンマイの銀閣寺と言われる観光名所のひとつWat Sri Suphan。地元でもかなり有名なシルバーのお寺で、中は女人禁制です。このお寺の裏手にあります。
ショップは半屋外のような場所です。幸いわたしが行った時は、天候も良く、涼しいぐらいで、外の日差しや風が気持ち良かったです。雨の日は湿気などで、ちょっと辛いかもしれません。
NUN先生はここで運営されて7年目になるそう。現在はお弟子さんとお2人でやっています。痛くないかなどいつも聞いてくれるので、安心して受けられました。お2人とも英語を喋ってくれるので意思の疎通もできました。わたしの場合、最初はお弟子さんがやってくれましたが、あまりにもな身体のコンディションだったようで、途中からNUN先生に交代。時には、30分延長しないと終われないと言われることも。今回トクセンとタイマッサージを合わせてやってくれましたが、その人の症状や身体の調子に合わせてその比率が変わるそうです。3〜4日前にはアポイントが埋まってしまうようでしたので、予約はした方が良いでしょう。1時間およそHK$55(250バーツ)。
個人差がありますので、皆さんに当てはまるものではありませんが、わたしは旅行中に2カ所で合計6回程トクセンを受けて大きく変わったことが3つあります。1つは前述したように肩の関節痛がなくなったこと。2つ目は身体が軽く感じられたこと。そしてこれがわたしにとっては最大のチェンジですが、気持ちまでもが軽くなったことです。前向きな、何か力が湧いてくるような感覚さえありました。お疲れ気味だったわたしが数年来感じたことがない感覚が蘇ってきた気がしました。もちろんトクセンだけではないと思います。チェンマイの空気感や気候や土地の気、地に足がついたあたたかい人々の笑顔、ローカルのおいしいご飯、タイマッサージやアクティビティーで体験した全てがわたしに気力をチャージしてくれたようです。
そんなわけで、チェンマイのわたしたちの旅は、じわじわと感動がやってくることの多い旅となりました。チェンマイには3週間もいたのでだんだん飽きてきて、もう香港に帰りたいと言い始めていた子どもも、帰ってくると、またチェンマイに行きたいと言う。なんとも不思議な街なのです。
次回後編は、生活情報やホテルや街の話題についてご紹介しますね。お楽しみに!
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