2024/08/24

昨年、「台南の山奥に、6月から7月にかけてマンゴー市場が立つ村がある」と聞き、6月末から香港返還記念日を挟んだ連休を使って、友人たちと3泊4日のプランで台湾は高雄、台南を旅してきました。今回は、その台湾旅行をご紹介します。


目次

1ページ 初めに
高雄編
台湾に入ったら最初にする4つのこと
台湾第2の都市、高雄
高雄での飲食
高雄にいる間に

2ページ 台南編
高雄から台南へ、電車と駅弁の旅
歴史のある小町、台南
台南で買えるお土産
台南ご飯あれこれ

3ページ いよいよマンゴーの村、玉井へ
玉井への行き方
玉井はこの時期マンゴー一色になります
マンゴーは女王様包装で!


 

初めに

旅の主目的はマンゴーの里を訪れ、台湾マンゴーを仕入れることです。ここでは、マンゴーの里を訪れる前に半日観光した高雄、台南の簡単な案内も含めてご紹介します。ちなみに、香港はフルーツ類は検疫対象にならないので、マンゴーを持ち帰ることができます(日本はNGです!)。

今回の旅は、高雄国際空港から台湾入りします。香港から飛行機で約1時間半。まさに「香港近場旅行」にふさわしい距離感です。

台湾ざっくり地図。高雄は島の南端に近く、台南は高雄の少し上に位置しています。「マンゴーの里」玉井は、台南の山間部にあるエリアで、台南駅からバスで1時間ほどの距離です。

 

<1>高雄編

 

台湾に入ったら最初にする4つのこと

〇『遊台湾金福氣 Taiwan The LUCKY LAND』に応募する

『遊台湾金福氣TAIWANTHELUCKYLAND』のWEBサイト画面

台湾観光局は、2025年6月30日まで、台湾を訪れる個人旅行者に対してNT$5,000分の電子マネーまたはホテルバウチャーを抽選で提供しています。
資格者は「外国(中華民国以外)のパスポートを所持している人で、台湾に3~90日間滞在し、ツアー団体に所属していない個人旅行者」です。出国前にネットで応募しておき、台湾の空港に到着後、空港内カウンターのiPadでラッキードローにトライしましょう。

『遊台湾金福氣TAIWANTHELUCKYLAND』ウェブサイト

〇両替をする

空港内の銀行のレートが比較的良いです。悩ましいのが、いくら両替するかです。市内にはあまり両替店がないこと、また交通系ICカードに入金する場合、小さい商店での決済はほとんど現金のみ受付の店が多いので、一度にある程度まとまった金額を下したほうがいいでしょう。

今回は4日間の滞在で、マンゴーを買う資金も含め、現金はHK$3,000ほど使いました(途中カードも利用しています)。実際は最初に少なめに両替したので、あとでとても苦労しました。クレジットカードを使ってコンビニのATMでキャッシングする方法もあるのですが、どこに行ってもわたしのクレジットカードが適用されず断念。途中、友人から借りるなどして凌ぎましたが、当然、ハラハラするのでおすすめできません。

〇携帯SIMを購入する

観光中もモバイル通信ができれば、GoogleMapなどを使って目的地への最短距離を調べたり、バスの時間を調べたりと、何かと便利です。わたしは最安値の4Gの5日間プランNT$300を購入しました。記名式なので、パスポートの提示が必要でした。

高雄国際空港はアライバルフロアに、『遊台湾金福氣TAIWANTHELUCKYLAND』カウンター、銀行、通信会社のSIMカード販売、コンビニ、スターバックスがコンパクトに揃っています。

〇交通系ICカード「悠遊卡」を購入

交通系カードは3種あります(悠遊卡EASYCARD・一卡通iPass・愛金卡icash)。悠遊卡はコンビニの決済も可能なので、一番便利かもしれません。

コンビニなどで各種交通系カードが購入できます。いろんなデザインがあるのが楽しいところ。

 

台湾第2の都市、高雄

さて、空港で4つのタスクをこなしたら、買ったばかりの悠遊カード(EASYCARD)を使って、地下鉄(MTR)に乗ります。空港からは20分ほどで高雄駅に到着。初日は高雄市内を観光するため、高雄駅近くのホテルに滞在しました。とにかく、4日間を通じて本当に本当に暑いなかでの旅行でした。そのため日中に行動できる範囲もとても限られていました。

駅舎をリニューアルしたばかりの高雄駅。

 

〇高雄市立歴史博物館

高雄の産業史、地理的な特徴などは、高雄市立歴史博物館で多くのジオラマを使ってわかりやすく展示されています。

高雄市立歷史博物館-首頁 (culture.tw)

わたしたちは、暑さを逃れるために博物館に飛び込みましたが、いろんな角度で台湾や高雄の成り立ちに触れることができて、特に日本との関わりを知るのは必要なことだと思いました。博物館の2階は、1947年に起こった二二八事件について重点的に展示しています。1945年に日本が撤退したのち、市民が軍によって鎮圧されてしまった、白色テロ事件です。博物館の建物自体が、もとは市役所だった場所で、展示を見るうちにこの旧市役所の2階がまさに軍によるテロが起こった現場だと知り、足元からゾーっと悪寒が走ったのでした。

〇懐かしいレトロの街

歴史の勉強はこのくらいにして、街歩きを続けます。高雄の街は、バスまたは地下鉄で移動することができます。広い街ですが、ところどころレトロな建物が残る、のんびりとした街です。特に大きな廟があちこちに点在しているのが印象的でした。歩くだけで楽しい高雄ですが、とにもかくにも、暑い!暑さの厳しい6月末の高雄でした。

 

高雄での飲食

〇生きるためのドリンクスタンド

台湾にいる間「暑い」という言葉以外に思い浮かばないほど、暑さに支配されていました(笑)。そのなかで救世主だったのが、街のあちこちにあるドリンクスタンドです。売られているのは、各種お茶に冬瓜やフルーツをトッピングした、まさに「熱取り」ドリンク。新鮮なフルーツジュースも含め、本当に台湾ドリンクに助けられました。台湾はコーヒーも生産しているので、カフェ文化も盛ん。暑さを凌ぐためにカフェを利用するのも、おすすめです。

〇暑い!暑いけどご飯はストリートで

また「暑い」のワードを出しますが、実際、暑さに負けて何を食べようか困りました。かといって、飲み物ばかりでは腹が持ちません。歩いているうちに通りかかったお店で、食指が動いたのが「魯肉飯(ルーローファン)」のお店でした。豚肉の細切れを甘辛く煮込んで、ご飯に乗せて、たっぷりの煮汁と一緒にいただきます。とても安いストリートフードなので、大体のお店は、軒先のテーブルで食べるのが普通。暑いなかで食べるのですが、塩と醤油の利いたお惣菜がへとへとだった身体に染み入りました。残念ながら、台湾のこうした通り沿いのお店は、だいたいメニューにビールがありません。わたしは、ビール無しでは耐えきれず、外から買ったビールを飲みました。

高雄だけにとどまらず、台湾のご飯は「おいしい」! 特に、香港に数年住んできた日本人にとっては「懐かしい」と思える、あっさりとした味わいがあります。ご飯の炊き方ひとつとっても、日本のご飯を感じるのでした。やはり食事と日本統治時代との関係は深く、1938年当時の台湾を舞台にした小説で、今年の日本翻訳大賞を受賞した『台湾漫遊鉄道のふたり』(中央公論新社)では、たくさんの食事が紹介されています(激推し)。また、平野久美子さんの『台湾好吃(フォーチャア)大全』(新潮社トンボの本シリーズ)も、台湾の食を知るうえで完璧な本でした。

高雄にいる間に

高雄は台湾第2の都市なだけあって、無印良品のような大型チェーン店やドラッグストアなどが揃っていて、お土産のショッピングは台南よりも高雄のほうが品揃え豊富で便利です。高雄→台南の旅行でしたら、高雄である程度チェックしておいたほうが効率的でしょう。

〇お土産

●無印良品(オリジナル商品)
香港にも無印良品はありますが、世界の無印良品のなかでも、台湾はオリジナル商品が多いことで知られています。
台湾の無印良品やファミリーマートなどのコンビニは、独自商品が多いので、目新しいものばかり!お土産選びに最適です。

●ドラッグストア(パック)
高雄では台湾コスメのお店は見かけませんでした。コスメ好きの方は、台北で攻めるべきなのかもしれません。とはいえ、ドラッグストアでお土産用に定番の台湾ブランドのフェイスパックを購入しました。

●コンビニ(オリジナル商品)
写真は撮りませんでしたが、フレッシュジュースやドライフルーツなど、コンビニのオリジナル商品も要チェック。比較的コンビニは多いので安心感があります。

●漁師バッグ
台湾のおしゃれ土産といえば、カラフルな漁師バッグ。とてもお値ごろで、自分用にも、お土産にも最適です。漁師バッグは水捌けがいいので、わたしはスイミングの着替えを入れるバッグとして愛用しています!(台南でも購入できます)

 

2 台南編へ

1ー

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