2023/07/16

みなさん、こんにちは。

充実した日々をお過ごしでしょうか。
2023年に入って、自宅やヘルパーさんのボーディングハウスの引越しをしたり、２つ目のオフィスを増やしたり、それ以外でも普段の生活や仕事に加えてすることが多く忙しい日々を送っています（現在進行中）。

正直、こんな時にヘルパーさんがいてくれたらなぁ……と思うこともあります（笑）。

西營盤（Sai Ying Pun）駅　B3 出口すぐそばの支店です。いつも愛犬クッキーと一緒に出勤しています。外回りの仕事も多く、常に在勤しているわけではないのですが、もし機会がありましたらお気軽にお声掛けください。

今回のトピックは、”エージェントだけが知る、ヘルパーさんの本音”　です。
ヘルパーさん達の生の声をご紹介しながら、みなさまにも一緒に考えて頂けたら良いなと思います。

まず始めに、ヘルパーさんと良い雇用関係を築くために理解しておくと良いのは、ヘルパーさん達の立場と気持ちを知っておく事だと思います。
一番確実で手っ取り早いのが、ヘルパーさんに嫌われず良い雇用主様と認めてもらえる事。

そこで、弊社でご紹介するヘルパーさん達にしている質問のうち一つをご紹介致します。
（質問やその回答は、各ご家庭との相性やニーズ、そして雇用スタートのタイミングなどをマッチングさせるのにとても役立ちます。）

質問：どんな雇用先を探していますか。 新しい雇用先に何か言いたいことはありますか。

それでは、ヘルパーさん達がどんな回答をしているのか、ランダムに５つ選んでご紹介いたします。

1. 人権を尊重し、丁寧に扱ってほしい。
2. 一生懸命に頑張るので、ゴミのような扱いをしないで欲しい。
3. あなたがわたしを雇ってくれるなら、わたしはあなたの家族のために良い仕事をします。それで、きっとわたしを信用してもらえると思います。
4.（新しい雇用先は）わたしを人として扱ってくれる良い雇用主であることを希望します。
5. わたしの新しい雇用主に期待するのは、わたしを人として扱ってくれる、充分な食事と適切な休息を与えてくれる人。わたしのことを大切に扱ってくれるなら、わたしは精一杯頑張ります。

いかがでしょうか？　ランダムに選んだ回答でも、殆どのヘルパーさんは同じ事を求めています。
一言で言うと、ヘルパーさん達は人として扱ってくれる雇用先を求めています。

驚きましたか？

ヘルパーさん達は香港経済の縁の下の力持ち的な大事な働き手です。それにも関わらず、酷く手荒い扱いを受けている現実があります。

雇用主様が間違っている事を主張している場合であっても、「わたしがボス、あなたはヘルパーだ」と立場を強く主張されたり、少しでも何かを言おうとすれば解雇をにおわせてヘルパーさん達を黙らせるという、そういうことがよくあるようです。
例えば、違法行為や長時間労働の強要、個人の持ち物のチェックやプライバシーを無視した管理等。人権や契約書を無視をすることも当たり前のようなお考えの方がいらっしゃるようです。

一方で、雇用主様が悪いわけではなく、ヘルパーさん側の問題もあります。

例えば、よく聞くのは、雇用主様が声を荒げて怒鳴ること。
これは、そんな叱り方をする雇用主様が悪いのでしょうか。状況を見たり、双方の言い分を聞かない限りは実際のところ分かりませんが、注意を素直に受け入れず言い訳をするヘルパーさん達も多いので、最終的には怒って一喝するしかない手段とも考えられます。

あと、多いのが些細な失敗を雇用主様が大袈裟にするというヘルパーさん側の主張と不満です。
（人間は完璧ではない、失敗は怒るほどでもない些細な事、怒る方が悪い！）という考えだから、それが無意識に相手に伝わり雇用主様の怒りがなかなか収まらない……。
ヘルパーさんは反省できず改善できず失敗を何度も繰り返し……結果、突然解雇のパターンです。

最近、朝、オフィスに出勤し掃除をして、その後にセージを焚いています。セージは浄化の効果があるようで、匂いもよく気分が落ち着き気に入っています。朝の楽しみ、リラックス法です。さて、今日も気合を入れて頑張るぞ！

「ターミネーター」
最初、この言葉を聞いた時、真っ先に映画の『ターミネーター』（ちょっと古いですけど）が思い浮かびました。
「ターミネーター」は、ヘルパーさんを短期間で何度も交代させる雇用主様のことのようです。一般的に浸透している言葉かは分かりませんが初めて聞いた時、笑ってしまいました。

ヘルパーさん達にとっては悪いイメージを持たれていますが、たまたま、合わないヘルパーさんが続いてしまったということもあるので、もしみなさまがターミネーター（笑）であれば、解雇してその後に新しいヘルパーさんを雇う場合、新しいヘルパーさんには、解雇の原因となった出来事をきちんと説明し、始めに納得してもらった上でサインに進んだほうが良いと思います。後出しをすると、手続き途中で隠されたと思われキャンセルされるかもしれません。

弊社のコンサルテーションでは、今のヘルパーさんを解雇し、新しいヘルパーさんを雇いたいとおっしゃる方には、その部分はしっかりヒアリングするようにしています。
その事情が明らかにヘルパーさん側の問題であれば、応募者に具体的に伝えることもあります。
例を挙げますと、「無断で雇用主様の住所や連絡先を使ってローン会社でお金を借りていた」「深夜、泥酔して帰ってきた」「子どもをきちんと見ておらず、公園で見失ってしまった」等。

日常茶飯事いろんなところで色々問題がおきています。

人間関係で大切なことは、まずは自分が相手を尊重し優しく思いやりを持って接すること。
お互いが信頼し合える雇用関係を目指したいですね！

皆さまからもこのコラムで取り上げてほしい質問などありましたら、LEI公式LINEよりチャットでご連絡くださいね。

昆 久子（こん ひさこ）
静岡県出身。大阪の短大を卒業後、熱海のホテルに就職。その後ワーキングホリデーでニュージーランドに滞在。帰国後都内で派遣事務、料亭やホテルでの配膳業務、カスタマーサポート等、多種多様な業種に携わる。
その後、結婚を機に香港生活をスタートし、日本語教師になる。
離婚、永住権取得を経て2017年、HKO Arigatoo Limitedを設立し今に至る。現役日本語教師。愛犬家。

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