2025/02/19
今年で49回目を迎える香港国際映画祭が4月10日から25日まで開催されます。この映画祭の顔とも言える『注目の映画人』に、今年はルイス・クー(古天楽)氏が選ばれました。
ただいま日本で絶賛上映中の『トワイライト・ウォリアーズ 決戦! 九龍城砦』で、彼の演じる龍捲風の渋さに痺れた!という読者も多くいらっしゃることでしょう(彼はこの役で、今年の香港電影金像奨最優秀助演男優賞にもノミネートされています!)。また現在香港で上映されているお正月映画『臨時決鬥』(原題)では、主役のムエタイコーチ役を、おもしろ格好よく演じています。
香港生まれのルイス・クー氏はモデル業を経て1994年に映画デビューをしました。ジョニー・トー製作、ソイ・チェン監督の『アクシデント』(2009:Netflix香港で視聴可能)での主演、『SPL狼たちの処刑台』(2017)(Amazon Primeで視聴可)でアジア・フィルム・アワード最優秀主演男優賞受賞など、映画俳優として華やかなキャリアを持つ彼は、出演した映画の数が100本にも上るそうです。コメディ、スリラー、アクションなど多彩なジャンルの映画の中で、ヒーローも悪役も市井の人役もこなすクー氏。彼の絶大な人気ぶりは、香港の街中あちこちで彼を起用した宣伝広告写真を見かけることからも窺えます。
そのルイス・クー氏の香港映画への貢献は、実は俳優としてだけにはとどまりません。
2003年にはプロデューサーとしても活動を始め、また2013年にはOne Cool Group (天下一集團有限公司)という企業を設立しました。ここでは映画制作の各側面(資金調達、キャスティング、等々)のサービス提供や、香港映画界における新しい才能を積極的に指導、育成、支援しています。
香港演芸人協会(Hong Kong Performing Artistes Guild)および香港映画労働者連盟(The Federation of Hong Kong Filmmakers)の会長も務めるクー氏は、創造的で且つ商業的な映画制作の中心地としての香港の地位を維持することに尽力していると言えるでしょう。
第49回香港国際映画祭では、ルイス・クー氏の出演する著名な10作品の上映やトークが予定されており、3月上旬にはそれらを含めた映画祭全てのプログラムが発表される予定です。
LEIでも順次ご紹介していきますので、皆様、どうぞお楽しみに!
香港国際映画祭:https://www.hkiff.org.hk
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