2022/11/27

こちらのコラムでは香港で見つけて、試してみたらちょっと良かったものをご紹介しています。

皆さん　こんにちは！

今回ご紹介するのは、わたしが愛してやまない蒸篭（セイロ）です！ 蒸し料理にあったら断然便利な蒸篭をご紹介します。

香港は蒸し文化で、お料理には必ず蒸し料理というのがあります。この蒸すという方法は、本当に万能で、しかも電子レンジのように時間が経っても硬くなったりしません。野菜、魚を蒸したり、テイクアウトを温めたり、昨夜の残り物を温めたりなど、使い勝手が良いばかりでなく、自然な温もり具合がなんとも言えず癒され、健康にも良さそうです。

香港の街で見かける大きな鍋でいっぺんに蒸す方法もありますが、今回は自宅でひとり分からできる方法をご紹介します。

◆蒸篭の買い方、選び方

わたしは香港の台所用品が何でも揃うといわれている上海街のキッチン用品店で購入しました。１つずつでも買えますが、絶対に蓋はひとつは買ってください。蒸篭の素晴らしいところは、ひとつ買っても５つ買ってもひとつの鍋さえあれば、重箱のように上に重ねていっぺんに蒸せるということです。だからひとつの蒸篭に対して蓋をひとつだけでも買えば、蒸すことに問題はありません。

購入して２年ほど経った蒸篭

食卓に出すときも、重ねたまま出して、食べる時に食べる分だけ開けて食べるか、全部広げて食べるかできます。

またとっても大事な点は、鍋の直径と同じサイズの蒸篭を購入することです。鍋のエッジにきっちり蒸篭が乗るような形で積み重ねます。

また、蒸篭はできるだけ天然なものを選びましょう。以前わたしが買った蒸篭は不自然なほど木の香りがして、その香りが食べ物などに移りとっても気持ちが悪かったのです。カビ止めや化学薬品などを塗っているものもあるかもしれませんので、なるべく天然なものを選ぶように心がけましょう。

◆使い始め

これが正しいやり方かはわかりませんが、わたしは、購入したらまず大きな鍋にたっぷりお水を入れて蒸篭を丸ごとグラグラ湯がきます。こうすることで、もし薬品や色など塗っているとしたら滲み出てくるかもしれません。もしお湯が変色したら、何回か繰り返すと良いでしょう。

◆使い方

蒸篭には、同じ形に切ったクッキングシートを敷いてもいいし（これは自分でハサミで空気穴を入れても簡単に作れます）、ひとまわり小さいサイズのお皿を入れても構いません。水分が出るようなものの場合は、お皿の方が良いです。この時、ピッタリ蒸篭にはまるお皿ではなく、蒸気が回るぐらいの隙間が必要です。

お皿を入れる場合は、隙間が開くように

お鍋に適量の水を入れて、まずは沸騰させます。湯気が立ってきたら、蒸篭を重ねていきます。この時に、火が強すぎたら蒸篭の端が焼けますので、鍋からはみ出ない強さの火で加熱するのが大切です。蒸気が全体的に回ってきたら蓋の隙間から湯気が出てきます。

火が強すぎで焦げてしまったこともー火加減要注意です！

あとは、そのまましばらくほっとくだけです。わたしは魚介類や、テイクアウトしてきた点心や餃子、昨夜の残り物、冷やごはんなどを蒸すことが多いです。ただし魚介類を蒸す場合は新鮮なものだけに限ります！

◆お手入れの方法

蒸篭は基本的に蒸しているので、常時殺菌されている状態です。特に汚れがなければ、そのまま使い回しても問題がないはずです。わたしの場合は、油などがついたりするので、洗剤で洗って、そのあと、もう一度何も入っていない状態で蒸篭だけで蒸します。そうすることで殺菌ができて、熱くなった蒸篭は乾きやすくなります。洗っただけですと、香港では、しっかり乾かないでカビの原因になります。

乾いたら、風通しの良い食器棚に入れて、食器と同じように扱います。こうすることでカビが生える確率は格段に減ると思いますが、やはりずっと使わないでほったらかしにしておくとカビは生えてしまうかもしれません。我が家の場合は週に１度は何かを温めるのに出番があります。家で２〜３人分を作る場合は、大きい蒸篭より小回りのきく１人分サイズの蒸篭を重ねて使った方が使い勝手は良いと思います！

いかがですか？ 香港に在住の方も、旅行で来られる方も、蒸篭を手に入れて、蒸し料理生活を始めてみませんか？