2020/03/03
2回目の今回は、『こころ』を立て直す準備として、もうひとつオススメな方法をご紹介します。
それは、『とりあえずからだを動かしてみる事』
漢方では『こころ」と『からだ」はつながっていると考えるので、『からだ』を動かすことで、つられて『こころ』も動き出すと言うわけです。体を動かせば、スーッと気持ちよくなったという経験があるかと思います。運動と言うほどの激しいものでなくて構いません。軽い散歩やストレッチなどで充分です。『心静体動 (心は穏やかに体は動かす)』という言葉もありますよ。
体を動かす事が難しいならば、、、まずは『視線を遠くに向けること』をやってみるのはどうでしょうか?人は何かに悩んだり、考え込んだりする時、ついつい体が丸くなり、視線も下に落としがちです。ひとところを見続け、視野が狭くなると、思考も狭くなるもの。 そして悲観的になってしまう・・まさに負のスパイラルです。
なので、まずは立ち上がって、部屋の外に出てみる!
出来る限り見晴らしの良い場所で遠くを見てみる!
可能なら青い空や心地よい風、青々とした木々などの自然が感じられる場所で。
視界が広がると、スーッと気分が晴れてきて、心地良く感じてくるものです。
これが塞がっていた『気』が解き放たれた合図。『気』が全身を巡ると『こころ』も動き出します。『こころ』を立て直すための『からだ』からのアプローチ、有効ですよね。『気』をスーッと流すのに役立つ食材を取り入れると、さらに効果的です。『酸味」のあるもの。例えば、レモンやオレンジなどの柑橘類や酢の物など。そしてねぎや紫蘇、にら、パクチーなど”香味野菜”と呼ばれる『香味』。これらはダイレクトに嗅覚を刺激し『気』の停滞を改善します。もちろん『こころ』を停滞させてしまうような”問題”は取り除くことが大切です。
『こころ」がしんどいなら、数多ある情報から距離を置く事!!必要なモノのみを見るようにするだけでも、こころの安定感が違ってきます。
深呼吸と同様に習慣付けられれば、大きなエネルギーの渦中にあって『こころ』が揺らいだとしても、立て直す準備はできているので、大きく自分軸がブレず、軌道修正しやすくなるものです。
林 三貴
薬剤師、国際中医師、望診法基礎アドバイザー、おうち漢方@香港主宰。漢方専門薬局での300名以上の漢方相談経験を生かし、2017年より漢方講座を開講。翌年、経絡トリートメントおよび漢方養生茶を提供する漢方カウンセリングをスタート。製薬会社(基礎研究)、調剤専門薬局で培った西洋医学的見解も併せ、両側面からの養生法をみなさまにご提案しております。
[icon name=”envelope-o” class=”” unprefixed_class=””] kanpohk@gmail.com
[icon name=”globe” class=”” unprefixed_class=””] https://kanpohk.amebaownd.com
(ブログ) https://ameblo.jp/take-mine/
Hong Kong LEI (ホンコン・レイ) は、香港の生活をもっと楽しくする女性や家族向けライフスタイルマガジンです。
コメントをありがとうございます。コメントは承認審査後に閲覧可能になります。少々お待ちください