モデル砂賀美希の子育ては楽しい？！第19回百聞は一見に如かず、旅育について - 香港で暮らす編集者が送るカルチャー、イベント情報 HONG KONG LEI

2021/11/15

Column Kids Life Style News モデル砂賀美希の子育ては楽しい?!

モデル砂賀美希の子育ては楽しい？！　第19回　百聞は一見に如かず、旅育について

東京はすっかり朝晩冷え込むようになり秋めいてきました。香港も少しずつ涼しくなるころでしょうか。
日本は10月にやっと緊急事態宣言が解除され、少しずつ社会活動が戻りつつあります。飲食店の規制も徐々に緩和してお酒の提供もできるようになってきているみたいですね……。
わたしもそろそろ卒乳かなw
さて、先月のこと。
我が家としては珍しく、緊急事態解除とともにほぼ毎週末どこかに出かけるという過密月間でした。
子どもたちは疲れを知らずとても楽しそう！
わたしのほうは朝から移動して一日中遊ぶ日が多かったのでヘトヘト……になるかと思いきや、ランナーズハイ、意外やリフレッシュ。
そして気づいたのが子どもたちのそれぞれの成長。
この１ヶ月で上の子は言葉のバリエーションが増え、下の子は少しずつ歩こうとするように。
２人ともぐん、と大きくなったような気がしました。

コロナ期間中は土日でゆっくりまったり過ごすことが日常だったぶん、10月はあちこち出向いて子どもたちにいろんな初体験をさせてあげられたからかな、と思ったところから「旅育」という言葉に辿り着きました。
この言葉、みなさんご存知ですか？

「旅育（たびいく）とは日常生活から離れ、旅行を通して家族でいろいろな体験をし、子どもの心身の成長を促す。教育的観点を取り入れながら、家族で一緒に楽しむこと」なんだとか。
普通の旅行とは少し異なり、家族みんなで普段経験できないような体験をしたり景色を見たり新しいことをしてみることでしょうか。
このあたりに当てはまる、先月我が家が行ってきた「旅育」的なことってなんだろう。

・荒波の日本海からの夕陽を見た
・広い芝生の上でそり滑りをたっぷり、上の子は１人でも乗れた
・海釣りに家族で初挑戦、ビギナーズラックで２匹も釣れた！
・大好きな新幹線かがやきを間近で見た（乗車はまたも持ち越しw）
・自宅ではとても用意できない品数の会席料理をみんなで食した
・念願の義両親と下の娘初対面、上の子も懐いた
・花火を観た（すごーく遠かったけれど約束は果たした）
・実家に帰省してサツマイモ掘り、みかん採り、曽祖母に会えた
・伊勢神宮にお礼参り、早朝拝んだ朝日がオレンジ色でとても美しかった

……と、ひとつひとつは些細なことだけれど、どれひとつ東京の自宅周りではできないこと。
そこに行ってみないと経験できないことってまだまだたくさんありますよね。

正直なところ。
わたしはこの約２年間、コロナでの緊急事態宣言と２度目の妊娠、出産もあって
得体の知れない病気が蔓延する中、外出することが苦痛で、大きなお腹で１人、息子を公園に連れて行くことでさえためらっていました。
息子にとっては１〜３歳という、スポンジみたいにたくさんのことを吸収するこの時期に行動制限がかかってしまい、我慢させてしまったことも。
思うように遊ばせてあげられなかったことに負い目を感じていました。

そんな中、緊急事態が解除となってまずしたかったのが家族旅行。
今回のコラムを考えていく中で「旅育」という言葉に辿り着いたのですが
旅育を進めている旅行ジャーナリストの村田和子さんのコメントの中に
「どこへ行くかより、何をするか」という言葉を見つけたとき、今までの後ろめたかった気持ちが少し晴れていく気がしました。

旅育の目的は家族みんなでその場を楽しむこと、感じ切ること。
どこかのリゾート地や遠いところに行くことではなく、いつもと少し違う場所で家族が一緒にポジティブな気持ちを共有し合うこと。

楽しかった思い出、がたくさんあるって幸せな事だと思います。
そしてそれが多いということは親であるわたしたちにとっても等しく幸せなこと。
子どもは新しいことにワクワクして、親はそんな子どもの成長を感じて喜ぶ。
これが旅育の醍醐味なのかもしれません。

楽しかった　嬉しかった
美味しいね　面白いね
きれいだね　こわいね
時に哀しかったや寂しかったも。

これからもたくさんの感情を、その時の風景や匂いとともに身体いっぱいに感じてもらいたいです。
LEIをご覧になっている方は香港に住んでいらっしゃる方が多いと思います。
キラキラの夜景、２階建てバス、トラム、ピークからの景色、ハイキング、飲茶、スターフェリーに雑多な街並み……それぞれに異なる人種。
子どもたちに見て触れてもらいたい風景がたくさんあります。
日本とは異なる、貴重な海外生活時間をどうぞ、お子さまと一緒に満喫してくださいね！