2021/01/15

あけましておめでとうございます。
今年のお正月はご自宅で迎えられた方が多かったでしょうか。
我が家もいつもですとお伊勢さんに御礼参りに行った後、義両親のところへ、しゃんとして向かうのですが、今年はそれもなく。長女が産まれて初めてのお正月を東京の自宅で過ごしました。

里帰りから都内に戻ってきてすぐだったので、お正月をゆっくり過ごせたことでだんだんと4人での暮らしのリズムが掴めてきている気がしています。

それにしても…

前回のコラムで赤ちゃん返りの息子(2歳半)に仏の心で…などと書いてしまいましたが、いえいえ。

その後の2ヶ月、金切り声に手掴み食べ、ヤダヤダに寝付きの悪さ… に手を焼いています。はあぁ〜と重たいため息の日々、みなさんどう乗り越えていますか?

はじめのうちこそ頭の中で、上の子がご飯してる間に娘におっぱいあげて寝かせて、その間息子をあとにお風呂入れて歯磨きして… とあれこれシミュレーションしていましたが、これがもう、笑うしかないってくらいにうまくいかない。息子の目標就寝時間は21時だったのですが、時間が近づくと私もピリピリしてしまうので早々に諦め、息子が眠くなるのを待ちつつそのまま赤ちゃんの夜中の授乳タイムに突入。

たまに頂戴するコップ半分の赤ワインに励まされながら、日々をしのいでおります。

そんな中でじ〜んときたこと。

 

里帰り中に産後1ヶ月検診に行き、ひとしきり赤ちゃんの異常がないことを確認をした後にお医者さんから
「住まれている東京都の産後のサービスはご存知ですか?」と聞かれ、予想していなかった質問に「ん?」と思いつつも把握していないことを伝えると
「子ども2人を日中1人で見るということには限界があるので、何かサポートをしてくれるサービスがあればどんどん頼ってください。掃除代行、一時預かり、子育て相談など、使えるものは使ってくださいね」と。

お医者さんからの身体の状態だけでなく、これから予想されるわたしの生活まで気にかけてくれていることがありがたく、検診の中でそのような言葉が聞けたことに驚きもしましたが、嬉しかったです。そして実際に区のサービスを改めて調べるきっかけにもなりました。

 

都内に戻ると早速、無料での里帰り後の子育てサポート担当の方から連絡があり、自宅にベテランの風格が漂うおばちゃん、が来てくれました。(ママチャリでw)

手際よく赤ちゃんの身長体重を測ってくれた後に何か気になることはあるか聞かれたので、大したことないかな、と思っていた首のシワの赤みと毎日なかったお通じの話をしたらー

「首は肩と肩甲骨のまわりを撫でてマッサージしてあげると、頭をよく動かせるようになるのでただれも少しずつ治るよ。便秘は脚を持ち上げて両方の足の裏をトントンとくっつけてあげる運動をすると改善するよ」と即答。

するとその日のうちに自分でお通じもあり、以前よりキョロキョロできるようになって、おまけに鼻通りもよくなっていて。まあ聞かなくてもなんとかなるかなと思っていたのですが、改善されて楽になった表情の娘の顔を見て、じぃ〜ん。放置しちゃうところだったょ…

「かわいいね、元気だしお兄ちゃんに似てくるよ」と優しい言葉まで置いていってくれました。

 

赤ちゃんもわたし自身の身体のことも心のことも。
こうしていろんな人に助けてもらっているんだった。

里帰り中は両親や弟家族もいたりで孤独を感じたことはありませんでした。都内の自宅に戻り、生活し慣れている場所でホッとした気がしたけれど、2人目だし、という余裕もあった気がしていたけれど。それでも心のどこかでこれから始まる2人目育児に不安があったのだと、このおばちゃんを介して気付くことができました。

1人目の時は産後2ヶ月で香港へ戻ったのですが、主人も出張が多かったこともあり、海外でのワンオペ育児の不安もあったので、少しがんばって赤ちゃんサークルに参加してみたり、妊娠中もマタニティクラスに足を運ぶようにしていました。振り返るとそこで救われた小さな悩みや迷いがたくさんありました。ステキなママさんとの出会いにも多く恵まれました。

は直接交流でいる場所が減ってきているけれど、心の支えになってくれる人であったり、モノやサービスをひとつでも持っておくことってこそ大事だと思っています。1人じゃない、ってことがわかるだけでもホッとすることもありますよね。

 

前回の妊娠時と比べ、今回は妊娠中に身体のことと同時に心について尋ねられるアンケートが多くなっていた気がします。

最近キーワードのように出てくる「産後うつ」。
ともすれば「まさにだよ!」と叫びたくなるような時もあったりして、決して人ごとではないなと感じます。コロナ禍の中、猛威を振るうウイルスの危険から自分とお腹の子の命を守らねばならないプレッシャーはじわじわ精神を疲弊させていく気がします。子育て中の方や高齢のご家族が居る方たちも同じ気持ちで過ごされていることと思いますが、どうか1人で無理せず、助け合って過ごしていきましょう。わたしも改めて自分自身に言い聞かせながら、主人とも協力しあって子育てしていこうと思います。

最近では寝る前に息子に「ねえママにいい子いい子して〜」とわたしが懇願してやってもらっています。癒しの時間^_^

2021年、皆様、ご家族にとって健康で素敵な一年になりますように。
砂賀美希


筆者プロフィール:  砂賀美希
日本、シンガポール、香港でモデル活動の後、2018年に第一子を出産。オーガニックについて学び関連のゲストスピーカーやWSを開催。香港で妊活中に東洋医学と出会い体質改善されたことがきっかけとなり、現在中医薬膳師の勉強中。2020年10月、第二子となる女児を出産。

 

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