2024/10/21

今年3回目を迎えた、アジア最大級の日本酒コンクールであるOriental Sake Awards (主催:日本酒業連合會)。純米大吟醸/ 純米吟醸 (芳醇部門・淡麗部門)などを始めとする9つの部門へ、2024年度はなんと143の酒蔵から、503点の日本酒が出品されました。

審査は、日本及びアジア地域から、開催地である香港へ集った酒類専門家らによって行われ、今般、各部門のチャンピオン酒の酒蔵代表者9名が在香港日本国総領事公邸での授賞式に招待されました。

Hong Kong LEIでは香港における日本酒人気について、昨年のCover Story、 日本酒学講師ベニー・リーさんへのインタビュー記事の中でもお伝えしましたが、その人気を支えているのが、このような日本酒関連の大きなイベントであることは間違いありません!

チャンピオン酒9品の中から栄えあるSake Of The Year 2024の座に輝いたのは、『愛宕の松 スパークリング 瓶内二次発酵』、株式会社新澤醸造店(宮城県)でした。新澤醸造店は他にも純米大吟醸/純米吟醸、芳醇部門で8品が金賞等、多くの出品酒が受賞を果たし、“淡麗” 部門での強さを見せつけました。

(左から)在香港日本国総領事館岡田健一総領事、株式会社新澤醸造店(宮城県)杉原健太郎専務取締役、日本酒業連合会Micky Chan(陳銘基)会長

新澤醸造店専務取締役の杉原健太郎氏は「自社の日本酒は究極の食中酒として、あまり重たくなく、甘すぎず、香りも派手すぎず、綺麗に仕上げたものが中心です。今回そのようなお酒がしっかり評価いただけたこと、すごく嬉しく思います」と発言。また究極の食中酒については「お料理の味を引き立たせることができる名脇役としての日本酒。味が残らずに消える。口の中をリセットできて、(料理と共に)もう一杯、というイメージ。和食だけでなく、どんな料理でも合うと思います」と説明。

Sake Of The Year 2024を受賞した『愛宕の松 スパークリング 瓶内二次発酵』、株式会社新澤醸造店(宮城県)

昨今、日本酒が海外で注目を集めている理由として、ペアリングのしやすさがあげられていますが、新澤醸造所店の日本酒はまさに、その点を極めたものなのでしょう。

また、輸出先としての香港の魅力については、「(他の海外と比較すると)市場の回転の早さに加え、香港日本酒業界の人々の(品質管理への)認識が育っているので、作り手として本来飲んでもらいたい味がお客様に届けられている、と感じている」とのこと。

まさに前述したベニー・リーさんのように香港で日本酒学講師を務める方達による長年の教育の功績と言えるのではないでしょうか。

授賞式の後に催された懇親会では、おつまみと共に、受賞した数々の日本酒が振る舞われ、参加者は和やかな雰囲気の中、歓談を楽しみました。

今回受賞した日本酒のリストはこちらにありますので、ぜひ、目を通してみてください。

香港の夜景を望む素敵なレストランで、美しく盛り付けられたお料理と共に飲む日本酒もいいですし、親しくなった香港のお友達と「おっとっと」「まぁまぁまぁ」なんて注ぎあいながら楽しく飲む日本酒もいいですね。

Hong Kong LEIは日本の誇るおいしい日本酒が、香港でますます活躍の幅を広げることを願っています。

受賞された酒蔵の皆様、本当におめでとうございました!

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