2021/08/30

ドローンで撮影した大澳の街並み

今回はハイキングではなく、ステイケーション。街中の高級ホテルで夜景を楽しみながらのステイケーションも魅力的ですが、香港を出られない今、海外に行ったかのようなステイケーションができるのが大澳です。泊まったのはタイオーヘリテイジホテル。一度は泊まってみたかった、コロニアル様式の歴史建造物を再生した9室だけのホテルです。

大澳へは我が家からは片道2時間。香港にしてはかなり遠い(笑)
東涌駅からバスかフェリーで行くことができます。バスの方が便数はあるけれど、乗車時間が短いフェリーを選びました。駅からは徒歩10分ほど離れたところに乗り場があります。乗れないことはないけれど、やはり混んでいますので少し早めにならぶことをおすすめします。
フェリーは空港や飛行機の離着陸を眺めながらすすんでいきます。3~40分ほどの船旅です。大澳の町が見えてくると、心が躍りました。2月にしては汗ばむ陽気でしたが、風が気持ちよい船旅でした。
フェリーを下りて少し歩いたところから商店街の入り口です。
まず、最初に巨大なイカ、こぶし大のフィッシュボールのお店が人だかりになっていました。乾物やお土産屋さんも続きます。おしゃれなカフェも。名産品や有名店もたくさんあって、街歩きも楽しい。有名な炭火焼き鶏蛋仔のお店は30分ならんでも半分しかすすまず、暑さに耐えられなくなり断念。蝦醤や鹹魚のお店は大澳らしい海鮮のお土産にぴったり。夫はこの旅のあとも鹹魚を買いに一人で大澳に来るくらい気に入っていました。前回の蒲台島と比べると、街歩きが楽しい大澳でした。
さて、いよいよ期待のホテル。歴史的建造物のため、昼間は見学者がいます。6時を過ぎると宿泊客だけしか入館できないので、プライベート感満載。部屋は満室のはずなのに、他の宿泊客にはほとんど会いませんでした。コロニアル調の建物、広々としたお部屋も魅力的でしたが、私が感動したのは何と言っても、ホテルから見える夕日と夜空と朝日。海に沈んでいく夕日、山の間から登ってくる朝日。そして、満天の星空。ホテル前の船着き場に下りてみると、ホテルの周りは建物もないので満天の夜空が見えます。17年香港に住んでいますが、こんなに星を見たのは初めてで、子供の頃プラネタリウム好きだったわたしは、冬の大三角形が見えたり、これは何座と思い出しては大興奮でした。見えた星の位置をメモして、後で何が見えていたのか調べるほど(笑)
ホテルから見える景色はまるで異国のリゾートに来たかのよう。昼間の喧騒と香港ではなかなか味わえない夜の静寂の両方を味わえたステイケーションでした。コロナがおさまったら日本にいる両親を連れてまた行きたいなと思っています。


田上えり

2004年来港。香港の造園家3代目に嫁いで17年目。家族は香港人の夫と娘一人。日本でメーカー勤務、香港にてピアノ講師を経て、2020年3月まで7年間リトミック教室を主宰。現在はK.K.Gardenでプリザーブドフラワー販売、リボンとハーバリウムのレッスン・販売に従事。K.K.Gardenのブログameblo.jp/kkgardenhk

 

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