2023/10/01

香港ではコロナの騒ぎも今は昔。すっかり正常な日常が戻ってきた感があります。そのおかげか、徐々にMirrorのメンバーに実際に会う機会も増えてきました。そうです、直接対面する機会です!では、どんな場所でMirrorと出会えるのか。日本とは異なることも多い香港アイドルとの対面事情をお知らせします。

 

映画の謝票
まずはMirrorのメンバーが出演している映画の舞台挨拶。香港では「謝票」と呼ばれています。封切りのタイミングで製作チームや出演者が映画館に訪れ、観客に「お礼」をするんですが、出演映画であればMirrorメンバーも惜しげもなく姿を見せてくれます。

9月末現在、AK ことAnson Kong(※)は最新主演作「七月返歸」を引っ提げて週末ごとに謝票の真っ最中。普段はなかなか会えないAKでも、謝票であればその凛々しいお姿を拝むことが可能です。しかも他のイベントと異なり、写真や動画の制限はほぼナシ! 席に傾斜があるため、山頂席からでも推しが見えやすく、写真が撮りやすいことも高ポイントです。映画に関してのQ&A という形で直接会話だって可能です! 謝票のお約束、推しと観客の「自撮り」撮影では推しと同じ写真に写りこむことだってできちゃうんです。ここまで楽しくて、なんと料金は映画のチケット代だけ! もはや行かない理由が見つかりません。


① AK主演映画は本格的ホラー「七月返歸」。香港独特の味わいを効かせた恐怖をどうぞ。IG: _the.ak.legion_
妖しくも美しい風景の中をさまようALが印象的なサスペンス映画「醸魂」もホラー要素たっぷり。IG: angie.hather
隊長Lokmanは海外でも高評価を得た「命案」で強烈な個性の役を見事に演じ切りました。IG: hunghom_linda_qedan

 

この謝票、特筆すべきはその開催回数。日本では映画1本に対して舞台挨拶は1回が普通ですが、謝票は1本の映画で数十回実施されることも。Mirrorメンバーの出演映画であればぐっと回数は上がり、集客イベントと趣旨を変えます。そのため多忙な製作・俳優チームが効率的に多くの劇場を回れ、大量の観客を集められるような工夫が。まず、一つの映画館の複数のハウスで10~15分程度おきにその映画を上映します。最初のハウスの映画開始前に10分ほど挨拶した後は、隣のハウスでまた挨拶、そして隣に移動・・・をハウスの数だけ繰り返します。大きなシネマコンプレックスでは、ここに「上映後挨拶」もコンバイン! さらに多くの「謝票」を可能にします。

先日、たった1日で30回もの謝票をこなしたのはAnson Lo(盧瀚霆) 。新聞報道よると、ALの映画「釀魂」を3週間で40回以上観た強者もいるとか。謝票の威力、教主の集客パワー、恐るべし。

 

お誕生会
Mirrorメンバーのお誕生日には各メンバーのファンクラブが中心となってイベントを行うのが定番。規模が巨大化、毎年4月30日の誕生日に銅鑼湾を「姜濤湾」に変えるという、お誕生日イベントが国民的行事と変化してしまったKeung To (姜濤)ですら、ファンに敬意を示すため現場に本人が顔を出します(お忍びですが)。1月21日が誕生日、広告に引っ張りだこのEdan Lui(呂爵安)も誕生日祝いとして開催された展覧会に予告なしで登場。こういった突然の登場はファンに運命を感じさせ、彼女たちを余計な妄想の世界にいざないます。

先日お誕生日を迎えたJeremy Lee(李駿傑)と Alton Wong(王智德)はそれぞれ、予告の上でFCが企画したイベントに登場。ファンは心の準備をする時間を与えられ、ゆとりの心持ちで狂喜乱舞。一緒にバースデーケーキ入刀、写真撮影などを楽しみました。

 

スポンサーのイベント
Mirrorメンバーが広告塔を務めるブランドが開催するイベントも重要な逢瀬ポイント。アパレルならば新シーズンのコレクション発表、小売りならば新店舗の開店など、不定期にメンバーを招いたイベントを開催します。ただ、これらの発表は開催の2、3日前。会社の休暇届に記入する理由を編み出すのに与えられた時間はわずか。ファンたちのクリエイティビティーが試される瞬間です。イベントにつきものの、場所取りと称して会場前に作られる名代の簡易椅子の列。これはもはや香港の風物詩と言えるでしょう。


お誕生会で笑顔も泣きそうな顔も見せてくれたJeremy。表情まで見えるのが直接対面の醍醐味。IG: jeremylee_tied
誕生日イベント中満面の笑顔を絶やさなかったAlton。自分の趣味がデザインされたケーキにご満悦。IG: an_ton_ley
⑥ Frankieはミュージカルに挑戦し、見事新境地を開拓しました。ショーは早くも再演が望まれています。IG: aaiimiicc

 

こんな場所でもナマMirror
Mirrorイチとも言われる美貌と演技力を誇るFrankie Chan(陳瑞輝)は、この夏本格的に役者としてミュージカルの舞台に登場。ダンスも一流の彼が歌い踊る姿を生で鑑賞できる貴重な機会をファンに与えてくれました。つい先日千秋楽を迎えたばかりですが、舞台は各界から絶賛。再上演の声が既に上がっています。実現された際には逃さず行きたいものです。

また、カフェを経営するJer(柳應廷)は度々お店に顔を見せています。客引きの一環なのか、スタッフを鼓舞しにくるのか、それとも単に気になるのか・・・本心は図りかねますが、ファンとしては嬉しい限り。本人がその日に訪れるのかも分からずに、つい通ってしまうという乙女心。Café Rootは訪れるだけで気持ちが上がる、味ヨシ、見た目ヨシ、居心地ヨシ、の素敵なカフェなので、本人がいなくても納得して通える、ということなのでしょう。

香港の人口は約700万人。そのうち12人がMirrorメンバーということは、Mirror率は0.0000017%。人口1億2300万人の日本で「ももクロ」のメンバーと出会うよりもはるかに出会いやすい確率と環境と言えましょう。

出会いのチャンスをいっぱい作ってくれてありがとう、Mirror!


紅磡リンダ(ほんはむ りんだ)
20年にわたる英国生活、広告代理店勤務、編集者稼業に終止符を打ち、2019年に香港に移住。
移住とともに人生初めてアイドルに目覚め、Mirror 沼に沈没。沼から鏡(ミラー)越しに見える、新しい香港を発見する毎日を送る。

Instagram 紅磡リンダ【星版】hunghom_linda_qedan


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