2023/08/21

キャリアや生き方に悩む女性を応援している井上ひろみです。

女性の社会進出が進んできたとは言っても、ライフイベントの変化でキャリアをどうすべきか悩む方はとても多いものです。日本では出産や子育てを機に会社を辞めたり、キャリアをあきらめたりする方を見てきましたが、香港では能力のある女性が出世するのは当然のこと。出産をしても短期間で会社に戻り、活躍していく様子を間近で見て、素直に羨ましく思ったものでした。

その後、香港で働き、いろいろな背景を持ったスタッフと働く中で、国内外を問わず女性がキャリアアップし、活躍するには共通点があることを見つけました。
それは、以下の７つのことを意識し、行動に落とし込んでいるということです。

１、スキルや知識を身につける
２、いつでもチャンスをつかむ心構え
３、あなた自身の本当の望みのために行動する
４、会社（置かれている場）での出世をねらう
５、自分と向き合う習慣を持つ
６、自分の夢や希望のキャリアを叶えているロールモデルを見つける
７、理想の目標へ行動し続ける

今回は、クライアント様の事例を書きますね。

香港の日系企業で一般社員として勤務していた30代のA美さん。経験を活かし、会社でどんどんとキャリアを積んでいきたい。やるなら管理職にも挑戦したいという目標がありました。彼女が目指すのは、３年以内に某部門の部長職でした。

コーチングで伴走をしながら、先述した１～７を意識してもらう他に以下のようなアドバイスをさせていただきました。

・仕事を上司や同僚にも認められるやり方だけでなく、成果を数値化。
・仕事に関係する知識を学んでいった。特に自分の上司や上の役職の方の仕事を観察。いざと言う時にサポートができるくらいに吸収。
・香港ではカジュアルな服装が許されるオフィスも多いですが、「自分がその会社で管理職ならどんな格好をするか？」を基準として、服装を選んでもらいました。人は見た目で判断することが多いもの。ビジネス上も同様。上司の外出同行もあったので、さらに大切。
・勤務先は、日系企業で男性社会でもあったので、男性中心の会議や仕事の会話では、よりロジカルに数字で説明したり、表やグラフを使って、明確に説明することを意識。
・仕事で成果を出すのは当たり前の姿勢。また、仕事に自信を持つこと！堂々と会話をすること。

すると、３ヶ月もしないうちに彼女の仕事ぶりが変わり、評価も上がったという連絡を早々といただいたのです。
他に、彼女が以前から意識していた行動も大切にしてもらいました。

・笑顔でいること
・同僚や後輩にも声をかけること
・気配りをすること

仕事に追われ、余裕が持てない人はこれが出来ていないことが多いもの。普段の振る舞いが信頼と評判も連れてきます。

そして、会社では女性だからという理由での逃げや甘えは許されません（イレギュラー的には、多くの会社は対応ができるようにはしてくれているはず）。
仕事に責任をもち、求められる以上のことを成果として出せるように頑張りました。

１年後、彼女はマネジャーへ昇格。もちろん、お給料もアップし、部下が出来、仕事も以前にも増して、責任が加わりましたが、やりがいがあるとうれしい連絡をいただきました。
わたしのところへご相談に来てから、８ヶ月目。会社勤続2年半になる頃でした。あと2年以内に部長になりたい、組織に影響力のある人になるためにと頑張っておられます。

もちろん、会社の規模や人員、仕事の内容などで、全ての人が同様にうまくいくわけではないでしょう。しかし、毎日の仕事全てを自分の目標と紐付けることで、より効果的に成果を出した彼女は、早々とひとつステージをあげました。以前にも増して自信をつけて、もっと大きく成長をされていくことでしょう。

人は簡単に変わることはなかなか出来ないものです。「伴走してくれる人がいたから、ここまでブレずにやって来られた」と彼女には言ってもらっていますが、多くの人は応援してくれる人、サポートしてくれる人がいるなら、到達できるステージがあります。わたしは、具体的なビジネスアドバイスとマインド面をサポートさせていただくのが役目なのです。

みなさんそれぞれ、キャリア、経験、置かれている環境、将来の見通しなどは違いますが、思いだけでなく、行動に落とし込み、目標に向かって走り続けることが大切です。
時には、子育てや家族の事情、諸々でスムーズにいかない時もあると思いますが、あきらめずに時を待ちましょう。
いつからでも遅すぎることはありませんし、あなたが「今」と思ったタイミングで次の目標、キャリアへのステージアップの道を歩めばいいのです。

いつも頑張るあなたを応援します。

井上ひろみ

1997年より香港移住。ふたりの子どもに恵まれ、最初の10年間を子育てに邁進。香港人社会にどっぷり浸かったディープな主婦時代を送り、その後、12年間のブランクを経て社会復帰。14年間に３社の大手日系企業にてアジアを中心にグローバルな仕事、マネージメントの経験とキャリアを積む。

海外でブランクがある中からの仕事やキャリアに悩んだり、プライベートと仕事のバランスに迷ったりしてきた経験を通して、 同じように悩んでいる方の支援をしたいと2021年　Cannan Life & Work Design Lab設立。 現在は、高齢の父の面倒を見るため日本へ拠点を移し、活動中。

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