2023/11/21

キャリアや生き方に悩む女性を応援している井上ひろみです。

突然ですが、あなたはこんなことを思っていませんか?

「自分に自信が持てない……」
「周りから期待されることが苦しい……」
「本当はたいした人間でないのに、不安……」

わたしは、多くの優秀な女性の方たちに会う機会がありますが、学歴もキャリアもなにもかも持っていて、自信に溢れていそうな彼女たちが「自信がない」と本気で言うことに驚かされることも多かったのです。

書籍『LEAN IN 女性・仕事・リーダーへの意欲』。読んだことはありますか? 著者であるシェリル・サンドバーグは、女性初のfacebookの取締役。現在もMeta社で取締役をされていますが、彼女も「自分には能力がない」「自分に自信が持てない」という想いに囚われていたことを著書に書いています。

また、エマ・ワトソン(俳優)、ナタリー・ポートマン(俳優)、ミシェル・オバマ(元米大統領夫人)といった錚々たる女性たちも「インポスター症候群」であることを明かしています。

「インポスター症候群」とは、褒められても、才能を認められても居心地が悪く、自分がまわりを騙している感覚に陥ってしまう心理状態のことです。社会的に成功した女性の多くが、「自分はできていない」「他人から過大評価されている」「成功している自分は偽物」と考えてしまっています。あなたが悩むこともインポスター症候群が関係しているかもしれません。なんと70%の人が人生で一度はインポスター症候郡を経験しているという報告もあるほど、身近な問題なんです。

 

▪️あなたもこんな風に思っていたら、インポスター症候群かもしません

・まわりの人にあなたの良さを言われても「お世辞」にしか聞こえない
・実績や仕事ぶりを認められても「自分の実力ではない」「周りのおかげ」「運が良かっただけ」「次回もうまくいくとは限らない」などと捉えてしまう
・昇進を打診されても「自分は適していない」と思って固辞してしまう

 

こうした悩みを抱えながら過ごすのは、苦しいですよね。わたしの元クライアント様の中で、普段は明るい笑顔で、周りを引っ張るようなリーダー的存在のT子さんも悩んでいました。

仕事では上司から「君は優秀だ」と評価してもらっても信じられず、だから「昇進」を打診されても、自信がないし、自分にはそんな能力がないから受けない……と断り続けていたT子さんのことを通して皆さんに解決の方法をお伝えしますね。

ちなみにT子さんは欧州の大学をでられ、某大企業で15年以上勤務をされていましたが、いつまでも自信がない中にいました。その彼女がそこから解放されていった方法です。

 

1、ありのままの自分を受け入れること
2、思考の変換をする(自分の成果や良い結果を「どうせ」や「ただの」という表現を使わない)
3、自分を客観的にみること(メタ認知力をあげる)
4、サポートを求める


T子さんは「自信がない」と言うことで、多くの挑戦の機会を避けてきて、今思えば「チャンスも逃してきた」とのこと。しかし、伴走をしていく中で大きく変わっていきました。
1番大きな変化は、自己肯定感が上がり、自信を持つようになったことでしょう。自己肯定感が高まるにつれて、仕事や社会生活でのT子さんの「考え方」「表情や態度」「行動」が変わっていったのです。

現在は15人の部署の管理職をされています。新しい仕事、挑戦も次々にやってきて、時々「わたしには無理でしょう。自信なんてない」と思うこともあるそうですが、切り替えることができるようになり、そんな時は言い聞かせるように「自信があるフリ」をして乗り越えるとのことでした(これは脳科学的にも効き目があることです)。
また、自分の目標が明確になっただけでなく、客観的に自分をみることによって、「やってみたらいい。失敗なんてない。経験だ」と挑戦を過程として、肯定的に捉えるようになったと言います。そして「とにかく、楽になりました。」とのこと。一緒に伴走をしたわたしも本当にうれしいです。

人の思考や習慣が変わるのには時間が必要で、なかなか、ひとりでは克服することが難しいと感じるかもしれません。インポスター症候群の知識を持つだけでも、これから、認識が変わります。また、日々の思考の癖やインポスター症候群の兆候が出てきた時には、サポートしてくれる方に伴走をしてもらうこともおすすめです。

十分な実力を持ちながら「自信がない」と悩む女性は多いもの。そんな女性が自己肯定感を上げ、自信を持って、人生もキャリアも歩むことを応援しています。


井上ひろみ

1997年より香港移住。ふたりの子どもに恵まれ、最初の10年間を子育てに邁進。香港人社会にどっぷり浸かったディープな主婦時代を送り、その後、12年間のブランクを経て社会復帰。14年間に3社の大手日系企業にてアジアを中心にグローバルな仕事、マネージメントの経験とキャリアを積む。

海外でブランクがある中からの仕事やキャリアに悩んだり、プライベートと仕事のバランスに迷ったりしてきた経験を通して、 同じように悩んでいる方の支援をしたいと2021年 Cannan Life & Work Design Lab設立。 現在は、高齢の父の面倒を見るため日本へ拠点を移し、活動中。

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