2017/07/14

本物の調味料が大好きな筆者が、 日本の伝統調味料をお伝えするコラム。
“子ども料理教室 お味噌汁作り”

子ども料理教室〜お味噌汁と子どもの感性〜

お子様対象のお料理教室を開催しました。
参加者は7〜10歳で、お母さんが忙しいときに、家族のために料理を作ってあげられるようになってほしいから。誰かに料理を作ってあげる喜びを知ってもらいたいから。食育は、毎日のおうちごはんこそが大切なんです。

ごはんとお味噌汁と季節のお野菜がそろう食事が、身体を整える「基本のごはん」です。特にお味噌汁は「身の礎いしずえ」とも言い、身体を調えるにはとっても大切。まずはこの大切な「基本のごはん」を伝えたいので、お米の炊き方、お野菜の湯がき方、お味噌汁の作り方をお伝えしました(かなり地味なメニューです〈笑〉)。
お味噌4種類、具材10種類ほどを用意して、各自ひとつの鍋を使い、お味噌も野菜も自分で選んでもらいました。選び方ひとつにもすごく個性が出ます! 特に驚いたのが、豆腐という身体を冷やす素材を選んだ子どもたちは、身体を温める濃いお味噌を自然に選んだということ。ちゃんと具材と味噌のバランス感覚があることにびっくりしました。
みんなのお味噌汁がとってもおいしくて、お母さんたちも大絶賛! 他の子どもたちのお味噌汁も飲んでもらいましたが、どれも個性があっておいしい。お母さんたちには、しっかり具体的に何が良かったかを伝えてもらい、わが子をほめまくっていただきました。
あと、食事で大切なのはよく噛むこと。「何回噛めるか」にもトライしてもらいました。その結果は30回から400回まで(教室の生徒さんのお子様は良く噛んでいました)さまざま。家族みんなで意識しましょうね。
参加者の方から子どもが野菜を湯がくようになった、お味噌汁を作るようになったとの報告も。それに、自分で作ると、ちゃんと食べてくれるものなんです。おいしいお味噌汁が自分で作れるなんて素敵!

「食育は毎日のごはんの積み重ねから」。簡単で、しかも身体にとって大切なお味噌汁を、ぜひ子どもと一緒に作ってみてはいかがでしょうか? 次はお父さんにお味噌汁とお粥を作れるようになってもらうにはどうしたらいいかと思案している筆者です。

マクロビオティックは素材や調味料を伝統的で安心なものに変えるところから始めるので、生徒さんたちも味覚が鋭くなり、子どもたちもお味噌汁をよく飲むようになります。毎日のお味噌汁だからこそ、子どもたちにも、わたしたちにも安心なものを! 毎日身体に負担がないように、良い調味料を選ぶことはとっても大切なのです。

医食同源を学ぶ
薬膳&マクロビオティックedu+u kitchen 講師Kyoko


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