2023/12/21

キャリアや生き方に悩む女性を応援している井上ひろみです。

「たった1度の人生だから、納得できる生き方を選択していきたい。でも、それってすごく勇気が要るし、冒険の道ですね」
そう語るのは、半年前までは、自分の人生の意味を失いかけていた女性Mさん。

「わたしの幼少期は決して幸福とは言えませんでした。普通のことさえ、おざなりにされていた家庭でした。だから、いつも世の中を斜めに見て、環境のせいにしていました。けれど、人並みに生きたいと望んだわたしも、自分が選択した生き方を掴めると言うことを知りました」とMさんは仕事では評価を得ていたし、管理職にもなっていました。でも、心のモヤモヤはなくなりません。

「自分の人生をもっと納得がいくように、もっと自分らしく生きてみたい」
そんな女性に何かヒントを与えてくれるんじゃないかと、今日はMさんの経験と心の変化をシェアさせていただきたいと思います。

 

▪️人生を変えるために海外へ

「人生を変えたいなら、住む場所を変えるか、付き合う人を変えるか、時間の使い方を変えるしかない」と世間ではよく言われます。
Mさんは留学をして半年が過ぎたけれど、結論としては「住む場所を変えても、付き合う人間を変えても、時間の使い方を変えても」人生はそうそう変わらない、と感じたそうです。

これが5年、10年経ったら変わるかもしれないけれど、半年の時点では、現地の言葉もろくにしゃべれないし、慣れない日々の生活や人にモヤモヤしつつ、人生は継続中。

そんな中、知り合いを通して、わたしと出会ってくださいました。
「自分の人生の目的を明確にし、変えたい。せっかく海外にきたのに人生が変わらないなんていやだ」。その想いと人生に伴走をさせていただくことにしました。

 

▪️本当の想いが出てきた瞬間(トキ)

Mさんは、いわゆる良い子として生きてこられたようです。人の期待に答えるために、自分の考えや思いは二の次。自分が誰かの想いに答えることで、自分の価値を感じていたんですね。「自分の本当の想いが何なのか?」「自分が考えていることって、本当はなんなんだろうか?」
しばらくは、本人さえもよく分からなかったのです。

しかし、ひとつ一つ、紐解いていく中で、深いところに眠っていた「本当の自分」がだんだんと出てくるようになりました。ある日、彼女は「わたしって、本当はこんなことを思っていたんだ!」「本当はこんな風に生きたかったんだ!」と大粒の涙を流しておられました。

「自分のことが嫌いだったのは、人に好かれようと頑張って「好かれる人」を演じていたのに、思ったようにいかない自分が嫌いだったんだ」
この言葉も印象的でした。

 

▪️自分の選択と納得感

32歳で留学したのも「誰かに認められようとしていたから」とMさん。今は、誰かに認められようとしなくていい。自分の心に従って、自分の人生を歩んでいきたいとのこと。

そこから、Mさんは、目の前の目標である留学先の大学卒業を達成し、その後は、現在の滞在先であるカナダで働きたいと思うようになりました。「その先のことは分からないけれど、心に従うままに今はいきたいと思います」と。

「数ある海外の街のなか、カナダを選んだのは「正解」だったと思うようになりました。これまでも、複数回訪れていたカナダ。しかし「住む」となると全く勝手が違っていました。外食は高いし、ちょっと怪しいアジア人女性大好きおじさんみたいなのもいるし、学生寮から徒歩5分のスーパーマーケットからの帰り道でスリにあうし、冬の厳しい寒さは、行動力を落とすし……。今すぐ、逃げ出して日本に戻って美味しい食事を安く食べたいと思うことも正直あるけれど、今は、自分が決めた目標と夢のために、そのことも乗り越えられるんじゃないかと思うようになりました。だから、目の前のリアルな現実が、今までと違って、全てが新鮮な学びの出来事として飛び込んでくるようになりました。本当にたくさん辛いことはあるけれど、それを通して強くなれる気がするんですよね!」

今まで不平が多かったMさんの人生から、「モヤモヤ」や「すみません」が減り、“Thank you”と言う回数が増えました。「たった1度の人生だから、納得できる生き方を選択していきたい。でも、それってすごく勇気が要るし、冒険の道ですね。でも、今はこの冒険にワクワクしています!!!」

状況は大きく変わっていないのですが、Mさんの心が変わり、行動が変わり、生き方が変わったのですね。「自分の心、感情の扉を開き、自分と向き合うことができたから、本当の自分を大切にしたいと思った。そして、こうやって、本当の自分にともに向き合い、伴走してくれる人(井上)がいたから、安心して歩めました」とおっしゃってくれました。

なによりも、ご本人Mさんが、前向きに生きる目標ができ、自分を好きになり、そして、生きる意味を自分自身が捉えられたことを大変嬉しく思っています。

頑張るあなたを応援しています。


井上ひろみ

1997年より香港移住。ふたりの子どもに恵まれ、最初の10年間を子育てに邁進。香港人社会にどっぷり浸かったディープな主婦時代を送り、その後、12年間のブランクを経て社会復帰。14年間に3社の大手日系企業にてアジアを中心にグローバルな仕事、マネージメントの経験とキャリアを積む。

海外でブランクがある中からの仕事やキャリアに悩んだり、プライベートと仕事のバランスに迷ったりしてきた経験を通して、 同じように悩んでいる方の支援をしたいと2021年 Cannan Life & Work Design Lab設立。 現在は、高齢の父の面倒を見るため日本へ拠点を移し、活動中。

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