2022/09/01

香港もだんだん猛暑から普通に暑い季節になってきました。今年も暑かったですね。まだまだ暑さは続く香港とはいえ、そろそろ行楽シーズン開幕っと言ったところでしょうか?今回はあまり観光地化していない、ちょっとかわいい味のある小さい島、坪洲島のご紹介をしようと思います。

坪洲島には行きたい場所があったのですが、それほど観光地でもない島なので、なかなか行くきっかけができませんでしたが、今回ついに足を踏み入れることになり、わたしと編集Oはそれぞれ行きたい場所に狙いを定めることにいたしました。もちろん島と言えばハイキングなのは重々承知しておりますが、今回はあえて中心部を攻めてみたいと思います。すると思ったよりも面白い坪洲島を発見できて、島の人々とも交流できてとても楽しいひとときとなりました。読者の皆さんもぜひ、訪れてみていただけたらと思います。

 

<坪洲島へ行くには?>

フェリーで行くしかないのですが、香港島から行く場合は中環のピア(スターフェリー乗り場向かって左隣のピアです)から乗ります。フェリーは高速船と普通船があるのですが、遅い方へ乗ったとしても 15分ぐらいの違いです。タイムテーブルはこちら。(↓ 2022年8月現在)便は大体1時間に1本程度なので、帰りのタイムテーブルは頭に入れながら散策すると良いでしょう。

乗船料は下です。高速船ですと約25分。普通船ですと約40分程度です。でも金額は倍違いますので、急いでない場合は、お友だちとおしゃべりしながらだと、普通船でもあっという間!船は苦手という方は、1階の船の中央部分に乗ると揺れが比較的少ないようです。

(*地図クレジットは下をご覧ください)

 

<坪洲島豆知識>

坪洲島は、愉景湾(ディスカバリーベイ)に近接する香港の離島で、1㎢にも満たない島面積、住人は約6300人。「香港で最も犯罪率が低い島」と言われていて、自然も豊かで、心からのんびりできそう。こちらは島全体のイラスト地図。まず、到着したらこちらの地図をゲットすると良いでしょう。島のカフェやショップなどに置いてあります。

地図の発行はGreen Peng Chau Association
(ガイドツアーやトレイルの散策などは、gpsamail@gmail.comまで)

 

半日もあればひと回りできるほどの小さな島ですが、真夏はきちんと日除け、虫除け、熱中症対策をして散策されるのをおすすめします。現地にも食料品店や雑貨店などありますが、中心から離れるとお店は無くなってしまうので、もち合わせがない場合は、あらかじめ駅周辺で購入しておくと良いでしょう。

フェリーを降りてすぐの大通り。突き当たりは天后廟。坪洲島は漁業で栄えた島。海を守る神様として島の中心に鎮座しています。

島は基本的に車は通っていませんので、ほとんどが自転車か三輪車移動。地元の人は三輪車を利用してるのをよくみました。

島はとにかく路地が多い。小さい島なのですぐに方向感覚は掴めると思いますが、一度は迷うかも。。。

 


<島の万能神様> 龍母廟 (Lung Mo Temple)

さてさて、到着後は、まずは香港でも珍しい龍母廟にご挨拶へ。

ここは広西省呉州市蔓県で生まれ、龍を育てた女性の伝説を元にした龍母を祀る龍母廟。香港には3ヶ所のみあるそうで、家内安全、子孫繁栄、災難即滅など万能の神様として祀られています。毎年龍母の誕生日にあたる旧暦5月8日にはお祭りが催され坪洲全体がお祝いムードに。島の人々の愛されキャラなのです。

入口のところに金色の文字で対に書かれた「龍恩浩蕩千秋耀,母德巍峨萬載昭」は「龍の恩寵は千年輝き、母の徳は万年顕れる」という意味。

お寺のさまざまなところに龍のモチーフが見られます。

ここで手を洗うと運が上がると言われています。お参りする前に洗いましょう。

お線香やお供物を購入してお参りできます。

柱にも龍。天井から吊るされた渦巻き型のお線香(塔香)は、お願いごとの札と一緒に購入します。全て燃え切ったら願いごとが叶うそうです。ここは灰の受け皿がなかったので、熱い灰が頭上から落ちてくることも……気をつけましょう。

 

実はわたしたちが訪れた時には開いてなかったので、見られなかったのですが、ここの中二階には高さ1メートルの龍母の像と龍床(ベット)があり、このベットに触ると子宝に恵まれると言われていて、多くの人々がここを訪れ、寝床に触れてお賽銭を忍ばせていきます。

香港の地元紙U Magazineの動画の中でお参りの方法や、龍床の紹介動画がありますので参考までに添付しておきます。

龍母廟の目の前は海辺。フェリー乗り場からは島の反対側に位置するのに、徒歩でもすぐ。正面奥(写真下)には目を凝らすと右に香港島、左に九龍側が見えるというなんとも不思議な風景です。

 


坪洲島に来たらココで味わってほしいというお店がいくつかあります!今回は3カ所ご紹介しましょう。

 

<行列のできるお店> 祺森冰室

G/F, No.3B Wing On Street
8:00~16:00(土・日曜は16:30まで、月曜定休)
人気メニュー、島に来たら絶対食べるべしものの一つ、蝦多士(エビトースト)。サクサクとした歯応えが最高のエビトーストをめがけて来る人々でランチタイムは行列ができるほど。時間をずらして行くのがおすすめです。予約してテイクアウトもできます!

FB: https://www.facebook.com/KeeSum1970/


編集Oが担当しているWebコラム「雲姐(ワンジェ)の香港家庭料理レシピ」で、蝦多士が登場。どうしても食べたくなった一品です。4つ入りでHK$49(ドリンク付き)。やっぱりおいしかったです。

また島民おすすめの香港でも珍しい紅豆入りアイスコーヒー。意外な組み合わせですが、これがとっても美味でしたので、おすすめ!頼まない手は無いですよ!

ちなみに、Webコラム「雲姐(ワンジェ)の香港家庭料理レシピ」の蝦多士(ハトシ)〜えびトースト〜がこちら。ご自宅でも作ってみてはいかがでしょう?
https://hongkonglei.com/wanjehcooking-36/

 


〈坪洲島でも本格コーヒーを味わおう!〉
Nostomania Specialty Coffee

住所:G/F,75 Peng Chau Wing On Street
営業時間:10:00~18:00(月・火定休)※定休日は変わる場合があるので、行く前にはSNSでチェックしてくださいね。

 

コーヒーに目がない編集Oの目的地の一つ。こんなところに、こんなにおいしいコーヒーを出すお店があることに大興奮したわたしたちです。日本のノスタルジックな喫茶店をイメージしてデザインされたカフェ。コーヒー豆はコロンビアから調達し、坪洲で焙煎。スッキリ爽やかな酸味のコーヒーを飲んだら、島内を歩いて疲れた身体もリフレッシュ。島内生豆も販売している本格派。猫店長もいますよ!

 

 

 

FB: https://www.facebook.com/nostomaniacoffee/
IG: https://www.instagram.com/nostomaniacoffee/

 


〈坪洲島に移住した柔道家ご夫婦が営む茶屋〉

茶屋達磨

住所:No.40 Wing On Street
営業時間:12:00~19:00(火・水曜定休)

2020年にテイクアウト専門店として始めたお店が、今年新店舗でリニューアル。店内でゆっくり食事ができます。丼もの、麺類、デザート、お茶、モクテルなどメニューも豊富。オーナーのセドリックさん、エミリーさんは柔道の「柔の形」で世界大会メダリスト。遠征で日本を何度も訪れ、茶道も嗜むセドリックさんは日本語も堪能なんです。「柔道を教えている子の親御さんから坪洲島を紹介され引っ越しました。景色はきれいだし、島の人も優しいので住み続けたいと思っています」(セドリックさん)

セドリックさん(写真右)が食事とドリンク担当、エミリーさん(写真中央)とマンデーさん(エミリーさん妹)がデザート担当だという。

WEB: https://chayadaruma.company.site/
FB: https://www.facebook.com/Chayadaruma/

店内と屋外どちらでも着席可能なので、少し涼しくなったら外での食事も快適。

 

 

 

人気メニューのボリューム満点の醤油唐揚げ

 

 

 

 

 

 

散策後の疲れを癒してくれるこだわりスイーツもあります。坪洲島に住んでいるイタリア人のお客さんも気に入ってくれた「ティラミス」

 

 

 

 

京都美好園のほうじ茶「宝珠」を使用した、こだわりの「ほうじ茶クリームブリュレ」

 

 

 

 


<織姫様を祀る> 七姐廟/仙姉廟

七姐廟とは七姉妹の末妹、織姫のことを祀った廟です。坪洲島の七姐廟は1954年に建てられた小さな廟ですが、良縁や子宝に恵まれると言われています。
香港ではかつて、七夕の夜には若い女性たちが良縁、家庭円満などを願って、果物や女性の日用品(口紅やボディパウダー、歯磨き粉など)を置いて月下で祈るという習慣がありました。時代とともにその習慣は薄れ、七姐廟も現在は西貢とここ坪洲島の二ヶ所しかありません。
旧暦7月7日は織姫の誕生日とされ、七夕のお祝いは、前日の夜から廟にランタンを飾り、お供え物をして島の女性たちが集まるそうです。

 


<坪洲島最後の絵付け磁器工房> 超記瓷器店

住所:坪洲永興街 7 號地下
営業時間:12:00〜18:00 休日:不定期
電話:91938044 (電話のみ対応)

編集Hの目的地は、陶磁器ショップ&工房の超記瓷器店。昔は陶磁器は坪洲の特産物のひとつだったそう。でも今はもうここ超記瓷器店、1軒しか残っていないそうです。かわいい独特な世界観を持つ絵付けは旅行者だけでなく香港在住者にも人気。定期的に絵付け体験も開催中。予約は電話でのみ受付。12歳以上、1クラス最大4名(コロナ禍の対応です)、2時間でHK$300/人(後日作品の受け取りまたは郵送が必要)要予約。

小さなショップ兼工房。ショップの奥で絵付け作業ができるようになっています。

こちらが奥の工房スペース

今でもここのオーナーのWinusさんはひとつひとつ丁寧に絵付けをしています。彼女が手がけた器の裏には彼女直筆のサインがあります。ここでしか買えない貴重な品です!

見よ、このかわいい絵柄と色合い!

今回、編集Hが購入したのは、こちら5点。かわいすぎてたくさん買ってしまいました。

 


<島のちょっとした有名人> 品川一誠さん

実は、坪洲島在住20年のちょっとした有名人の日本人がいらっしゃるとのことでお邪魔することにしました。品川一誠さんは「坪洲日本農夫」として香港の新聞やテレビ、YouTubeなどにも出演している、知る人ぞ知る香港在住日本人です。

品川一誠さんは、1942年、中国吉林省生まれ。3歳で母と福岡に引き揚げ、その後は京都で十数年過ごしました。30歳で香港に赴任。当初は香港島に住んでいましたが、20年前に坪洲島へ移住。「ナチュラルファーム」を立ち上げ、現在は健康に良いとされる桑の葉茶を作っています。2022年で香港在住50年になるそう。

品川さんのインタビューはこちら

2年前から住み着いた陸亀のQ太郎。いつも桑の葉を食べているそうです。

 


Stories Coffeeでは、品川さんの桑の葉が一片入ったドリップコーヒーを販売しています。コーヒーに桑の葉を浮かべてちょっと変わった香りを楽しみながら飲んでみるのはいかがですか? 坪洲島のアートショップ「Cinpou(前舗)」やセントラル、チムサーチョイにポップアップショップがあります。詳しくはサイトをご覧ください。
https://www.storiescoffeehk.com/

 

 


<こんな通りが?!>シークレットガーデン(レザーファクトリー)通り

最後にご紹介するのは、坪洲島が特別な場所になる理由の一つでもあるシークレットガーデン(秘密の花園)通りです。この場所は、なんてことない島のメインの通りを入った薄暗い路地を抜けたところにありるので、知らないと見過ごしてしまうかもしれません。ここに偶然たどり着いた人はラッキー!この通りでとりわけ目を引くのがジャンク(ゴミ)をアートとして甦らせて、遊び場、憩いの場、そして写真スポットとして生かされているところ。ちょっとヒッピーな感じもする空間ですが、島らしくゆったりとした自由な雰囲気で、外国に来たような気分をも味わせてくれます。坪洲島に来たらぜひとも歩いてほしいスポットです。

弾き語りをして気分を盛り上げてくれるのは、シークレットガーデン主催のJoeyさん。

実は、この通りには1930年代に坪洲牛皮工場(写真上左側の建物)がありましたが、閉鎖され長い間廃墟と化していました。しかしこの建物が政府により3級歴史的建造物に指定されたことで、島民が島を挙げてこの通りをアートなスペースに作り変えて、シークレットガーデンと名付けたそうです。

牛皮工場の歴史を紹介するプレート

現在では、旧牛皮工場の中は無人骨董屋さんのようになっています。

シークレットガーデン通りには、鍋やフライパンをドラムに仕立てて遊べるスポットや
ガラクタを組み合わせて作ったインスタレーション、鉢を逆さにしてチャイムに仕立てたりとユニークなアートワークもあります。

一角にあるカフェもそれなりにこの場所にフィットした雰囲気ですね。

 

また坪洲島には子ども連れでも楽しめるハイキングコースもあります。どれも半日もかからずに回れるコースなので、歩いてみるのも良いでしょう。わたしたちはファミリートレイルという北側を歩くコースを1時間かけてゆっくり歩きましたが、今回は林から突然大きな蛇が出てきたり、蚊に大量に刺されたりしましたので、また次回気候の良い時期に再チャレンジして、皆様にご報告したいと思います。

 

最後に。島内には公衆トイレが何ヶ所かあるので、それほど困らないでしょう。わたしたちは郵便局の前にある公衆トイレを利用しましたが、掃除が行き届いていてとても綺麗でした!(写真上、左側がトイレ)

 

最後までお読みいただきありがとうございました。
それではみなさん、良い坪洲島散策を!

 

 

コメントをありがとうございます。コメントは承認審査後に閲覧可能になります。少々お待ちください

意見を投稿する

Hong Kong LEI (ホンコン・レイ) は、香港の生活をもっと楽しくする女性や家族向けライフスタイルマガジンです。

Translate »