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2025/11/01

前々回のこのコラムにて、日本でのMirrorの知名度が低い事を嘆きましたが、あれから数か月。変化の兆しが見えてきました! まず、下のイラストをご覧ください。こちらは最近ファンになった日本在住の日本人によるものなのです! メンバーの紹介文が的確かつ新鮮で、いつの間にか固定観念にはまっていた自分のMirror観に気づかされた次第。反省しきりの今日この頃です。

イラスト:aki(@kie7em)

この方は『トワウォ』こと日本で大人気の香港映画『トワイライト・ウォリアーズ 決戦! 九龍城砦』に出演し、香港版『おっさんずラブ』こと『大叔的愛』ではMirrorと共演した俳優、黃德斌をきっかけにMirror沼入りしたそうです。

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人気バラエティー番組『膠戰』のレギュラーメンバー。
上列左より:肥腸(徐浩昌)、ヒラリー・ラウ(劉沛衡)、ジェフリー・ガイ
下列左より:カーキ・シャム(岑珈其)、アー・ジェン(黃正宜)、イーダン・ルイ。最新シリーズ『膠戰S4』記者会見にて。

『トワウォ』は日本におけるMirrorの認知度に大きく貢献しそうです。

9月末、イーダン・ルイ(呂爵安)が出演するTVの人気バラエティー番組『膠戰』に『トワウォ』の出演俳優、フィリップ・ン(伍允龍)、トニー・ウー(胡子彤)、ジャーマン・チョン(張文傑)が参戦しました。映画では鬼気迫る激しい戦いを見せた『トワウォ』の怖いお兄さんたちが、『膠戰』ではお茶目な姿を披露し、日本の『トワウォ』ファンたちを沸かせ、同時にイーダンにも目を留めてくれたのです!ちなみに この番組日本撮影の映画「殺手4」で竹中直人、南沙良と共演しているジェフリー・ガイ(魏浚笙)も出演しています!香港では人気沸騰中のイーダンとジェフリー、日本での青田買いなら今のうちに!

こちら↑の動画はダイジェスト版。香港にお住まいの方は是非ViuTVで本編をどうぞ。

そしてもう一件。Mirrorの隊長 ロックマン・ヨン(楊樂文)が主演の1人を務める映画作品『マッド・フェイト 狂運』が2026年1月2日より日本で公開されます! これは『トワウォ』のソイ・チェン監督によるサスペンス映画で、香港では2023年に公開。『トワウォ』が注目され、その監督の作品に興味が寄せられ、そして日本でリリースされるという「風が吹けば桶屋がなんとか」の経緯ではありますが、この名作に、そしてロックマンにスポットライトが当たるのは嬉しい限り。ロックマンの鬼気迫る演技、是非銀幕でご鑑賞ください。

 アルバトロス・フィルム アジア Twitter: @albatrosasia Web: albatros-film.com

そうそう、10月初旬には14万部の発行部数を誇る日本の女性雑誌『anan』が『魅惑の香港映画の世界』と称したムック本を出版しました。上記の『マッド・フェイト 狂運』はもちろん、Mirrorも取り上げられているので、今後この本がMirror沼の入口として機能する可能性は大。新加入者を、沼底から首を長くして待ちたいと思います。

『anan』特別編集ムック『魅惑の「香港映画」の世界』Amazon.co.jpにて購入可能。2,200円

さらに日本との縁は続きます。11月にはMirrorのメンバー4名で編成されたサブユニット、通称『ストロベリー組:イーダン・ルイ、アンソン・ロー(盧瀚霆)ギョン・トウ(姜濤)ジェレミー・リー(李駿傑)』が日本のアーティストと音楽祭で夢の共演を果たします! 日本の音楽界を支える実力派ボーカリスト小野正利、そして『アジアの純真』などで一世を風靡したポップデュオPUFFY、俳優・歌手の上白石萌歌による音楽プロジェクト『adieu』という豪華メンバー。音楽祭は公開収録されるとのこと。放映が待たれます!

他にもここ数週間でアルトン・ウォン(王智徳)が主演TVドラマで韓国の「最優秀男優賞」を受賞、アンソン・ローも韓国の歌番組に出演、上記の『ストロベリー組』がタイの音楽祭に出演などなど。さらに新年のイベント二つも、マカオでの開催予定。Mirrorの活動の場は急速に香港の外へ広がっています。

hunghom_linda_qedan『全民造星ファミリー』記者会見。Mirrorは11月から1月までのイベントを発表。その多くが海外でのものでした。

この傾向、喜ぶファンばかりではありません。例えば12月のギョン・トウのソロコンサートではチケットの購入に初めて、中国の支払いプラットフォームが追加されました。これで中国本土からのチケット購入が簡単になり、もともと熾烈なチケット争奪戦がさらに激化すのは確実。一部のファンは海外ファンの増加で自分たちが不利になる事に不満をあらわにしています。

また、今月香港で開催される韓国の音楽祭「2025 MAMA Awards」への出演に対しても様々な声が。頑張れ、と応援の声がある反面、香港にとどまって欲しい、今後の海外での活動を大きく左右する可能性があるMAMAに出るにはもっと時間が必要など、全面支持から愛があればこその苦言まで、さまざまな意見が飛び交っています。

海外進出を機に新たなフェーズを迎えつつあるMirror、目が離せません!


紅磡リンダ(ほんはむ りんだ)
20年にわたる英国生活、広告代理店勤務、編集者稼業に終止符を打ち、2019年に香港に移住。
移住とともに人生初めてアイドルに目覚め、Mirror 沼に沈没。沼から鏡(ミラー)越しに見える、新しい香港を発見する毎日を送る。現在、大学院生として香港の歴史(特に映画の歴史)を学んでいるが、そのきっかけがMirrorだったことは、教授には内緒。

Instagram 紅磡リンダ【星版】hunghom_linda_qedan


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