2024/11/09

香港の秋、大人も子どもも心が踊り満たされる素晴らしいイベントをご紹介しようと思います。


(1)
Asia+Festival 2024
焼酎、泡盛フェスティバル2024

(2)
「Voice of The Walls」   写真展
映画『トワイライト・ウォリアーズ 決戦! 九龍城砦』セット展示

(3)
MTR創立45周年記念 ホンハム駅で引退した車両展示と
100点以上の鉄道工芸品を公開 2024年年末まで

(4)
年末年始、家族で心が豊かになるエンターテイメント
「Cheers」シリーズ 2025年3月まで

(5)
芸術の秋にふさわしいこの秋「絶対」行くべき展示会3選!


2024年、香港を沸きに沸かせたアクション映画『トワイライト・ウォリアーズ 決戦! 九龍城砦』。香港映画歴代観客動員数1位となったこの映画の影響によって、九龍城砦が今、香港でちょっとしたブームを巻き起こしています(本映画のアクション監督を務めた谷垣健治さんのCover Storyはこちら)。

実際の九龍城砦は1994年に取り壊され、現在、跡地は九龍寨城公園として市民の憩いの場となっています。ですので、本物を見ることは叶いませんが、是非これらのイベントに足を運んで、往時の九龍城砦の様子、また歴史について想いを馳せてみてください。

Greg Girard ‘Kowloon Walled City Night View from SW Corner’ Hong Kong 1987_Courtesy of Blue Lotus Gallery

1. “Voice of The Walls”   写真展

『無法地帯』―そんなレッテルを貼られ、外部の人々からは危険な場所だと恐れられていた九龍城砦ですが、実際にこの場所で生活していた人々の逞しく生きる姿はどれくらい知られているでしょうか?

Greg Girard ‘Noodle Factory and Family Residence’ Hong Kong 1989_Courtesy of Blue Lotus Gallery

こちらの写真展では『City of Darkness – Life in Kowloon Walled City(1993)』(日本語版は『九龍城探訪 魔窟で暮らす人々– City of Darkness(2004)』)の著者であり写真家であるグレッグ・ジラード及びイアン・ランボットの作品に加え、写真家キーピング・リーの作品、またAIを駆使したビアンカ・ツェのアートとしての写真も展示されています。

Bianca Tse, IA image, Breathing Space, Hong Kong 2024,Courtesy of Blue Lotus Gallery

ギャラリーでは改訂版である『City of Darkness Revisited(2018)』も購入することができますので、ご興味のある方はぜひ手に取ってみてください。

 

写真展の詳細は以下です。

期間:10月17日(木)〜12月1日(日)  月および祝日は休業

時間:11:00 – 18:00

場所:Blue Lotus Gallery  / 28 Pound Lane, 上環

入場料無料

 

 

2.映画『トワイライト・ウォリアーズ 決戦! 九龍城砦』セット展示

香港国際空港到着ロビーAにドドーンと登場したのは、映画『トワイライト・ウォリアーズ 決戦! 九龍城砦』のセットです。飛行機での長旅を終えて香港に着くと、『九龍城寨』のサインを冠した6.5メートルの2階建のセットが皆様をお迎えします。先の写真展の写真がそのまま現実世界に出てきたかのよう。

映画の舞台となる80年代の九龍城砦は、英国統治下の香港にありながらも、その法が及ばなかったために多くの難民が流れ込み、また麻薬の売買や売春行為も横行していました。映画の登場人物である難民のチャン・ロッグワンも、九龍城砦へと流れ着き、そこでボス『竜巻』に受け入れられ、共に逞しく生きていく3人の友人を見つけ、物語は展開していきます。

ではセットを少し紹介していきましょう。

屋根裏(2階)・軽食堂(1階)

チャンが寝泊まりするようになる2階の屋根裏部屋部分はシーリングファン、麻雀テーブル、ビール瓶クレートを逆にして使用している様子など香港人が郷愁に打たれる要素が散りばめてあります。

一階部分は軽食堂『七記冰室』。テーブルの上にある香港のソウルフード叉燒飯は、“よそ者”のチャンに九龍城寨のボス『竜巻』がご馳走してあげたものです。この場所はまた、九龍城砦の仲間たちが集う場所でもあります。

理髪店

『竜巻』が店主を務める理髪店。床のタイル柄、赤い理髪用椅子、並んでいる多くの理髪店用具に、観客は80年代にタイムスリップしたような気分になるでしょう。そしてこの映画の見所はなんといってもそのアクションシーンでありますが、この理髪店でのシーンも圧巻です。『竜巻』役のルイス・クー(古 天樂)に痺れます。

駄菓子屋&ホンコンフラワー店

チャンが変装のために購入する『ハイエイト・チョコ』を売っている駄菓子屋。日本人でも思わず懐かしい! と叫んでしまう商品ですね。他にも懐かしい駄菓子やおもちゃ類があり、また横には香港フラワーの名を馳せた、プラスチック製花の製作所があり、80年代らしさを醸し出しています。

中古家電店・井戸

九龍城砦の住民たちにとって馴染みのある風景としての、中古家電店、そして右手には生活に欠かせない井戸が再現されています。

路地裏

理髪店と並び、映画の見せ場であるアクションが繰り広げられる路地裏。見てください、この天井に張り巡らされたおびただしい数の電線を!! 製作チームの緻密な仕事によって作り上げられたこの路地裏は、往時の九龍城砦の中へ迷い込んだような気分にさせられることでしょう。あ、背後からマフィアの悪役に襲われぬよう、気をつけて!

なお香港で大ヒットしたこの映画は、東京国際映画祭(10月28日〜)及び香港映画祭Makig Waves(東京11月1日〜)でも上映されましたが、チケットは販売当日に完売という人気ぶり。1月17日からの日本全国公開も待ち遠しいですね!

 

展示の詳細は以下です。

期間:10月7日(月)〜11月20日(水)

場所:香港国際空港到着ターミナルA

12月からは場所を、啟德(カイタック)の新大型ショッピングモールAIRSIDEに移転して展示を続けます。こちらAIRSIDEの記事も併せてお読みいただき、展示とともにAISIDEを存分にお楽しみください!

 

(3)へ
MTR創立45周年記念 ホンハム駅で引退した車両展示と
100点以上の鉄道工芸品を公開 2024年年末まで

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