2025/04/14
ⒸHKIFF
2025年4月10日、第49回香港国際映画祭(HKIFF49)が、香港文化センターで開幕。12日間にわたる映画祭が幕を開けました! オープニングを飾ったのは、日本の中島哲也監督のワールドプレミア作品『時には懺悔を』(中題:懺悔有時)そして、マレーシアの長編映画『幼な子のためのパヴァーヌ』(原題:揺籃凡世)の2作品。それぞれ満場の劇場で上映されました。
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今年の映画祭について、見どころやプログラムについては先月お伝えした通り。こちらをご参照ください。今回はオープニング上映に先立って開催された、オープニングセレモニーの様子をお伝えします。映画業界人やファンが熱い視線で見守る中、今年注目の俳優や監督たちがステージ上で今回の映画祭の抱負や、作品の裏側などを語ってくれました。
まずは今年の映画人こと「注目の映画人」に選出された、香港が誇る名優ルイス・クー(古天樂)さんが登場! 映画界の重鎮である彼は次世代への映画人に対し「キツい仕事だが、持続力、新しい挑戦を続けることで、映画界が経験している大変な時期を乗り越えよう」と熱いエールを送りました。
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次に姿を見せてくれたのは、今年の映画祭の「Face to Face」というトークセッションの1人に選出され、出演作品の4作品上映という大歓迎ぶりで迎えられた女優、安藤サクラさん! 香港映画が大好きだと答えた安藤さんに会場は大盛り上がり! 特に、コメディー映画で知られるスティーブン・チャウ(周星馳/チャウ・シンチー)監督の映画にも出演してみたいと語り、会場を沸かせました。インタビュアーに香港で試すべき食べ物のお勧めを聞いていた安藤さん。短い滞在の中、インタビュアーイチオシの雲吞麺、そしてエッグタルトを食べる時間がありますように!
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オープニング上映作品の『時には懺悔を』からは中島哲也監督が登場。映画のテーマは「どんな罪深い人間も、変われる可能性がある」と語り、映画の見どころとして、出演した魅力たっぷりの障がいを持つ子どもたちと、熟練のプロの役者たちの演技上での対決、という点を挙げてくださいました。興味深いですね。
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『幼な子のためのパヴァーヌ』からは、チャン・ジーアン(張吉安)監督、主演女優のフィッシュ・リウ(廖子妤)さん、俳優のベン・ユン(袁富華)さんが登場しました。口火を切ったのはジーアン監督。「赤ちゃんポスト」という難しい題材を通じてマレーシアの宗教観、家父長制度、女性問題などを知って欲しいと語りました。主演女優のフィッシュ・リウさんは実際に赤ちゃんポストを訪れるなどし、ソーシャルワーカーとしての役作りに励んだそう。
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第49回香港国際映画祭HKIFF49は、2025年4月21日まで開催。日本語での見どころ情報はこちら。そして、全プログラムと上映スケジュールは、こちらHKIFFの公式ウェブサイト(www.hkiff.org.hk)でチェックできます。チケット購入はURBTIXウェブサイトから。複数枚購入でお得なバルク購入もアリ。詳細はこちらからどうぞ。
取材・文 紅磡リンダ(編集部)
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