2022/07/07

イカ釣りにどうしても行きたくて参加しているわたしたち(前編はこちら)。出港から20分後くらいに船はラマ島の東に位置する東澳灣(Tung O wan)辺りに到着しました。相変わらず船員の案内もなかったので、周りの雰囲気を確認して釣り開始。釣り方はとても簡単。釣り糸とイカ釣り専用の八爪鈎というルアーを海に垂らして上下に動かすだけ。イカが餌だと思ってこの針に食いついて来るのです。
貸出用の釣具。箱の淵に引っかかっているのが八爪鈎というルアーです。写真は木根釣船さんより。

 

静まり返った船上、見渡すと誰も釣れておらず皆黙々と釣り糸を垂らし、じっと掛かるのを待ちます。せっかくだしチームに分かれてどれだけ多く釣れるか競争なんて言いながら、にぎやかにしてしまったのでイカは寄ってこないのでしょうか? それともまだ空が明るいためでしょうか?

沈む夕日を見ながら最初のイカポイントへ向かいます。

 

開始後30分過ぎたころ「中咗(釣れた)!」と声が聞こえ、一瞬にして熱が上がります。羨ましくなってしまい水面を覗き込んで見ると魚の気配が少し、でもイカの気配は全く感じません。何か浮いてる! と見ても大きいクラゲが気持ちよさそうに泳いでいるだけ。

 

沖に出ると思っていたより海は綺麗で、南国までとはいかないけれど温かみを感じる綺麗な青です。陽が沈んだ直後だったので空も明るく、これから来る夜の気配と海と島とのコントラストが素晴らしかったです。また、非日常な場所のせいか心も開放的になり、そしてここ数ヶ月激動な日々だったため思い出してはホロリとしてしまいました。

と、感傷に浸りつつ正直なところ脳内はイカです(笑)ずっと動かしていた腕も痛くなってきた~と思ったところで「ポイント移動するぞ!」と声がかかり一旦釣具を引き上げ移動です。

キレイな色の海面。右手に浮かぶ船は同じツアー別便。この船の方は早くからライトが照らされていました。

 

先のポイントから少しばかり移動し落ち着いたところで、船に搭載されているライトがピカッと、イカが寄って来るように照らされます……が寄ってこない。周りはちょこちょこと釣れた声で賑わってきました。これは……全く釣れないかもしれない。そんな事全く考えていなかったと絶望の淵に……となった時(大げさ)、「ツンツン」と何かに引っかかった感触がありました。

第一イカさん!おいしそう! そしてたまに見たことのない魚もかかります。名前は忘れました。食べないそうなのですぐリリース。

 

隣の朋友の釣糸に絡まったかー!? と思ってよく見たら、墨を吐きながら右へ左へとゆらゆらしている物体が見えるではないですか! 魚の時と違って軽い感覚で、一瞬も気を抜けない感じでそっと引き上げます。

ついに「イカ釣れたぁ!」と声を上げると、参加者の中で一番重鎮っぽい釣り達人のおじさんと隣の兄ちゃんが、笑顔でサムズアップしてきて、二重にうれしくなりました。

釣れたら自席にあるボックスの中に入れておきます。大小様々なサイズと柄のイカさんたち。

 

それから各々釣りを楽しみ、今では簡単に入手できるおむすびを香港の海上で食べるなんて贅沢!と思いながらゆっくりとした時を過ごします。そこで、他の参加者をみると、前出の重鎮のおじさんが何回もビールらしきものをプシュっとしていたし、小さい子から大人まで真剣に遊ぶ姿をみてかなり元気を貰いました!大ボス船長が終盤、料金の回収とみんな釣れてるか? と姿を表した時は、出で立ち仕草が梅宮辰夫さんそっくりで私の胸は更に高まってしまいました。

船上の雰囲気!かなり広く各自スペースがあります。会話が聞こえない位みなさん真剣そのもの!

 

そこから赤柱沖に移動してまた釣ってから、22時頃始めの集合場所へと帰る。そんなコースでこの度のイカ釣りツアーは終了です。思い描いていた量は釣れませんでしたが、私は9杯釣ることができ大満足! 愛着が湧いてしまいましたが翌日には調理して頂きました。

それはそれはとても美味しくて、病みつきになりそうです。次はいつ行くかとタイミングを伺っています。

イカだけとは言わず、これからもどんどん海のアクティビティにも参加したいです。

 

赤柱に向かっている時。実際は島のビルやマンションの明かりが綺麗でした。そしてたくさん用意した保存袋も2枚しか使わず……。

プロフィール

wm_Journal

初香港は1996年の返還前。時を経て数年前から香港にどっぷりハマり、2020年から思い立って単身移住。コロナの最中も自己満レベルの広東語と陽気なノリで思い立ったら即行動をモットーに楽しく港活中。趣味は香港映画を隅々まで見る事と旅行とバスを終点まで乗ってみること。日々の香港をinstagramにアップしています。

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2 件の意見

  • wm_Journal より:

    コメントありがとうございます!また、いつも読んでいただき、嬉しいお言葉ありがとうございます涙
    以下質問の回答です
    ・ビールやスナックの持ち込みについて
    →大丈夫です、重鎮のおじさんが切れることなくビールを飲んでいました笑
    私も持ち込まなかったことを後悔しています(乗る前に駆け込みで飲んだだけで…)
    なお、船内にはトイレも付いておりますが、若干ワイルドな仕様なのでそちらだけご注意ください。
    ・イカは何杯釣っても追加料金について
    →何杯でも釣ってください。釣らないと損します!笑 とても美味しいので釣って帰っていただきたいです。
    他のツアーでは船内で調理してくれるところや軽食付きもあるそうです。ぜひいろいろご検討の上参加してください!

  • Tomoko より:

    迷 in 香港のコラム大好きです!いつもちょっとマニアックな話題をありがとうございます。質問ですが、ビールやスナックなどは持ち込み可能でしょうか?あと、イカは何杯釣っても追加料金はないのでしょうか?9杯も釣ったら十分元とれますよね?笑 今度挑戦してみたいと思います!

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