2023/06/09

こんにちは! マヤ暦アドバイザーのChikaです。当コラムのタイトルにもある「軽やかに生きる」ってそもそもどんな感じなんでしょうか? スキップしてウキウキした感じ? 悩みも不安もない感じ?

 

あなたにとって「軽やかに生きている人」はどんな方ですか? わたしにとっては祖母がそうでした。戦後に祖父と家業の事業をたてなおし、お客様とのご縁を大切にしながら新しいことにチャレンジして会社を大きくしてきた一方で、お金の使い方も豪快で、美容や衣服、装飾品、土地までも投資してました。また、自分が舞台で歌っている写真でテレホンカードを作って配ったり、会社の名刺には日本舞踊の豪華な衣装を着た写真を一緒に印刷したり……もう自分自身を愛してました。わたしはそんな風に自分にも人にも愛があふれていた祖母が大好きでしたが、一方で謙虚さが尊ばれる場面では恥ずかしいなぁと思ったこともありました。

祖母はいつも歯に衣着せぬ物言いで、とにかく明るく、行動の人でした。大正生まれの女性としては、かなり稀有な存在で浮いていたのではないかと思います。一方で、3姉妹の長女として育ったわたしは、「こうあるべき」という良い子を貫いてきたように思います。周囲の目を気にして、正しさを振りかざして、自分の納得できる枠の中でしか行動が取れなくなってしまいがちでした。

 

マヤ暦で人との関係性をひも解く際には、反対、類似、神秘、ガイドという存在を見ていくのですが、祖母はわたしにとってはガイドの存在で、人生の様々な局面で、灯台のように方向を指し示してくれる人にあたります。確かに子どもの頃から大人になるまで、祖母の跡を継いで会社をやるのだと刷り込まれてきましたが、実際は祖母の破天荒で物怖じせず自分を愛するエネルギーを目指せ……ということなのだと、今になって感じます。

 

日本人は世界一不安感を持ちやすい民族だといわれていて、近年遺伝子的観点からも証明されているそうです。その背景には豊かな自然環境のもとで発展してきた社会である一方、日本人は不安遺伝子を活用して、自然災害に対して長年対処し続け、適応してきた……と説を唱える学者もいるそうです。

 

ですから不安や恐れというものは自己防衛本能であり、非常に当たり前で大切なものではあるのですが、何かに挑戦し、変化をおこしていきたいときにはそこが足かせとなる場合も大いにあります。現状維持バイアスともいわれ、未知のものや変化を受け入れることができず、現状維持を望むということは誰にでも思い当たる心理だと思います。それをまた家族や社会のせいにしてしまうとさらに厄介ですが往々にしてありますよね。

 

そこでマヤ暦の出番です。強力な現状維持バイアスが働く一方で、行動をおこしていくにはある一定のエネルギーが必要です。そしてそのエネルギーの方向性が正しいのかということも大事になってきます。幼い頃から培われてきた価値観の中でも違和感のあるものやこうあるべきという規範から自由になって、本当の自分が求めるものに耳を傾ける。その際に指針となってくれる本質や傾向をあなたの生まれた日のエネルギーから読み解くことができるのです。それには20の紋章や銀河の音を用いていきますが、また別の機会に詳しく説明していきます。

ココにマヤ暦が占いとは異なる所以があります。占いとしてももちろん有効ではありますが、吉凶に一喜一憂するのではなく、根源的なものを知って、それに対して自分がどう感じ、どう表現していくかを選ぶことができます。そういう意味では過去も未来もあなた次第で、過去すらも捉え方次第で変えていくことが可能です。むしろ、過去にあったことを意味あるものとして肯定していくことでしっかりと地に足がついた状態となって、未来に対する原動力となってくれます。その上で、恐れや不安を軽々と乗り越えて役割・使命を追求していくだけの「軽やかさ」が推進力となっていくのです。

 

自分自身の役割・使命に気付き、現状維持から抜け出して挑戦をしたいと思ったときに発揮される行動のエネルギーを持続していくのは、そこに根付いた覚悟にもよると言えます。そういった全てを包括したエネルギーをマヤの暦は教えてくれ、それを知った上で行動を起こしていくことで様々なシンクロニシティ(偶然の一致)が起こり始めます。嵐にも負けないしっかりと安定した船を得ることからまずはスタートです。時には嵐に巻き込まれてバラバラになってしまうかもしれません。向かうべき目的地さえ分かっていれば、その度に船をアップグレードする手助けが必ず入ります。晴れた青空のもと、心地よい追い風が吹き、軽やかに海の上を滑るように進んでいくイメージ……そんな風に生きていけたら楽しいですね。

 

次回は安定した船を手に入れるのに不可欠な「もう一人の自分」を目覚めさせる方法について書いていきます。


Chika

マヤ暦アドバイザー
静岡県出身。イギリス留学中に出会った香港人の夫との縁で2008年来港。

健康+農業+環境+教育がライフワークテーマ。
真の健康は人それぞれ違いがあり、潜在意識に秘められた本来の役割使命に気付くことからスタートすると実感し、マヤ暦を学び始める。

2022年から13歳の息子と日本で生活中。

instagram chika_happywellbeing


 

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