2023/11/23
みなさん、こんにちは!
今回の「Old Hong Kong in Colour (彩られ蘇る香港今昔)」は、大坑道にあるタイガーバームガーデン(虎豹別墅)についてです。
タイガーバームガーデンは、日本でもお馴染みの軟膏「タイガーバーム(虎標萬金油)」で財を成した実業家の胡文虎と胡文豹兄弟によって1936年に造られました。
当初は胡一族の別荘でしたが、1950年代から一般公開され、日本人にも人気の観光名所となりました。1961年には作家の三島由紀夫も訪れたといいます。
胡文虎の死後は、広大な敷地が少しずつ売りに出され、象徴的存在だった白くそびえ立つ仏塔(「虎塔/Tiger Pagoda」と銘打たれていました)も取り壊され、高層マンションに。そして2000年には完全に閉鎖されました。
政府の管理下になってから、2009年に第1級の歴史的建造物に指定されました。2019年には、「虎豹樂圃(Haw Par Music)」という音楽学校として使用され、一般公開も再開。
しかし、デモやコロナで「虎豹樂圃」の事業継続が困難となり、2022年12月に営業停止。一般公開もストップしていましたが、2023年6月にまた再開し現在に至ります。無料のガイドツアーは人気で、すぐに満席になってしまうようです(公開は金~日、祝日のみ)。
LEIコラム「キリ流香港散策」では、筆者のキリさんが参加した「虎豹樂圃」時代のガイドツアーについて書かれています。建物の中や庭園の様子が写真付きで詳しく書いてありますのでぜひご覧ください。(コラム最後のツアー予約リンクは「虎豹樂圃」閉鎖のため無効となっています)
(参考ページ)
古物古蹟辦事處 – 「虎豹別墅」導賞服務 (671) (amo.gov.hk)
古物古蹟辦事處 – 網上文章 (687) (amo.gov.hk)
それでは、タイガーバームガーデンに関する古写真を見ていきましょう。
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1945年のタイガーバームガーデンです。高さ44メートル、7層構造の仏塔(「虎塔/Tiger Pagoda」)がそびえ立っています。後ろは山しかありません。
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1946~47年のタイガーバームガーデンです。まだ山肌が見えている土地が多い中に巨大な建造物がある風景は胡一族の繁栄を感じさせます。
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こちらも1946~47年の仏塔写真です。建立後10年経っているとは思えないほど綺麗に見えます。ネット上には、この塔に観光客が登っている映像がありました。ここからの眺めは格別だったでしょうね。
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1969年、大坑浣紗街の写真です。ビルが建ち並び、仏塔も下層は見えなくなっています。
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