2025/08/27
まだまだ日中暑いですが、実は7月31日に「夏土用」が終わってから、暦の上ではもう秋になっています。蝉の大合唱が聞こえなくなり、夜は少し過ごしやすくなった気がするな? という印象です。香港はいかがですか?
今から少しずつ身体に「秋の準備」をさせていきましょう。
季節の変わり目には衣替えをしますよね?
パッと一枚羽織るより、食べものの場合は、身体全体が季節の変わり目に備えられるようになるまで、時間がかかります。
季節を先取りして食材選びも少しずつ変えていくことが、急に冷え込んだり乾燥したりしても、体調を崩さない鍵になっているのです。「最先端をゆくオンナ」になりましょう(笑)
今から摂り入れて頂きたい食材は!「梨」です。
香港でも日本産や台湾産、韓国産など手に入れやすい果物ですよね。
ほとんど水分ですか? 栄養あるんですか? と質問されたことがありますが、食物繊維を含み、ビタミンB1やB6、ナイアシンなど身体の代謝サポートが期待できるビタミンも含まれています。カリウムも豊富です。
食養生では栄養素の数値だけでなく、「〇〇を食べると身体のココに働きかけるらしい」と先人達が体験を繰り返し、研究し抜いた食べ物と身体の関係も、参考にしています。
それによると、梨は「仙果」と呼ばれ、歴代皇帝が不老長寿をもたらす秘薬として宮廷で梨を栽培させていたそうです。
古代中国で梨の果実だけでなく、葉や樹の皮も喉や肺を潤し熱を冷ます薬として使われ、その情報は現代の日本に生きるわたしにまで、引き継がれてきました。そして、このコラムを読んでくださっているあなたにも☆
何だか不思議ですね~^^
梨の中国語の発音が「分離」と似ているため、梨を分けて食べると縁起が悪い! という説もあるようですが、冰糖雪梨(氷砂糖と梨のスープ)や銀耳雪梨湯(白きくらげと梨のスープ)など、梨を使った身体に優しい料理があります。
Hong Kong LEIの香港家庭料理コラムでも、南北杏雪梨瘦肉湯(梨の薬膳スープ)が紹介されています。
韓国では料理にもよく使われて、キムチの素のヤンニョムにも梨をすりおろして入れたりします。
熱を冷ます作用が強いので、貧血や低体温気味の方がたくさん食べると、身体が冷えすぎたりお腹がゆるくなったりするかもしれません。
残暑の暑さ対策には生でそのまま食べる、身体を冷やしすぎたくない時は生姜と一緒に煮て食べるなど、上手に使い分けるととても良いですね☆
写真の梨の生姜煮は、生姜スライスと一緒に5分くらい煮ました。食感がホクっと変わります。
もっと煮込めばコンポートのような感じに変わりますね^^
はちみつや棗、白きくらげと一緒に煮ても良いですね。創作食養生デザートを楽しんでみてください♪
吉田美佳
給食大嫌いな、元超小食&偏食っこが、夫の駐在帯同により香港で子育てスタート。
育児書を見ながら奮闘するも上手くいかず、イライラ疲れたママに……。
そんな時「食養生」に出会い、自分がみるみる疲れ知らずに変化、育てにくかった子供も明るく朗らかになり、身も心もとても楽になって、家族全員、6年間病院いらず。
こんなに楽になるのなら全てのママが知ってほしい! と感じ、講師活動を始め、講座やオンラインサロンを主宰している。簡単健康レシピも配信中!
Instagram: https://www.instagram.com/gohan_mikan
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