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2026/06/21


https://umag.hku.hk/ より転用

デジタル化が急速に進み、AIが身近になった現代。だからこそ、自分の手でモノを作ることのぬくもりや、人と人との繋がりがとても愛おしく感じられますよね。いま、香港大学美術博物館(University Museum and Art Gallery, UMAG)では、そんな温かい気持ちを思い出させてくれる素敵な展覧会100-Story 100 Stories: Toshio Iwai’s Art Journey (100階だての100の物語:岩井俊雄のアートジャーニー)』が開催されています。

岩井俊雄氏は、国際的に高く評価されている日本の絵本作家であり、マルチメディアアーティストでもあります。メディアアートの先駆者として最先端のテクノロジーに触れてきた岩井氏ですが、同時に「創造力とは、遠く手の届かない才能から生まれるものではなく、日々の暮らしの手触りの中にこそある」という強い信念を持っています。

岩井俊雄氏の名作絵本『100階だてのいえ』シリーズ (写真上、岩井氏の著書)

岩井氏の代表作といえば、世界中の子どもたちに広く愛されている名作絵本『100階だてのいえ』シリーズです。日本の書店の絵本コーナーでは必読書として紹介されているので、ご存知の方も多いはず。縦に開くユニークな絵本を開くと、それぞれの階に奇想天外でユーモアあふれる想像力の世界が広がっています。子どもたちにとっては恐れずに世界を探究するワクワクを、大人にとっては日々の生活の中で忘れがちな好奇心や純粋さを再発見させてくれる、世代を超えて愛される絵本です。

この素晴らしい創作の旅の始まりは、実は「娘への父親の愛」でした。最初は、娘と一緒に楽しむシンプルな数字遊びからスタートしたそうです。岩井氏は、独特のビジュアルやデザインを通じて「遊び」と「学び」を心地よく融合させ、娘の成長に寄り添うように絵本を紡ぎ出していきました。ページの間に流れているのは単なるお話ではなく、親から子へと受け継がれる想像力と深い愛情そのものなのです。

展示会ではー

会場では、岩井氏の幼少期の記憶をたどり、彼の創造性の原点を育んだ書籍たちが紹介されているほか、娘のために愛情を込めて手作りしたペパクラ(紙の彫刻)なども展示されています。一見するとシンプルな紙という素材ですが、そこには深い教育的知恵と、家族を想う温かい感情がぎゅっと詰まっています。手作業でモノを作る過程がいかに自由で、家族の絆を深めてくれるかを、実際の作品を通して体感することができます。

本展が大切にしているのは、「すべての子どもは未来のクリエイターであり、すべての家庭は愛と想像力の揺りかごになり得る」というメッセージです。

子どもから、かつて子どもだった大人まで、誰もが温かいインスピレーションを受け取れる今回の展示。岩井氏のアートジャーニーに触れながら、日々の暮らしの中にある小さな幸せや生きるアートを見つけてみませんか? ぜひ会場に足を運んで、あなただけの特別な物語を持ち帰ってくださいね。


100-Story 100 Stories: Toshio Iwai’s Art Journey (100階だての100の物語:岩井俊雄のアートジャーニー)
香港大学美術博物館(University Museum and Art Gallery, UMAG)

住所:90 Bonham Road, Pokfulam, Hong Kong(香港薄扶林般咸道90號)
会期:2026年9月27日まで
開館時間
火曜日〜土曜日:09:30 – 18:00
日曜日:13:00 – 18:00
休館日:月曜日、祭祝日
入館料:無料
詳細は:Webサイトへ

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