2023/10/24

キャリアや生き方に悩む女性を応援している井上ひろみです。
最近、ネットやテレビを見ていると、不安を掻き立てるようなニュースや事件などの情報が飛び交っています。気持ちが暗くなったり、悲しくなり、自分の気持ちがネガティブに影響しすぎていると感じた場合は、一時的にでも、自分の心と日常を守るために情報から離れてみるのがおすすめです。自分の心身の健康があってこそ、人を助けることができますから。

でも、テレビやニュースからは離れることはできても、身近な人たちからの影響は、切り離して考えることは難しいものです。家族の病気、大きな問題が起こった時、大切な人とのお別れ。本当に生きているとさまざまなことが起こってきますね。

C子さんは、夫の海外赴任のために、働いていた会社を続けるか退職するかを悩んだ末、「家族で一緒にいたい」と当時3歳だった長男を連れて、家族で海外へ渡ります。しかし、海外では孤独な子育て、キャリアの中断、慣れない生活にストレスを感じていました。そして、日本の友達がバリバリと仕事している状況を見て、心がざわつき、自分だけが取り残され、何も変わっていないように感じていたのです。

今回は、自分では予測していなかった夫の海外転勤で振り回されていると感じつつも、自分らしいキャリアを構築しているC子さんの例をとって「どこにいても自分らしいキャリアを見つけられる人」について書きたいと思います。

 

1、人と比較したり、不必要な競争をしない

C子さんは、当時のことをこう話します。『自分で家族と共にいると選択した海外生活なのに、夫に対して「なんで自分だけ、我慢するのか?」という苦い思いが長い間ありました。「わたしは、それなりの仕事を日本ではしていたのに……」と。「でも、せっかくの海外生活。今しかできないことをして、楽しもう。日本にいる友達の活躍と比べずに、自分が選択したことを後悔ないようにしよう』と思うようになったとのこと。そうすると、新しい発見と経験が楽しめるようになりました。そんな中、彼女は、少しでも暮らしの役に立ったらいいなという軽い思いで学び始めた中国語と太極拳が楽しくて仕方がなかったそうです。

 

2、自分の好きなこと・興味があることをやってみる

どこにいても自分らしいキャリアを見つけるには「好き」「興味がある」ことをすることが大切です。なぜなら、「自分のやりたいことをやっていると、得意になる」→「得意なことだから、まわりからも認められ、求められる」→「求められるから、もっとその行動をして得意になれる」と自信もつく好循環なんですね!

ところで、あなたは「1万時間の法則」というのを聞いたことがありますか? これは、ある分野のエキスパートになるには、1万時間の練習・努力・勉強が必要だという理論です。 イギリス出身の元新聞記者、マルコム・グラッドウェル氏が広めて一躍有名になりました。1万時間は、平日1日8時間やると、4年9ヶ月になります。「約5年すると、本人のやる気と努力もありますがプロ(一流)になれる」のです。海外在住の方なら、「言語」「その国の知識や文化」「コミュニケーション」などでも、その道を語れるプロになれるかもしれませんね!

C子さんは、海外生活の中で太極拳にどハマりしました。そして、海外の駐在生活5年で日本へ帰国。帰国後は、日本で働き始めましたが「太極拳」は学ぶことを継続させていました。

 

3、向上心を持って、継続して取り組む

「どこにいても自分らしいキャリアを見つけ、築く」には、向上心を持って、継続して取り組むことが必要です。
C子さんは、帰国後も太極拳を体得するだけでなく、理論やその歴史にまで興味をもち、のめり込んでいきました。そして、自分で毎日練習し、気がつけば10年が経っていたのです。

帰国して5年ほど経った頃、「キャリアの方向性」を明確にしたくて、わたしのところへ相談に来られました。彼女の将来の望む方向性や現在のいろいろなことを考慮し、彼女自身が選択した道は、「副業として太極拳を教えながらも、将来は完全に起業したい」とのことでした。現在は、平日は会社員として働きながら、週末起業で「太極拳を通して人の心と体の健康を支えたい」「太極拳の魅力を知ってほしい」と生徒さんに教え、イキイキと日々を送っています。

 

▪️最後に
人生は自分が思い描いている道を歩むよりも、予想もつかなかった展開をすることが多いのではないでしょうか? そんな中、どこに住んでいても、いつからでも「自分らしいキャリアを見つける人」になるには、自分が興味があること、好きなことは、とりあえずなんでもやってみる遊び心を持つことが必要なのかもしれません。
しかも、好きで継続して学び、練習し、努力を重ねることができるなら、あなたはより、プロとして活躍できる土台(キャリア)を築いて行くのでしょう。ぜひ、意識してみてくださいね。

いつも頑張るあなたを応援します。


井上ひろみ

1997年より香港移住。ふたりの子どもに恵まれ、最初の10年間を子育てに邁進。香港人社会にどっぷり浸かったディープな主婦時代を送り、その後、12年間のブランクを経て社会復帰。14年間に3社の大手日系企業にてアジアを中心にグローバルな仕事、マネージメントの経験とキャリアを積む。

海外でブランクがある中からの仕事やキャリアに悩んだり、プライベートと仕事のバランスに迷ったりしてきた経験を通して、 同じように悩んでいる方の支援をしたいと2021年 Cannan Life & Work Design Lab設立。 現在は、高齢の父の面倒を見るため日本へ拠点を移し、活動中。

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