2024/05/11
今回ご紹介するのは、サイインプン(西營盤)にある老舗で、家庭でも使いやすい蒸篭を販売する徳昌森記蒸龍です。蒸篭大ファンの編集者がしつこく再度蒸篭のご紹介です(笑)。以前の『香港で見つけた、ちょっといいもの』で、蒸篭の使い方をご紹介しましたので、そちらもぜひお読みくださいね。
蒸し方は人それぞれ、蒸篭を用意せず、お鍋に水を敷き、上げ底台を置いてその上に具材の入った食器を置く方法が一番簡単。ですが、蒸篭を使うと、蒸篭が余分な水分を吸ってくれてベチャベチャにならずに、ほかほかふわふわに仕上がり、おいしさが増すような気がします。巷ではステンレス製の蒸篭から、昔ながらの竹でできたものなど色々ありますが、今回はご紹介するのは、昔ながらの竹製の蒸篭です。
キッチン用品が軒を連ねる九龍の上海街でも買うことができますが、ここの蒸篭は余分な杭や装飾などのない実用的なとてもシンプルな作り。しかもお値段もとてもリーズナブルでした。香港の歴史を紹介するコラム「香港老舗記録冊(香港老舗の歴史をたどる)」でも徳昌森記蒸龍の歴史をご紹介しています。ぜひご覧ください。
住所:西邊街12號
最近ではこういった昔ながらのお店はどんどん少なくなっているので、今回も営業しているか一抹の不安がありましたが、開いてました!!(嬉しかったなあ〜)
店頭にはさまざまなサイズの蒸篭が山積みになっています。大きいのから小さいのまでよりどりみどり。
店頭で欲しいサイズの蒸篭を店員さんに出してきてもらいます。訪れたときは、店内で職人さんが蒸篭を1つ1つ丁寧に手で制作中で、手作りの竹編みという伝統的な職人技を見ることができました 。奥に積み上げられた縁にステンレスが貼られた蒸篭は、レストラン仕様なのだそう。蓮香や陸羽といった老舗を含むセントラルや上環のレストランでも利用されているそう。
値段表(2024年4月現在)です。自宅で使う様には、13センチぐらいから18センチぐらいが使いやすいかもしれません。今回わたしが購入したのは15センチのもの。
3段とトップの蓋を1つ購入しました。
① 底の組みは物によって少し隙間があったり、ずれていたりするものがありました。いくつか見せてもらって選ぶと良いでしょう。
② ワイヤーでしっかり止まっています。
③ 竹の紐でもしっかり縛られています。
竹の匂いなどなくほぼ無臭ですが、蒸している最中に少し青臭い木の香りがしました。使い込んでいくにつれて無くなっていくと思います。
実はお店で購入後、ちょっと歩いていると、すぐ近くに食器の露店を発見!
住所:皇后大道西2995號
蒸篭のサイズにピッタリの魚の柄の小皿(手前)を見つけました。このためにあるようなお皿(笑)ということで即購入。1枚HK$9、裏には香港製造と記述がありました。蒸篭に入れると、お皿のまわりには良い感じに蒸気が上がってこれる隙間があり、使い勝手が良さそうです。
きちんと保存し、使用後に乾燥させれば、少なくとも7~8年は持つとのこと。嵩ばりはするものの、軽くて割れる心配もないので、お土産にもおすすめです。
次回もお楽しみに!
Hong Kong LEI (ホンコン・レイ) は、香港の生活をもっと楽しくする女性や家族向けライフスタイルマガジンです。
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2 件の意見
ぜひ!また購入されたらコメント欄に教えてくださいね!
あー!鶏さんのお椀!このGWに西營盤の源記の糖水を求めて行ったんですが、お店がなくなってました。次回は紹介された蒸篭や食器を買いに行きます!