2023/01/22

恭喜發財! 今年もどうぞよろしくお願いいたします! さて1月22日に迎える旧正月日本で既に門松やしめ縄で厳かに正月を迎えた方もいらっしゃると思いますが、旧正月を迎える香港の街は、日本と対照的に派手派手ですね! どでかい灯籠(提灯が頭上に揺れ、これでもか! というほどの大量のをつけた金柑の植木飾られの木には大量のお年玉袋(利是封)ています。そして中華獅子舞の出立ちもパフォーマンスもド派手の大音響!

 

先日、そろそろご近所で配る利是(ライシーお年玉)を準備しなきゃ、と考えながら歩いていたわたしが道端で見つけたのがこちら。

串銭柳。

大判小判じゃらんじゃらんと串刺しにされている様な花をつけるのでしょうか!? 是非とも開花したところを見てみたい!! 早速調べてみると、この串銭柳に咲くのは真っ赤な、細長いたわしの様な形をした花した。名前から「串に刺ほど大量の銭」連想させ派手な赤色も春節にピッタリと思ったのですが、開花時期が3月から5月だからでしょうか、特にこの時期に縁起物としてもてはやされたりはしていない様子でした

 

香港に渡ってきた当初「今までとすごくって、すご新鮮感じたことの中に、漢字表記もさる事ながら、外を歩くと目に飛び込んでくる周囲の植物があります。

まず大きな木のから、オランウータンの腕毛のような細い枝を大量にぶらぶらさせているガジュマルの木(榕樹)ドリカムが『Eyes to me』で歌っていたガジュマルの木ってこれか!! と興奮しました。それから幹の部分が、昔子ども向け雑誌で見たタコ型火星人を思わせるインドゴムの木(印度榕)植物というより、未確認生命体に見えるのはわたしだけではないはず。そして年がら年中咲いているブーゲンビリア九重葛わたしにとって初めての『ブーゲンビリア』はCoccoのアルバムのタイトルでしたが、青い海を背景に赤紫やピンクに咲き誇る本物を初めて見た時、名前負けしてない! 美しい! と感動したのを覚えています。それからバナナやパパイヤ離島などたわわに実がなっている木を見つけると、休日の散歩なのにまるでリゾートにでもいる気分にさせてくれます。

あまりにも、もの珍しい植物がたくさんあるので、いつしか植物の名前をあれやこれやチェックする癖がついてしまったわたし。と、やはり漢字名が気になります! そんなわたしが香港内で名前も姿も一番美しいと思うのは『鳳凰木』。10メートルはあるその壮麗な木は、まるで鳳凰が翼を羽ばたかせるかのよう枝木を大きく広げ、その羽毛のように柔らかそうそして色鮮やかな黄緑色の葉の上には、季節になると真っ赤な花が咲きます

美しい名前のものがある一方、「なんじゃそりゃ」という名前のものもあります。中央部分が黄色の白い花をつけた2メートル弱ほどの灌木ハイキングをすると山の中で大変よく見かける香港原産の花ですが、香港では『大頭茶』と呼ばれています。加藤茶の親戚みたい。英語の通称は花の見た目そのままで『目玉焼き(Fried Egg Plant)他にも『(卵)花』という硬めに茹でた茹で卵を花形にした様な花もあります。よくハワイや東南アジアのリゾートレイや部屋の装飾として使われたりしていますが、香港でも見かけますちなみに日本語名は『プラメリア』と異国情緒たっぷり。

そして「そりゃいくらなんでも!」と言いたくなるような名前を付けられている植物もあります。それは『屎樹とり、くそ、き! 小さな白い花と黒に近い藍色の実をつける低木ですが、そのネーミングはひどい! でも日本語は、またしてもカタカナマジックを使い素敵に変換。『タイワンルリミノキ』でした。

調べていて日本では植物の名前をカタカナ表記にするのが通例というのを発見したのですが(*1)そういえば日本で過ごした夏休みわたしは近くの公園でとても気になる植物を見かけました

 

『ハゲイトウ』

 

……禿げ伊藤? は毛、伊藤? と読んでしまったあなた、ハズレですそんな名前の植物あるわけないです。『葉鶏頭』と『鶏頭』でした「カタカナって便利だけど、意味がわからなくて困ることある」という典型的一例でした。どこで切るのかもわからないですしね!その点、漢字は一つ一つに意味がこもってていいなぁ!

 

 

さて旧正月。美味しいものをいっぱい食べた後は、涼しいこの季節ハイキングに出かけて、美しい香港の景色を堪能するのはいかがでしょうか。その際には是非、周りの植物にも目を凝らしてみてくださいね! 形も名前も楽しいものが結構隠れていますから。疲れたらガジュマルの木陰で一休み。そうだ、記念撮影も忘れずに。マスクを取って「こっち向いて笑って!」照れないで、スマイル! ですよ。

 

それでは皆様、よい旧正月を。

 

植物カタカナ*1

https://www.tbs.co.jp/kodomotel/plant/0016.html

 


小林杏 (Anne Kobayashi)


東京都出身、青山学院大学仏文科卒。ニュージーランド、日本、フランス、英国での就業経験あり。ロンドンでの出産子育てを経て、2020年に来港。今まで住んできた土地のように、香港も愛おしい場所となりつつある今日この頃。趣味は読書、舞台芸術鑑賞とカンフー映画鑑賞。


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